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2019-08-23 04:00:34

マーケット > レポート > 225の『ココがPOINT! >  弱気は禁物?「日経平均株価18,000円」を予想する理由は?

225の『ココがPOINT!』

2016/05/24

決算発表終了!日経平均は当面16,000〜18,000円で推移か!?

これまで、日経平均の予想EPSが低下し、市場では企業業績に対する不透明感が強まり、それが株価低迷につながってきました。しかし、3月決算企業の決算発表時期は終了し、予想EPSも反転となりました。

当面、日経平均株価は予想PER13.5倍〜15.0倍のレンジで推移する可能性が大きそうです。すなわち、日経平均株価は当面16,000円〜18,000円で推移すると予想されます。

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落ち着きを取り戻してきた東京株式市場

4/28(木)の日銀金融政策決定会合で追加金融緩和が見送られると、円高・ドル安が進み、大型連休でポジションが取りにくかったこともあり、5/2(月)の日経平均株価は一時16,000円台を割り込んでしまいました(図1参照)。終値も前日比518円67銭下げ、16,147円38銭となりました。

その後は持ち直す動きとなりました。為替市場は5/3(火)に海外で105円台まで円高・ドル安が進んだ後は落ち着き、米国株の動きも堅調でした。5/6(金)に米雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数の伸びが16万人増(事前の市場コンセンサスは20万人増)にとどまりましたが、NY株が波乱になることはありませんでした。

雇用統計後の米株式相場および為替の動きが落ち着いていたこともあり、5/9(月)から5/12(木)にかけての日経平均株価は4営業日続伸となりました。5/11(水)にはトヨタが、5/13(金)には900社超の上場企業が決算発表を実施し、現在では決算発表の時期も実質的に終了しました。米国で一部の地区連銀総裁から6〜7月の利上げを示唆する発言もあり、ドル・円相場は5/18(水)に一時1ドル110円台の円安・ドル高水準を回復しました。これを受け、日経平均株価は5/19(木)に一時16,841円04銭まで値を戻す展開になっています。

図1にもあるように5/24(火)現在の日経平均株価は、25日移動平均や75日移動平均が重なり合う水準で一進一退の展開に転じています。

図1:日経平均株価(日足)と主要移動平均

  • ※当社チャートツールもとにSBI証券が作成。データは2016/5/24現在。
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当面のタイムスケジュール〜「サミット」後も油断は禁物〜

株式市場では当面、5/26(木)〜5/27(金)の伊勢志摩サミットや6/3(金)の米雇用統計(5月)が要注目スケジュールになると考えられます。ただその他にも、チェックすべき経済指標等の発表が目白押し状態になっています。

伊勢志摩サミットでは、日本が議長国として構造問題に切り込み、長期停滞論を退け、経済成長を図っていくことを内外に広くアピールする必要がありそうです。こうした中、政府の「産業競争力会議」では5/19(木)に成長戦略の素案をまとめました。現在名目GDPは500兆円ですが、第4次産業革命の推進(IoT、AI、自動走行などの活用)や、健康立国、環境立国などの実現により「名目GDP600兆円」を達成することが目標になっています。その手段としては4/19(火)に「産業競争力会議」で提示した「官民戦略プロジェクト10」がたたき台となります。株式市場では、そのプロジェクトの中で最も短期的な成果が期待されている「第4次産業革命」関連分野および「サービス産業の生産性向上」に寄与する分野から関連銘柄をチョイスする動きが出ているようです。

ただ、サミットの共同宣言などで、世界経済の発展をもたらす明確なプランが盛り込まれる等の期待を抱くことは危険です。むしろ、財政出動に対する考え方等について温度差が残る可能性も十分ありそうです。6/3(金)の米雇用統計発表後にかけてはポジションが取りにくくなる可能性が考えられます。東証一部の売買代金が2兆円を下回る日も増えており、6月上旬にかけては波乱にも十分注意する必要がありそうです。

表1:当面の重要なタイムスケジュール/サミット後も「雇用統計」まで重要日程が目白押し

月日(曜日)

国・地域

予定内容

ポイント

5/23(月)

日本

4月貿易統計(発表済み)

輸出(前年比10.1%減)・輸入(同23.3%減)ともに下振れ

5/24(火)

5月ZEW景況感指数

350人の金融専門家にアンケート。株価の影響を受けやすい。

 

米国

4月新築住宅着工件数

 
 

米国

北米半導体製造装置BBレシオ

 

5/25(水)

日本

気象庁3ヵ月予報

ラニーニャ現象で暑い夏になる可能性も

 

IFO景況感指数

ドイツ経済の先行きを示す代表的指標。7千社からヒアリング

 

米国

3月FHFA住宅価格指数

 

5/26(木)

日本

G7首脳会合(伊勢志摩サミット)(〜27日)

我が国の成長戦略、財政出動はどうなるのか?

 

米国

4月耐久財受注

米設備投資の先行きを占う

 

米国

4月中古住宅販売仮契約

中古住宅販売の「先行指標」

5/27(金)

日本

消費者物価指数

4月全国、5月東京都区部の分。4月全国(生鮮除)は前年比-0.4%?

 

日本

オバマ大統領が広島訪問

 
 

米国

1〜3月GDP改定値

前期比年率0.5%から0.9%へ改定の見込み?

5/30(月)

米国

休場(メモリアル・デー)

戦没将兵追悼記念日として休日

5/31(火)

日本

4月失業率、有効求人倍率

3月は失業率3.2%、有効求人倍率1.3倍だった

 

日本

4月鉱工業生産

3月は前月比3.8%増だった

 

米国

S&Pケース・シラー住宅価格指数

 
 

米国

5月シカゴ購買部協会景気指数

 
 

米国

5月CB消費者信頼感指数

CB=コンファレンスボード(全米産業審議会)

6/1(水)

日本

1〜3月法人企業統計

設備投資動向が注目されることが多い

 

中国

製造業PMI

中国の製造業の現状は?中国株は?

 

米国

5月ISM製造業景況指数

米国全土の製造業のマインドを示す重要指標

 

米国

ベージュブック

地区連銀経済報告。FOMCの重要な判断材料

6/2(木)

欧州

ECB理事会

当面は現状維持か?

 

米国

5月ADP雇用統計

民間の給与計算会社が発表。労働省版雇用統計の前哨戦

6/3(金)

米国

5月雇用統計

非農業部門雇用者数は前月比16万人前後増加か?

 

米国

ISM非製造業指数

米国全土の非製造業のマインドを示す重要指標

  • ※各種報道等をもとにSBI証券が作成。データは2016/5/23現在。
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【ココがPOINT!】日経平均は当面16,000〜18,000円で推移か!?

3月決算企業の決算発表が終了し、各社の予想EPS(一株利益)について「予想」の対象が2016/3期から2017/3期に替わりました。ちなみに、現在の日経平均株価の予想EPSは1,194円73銭(5/23現在)と計算されます。日経新聞の株式市況欄をみると、

※2016/5/23現在  日経平均株価 16,654円60銭・・・・・(1)
          その予想PER(株価収益率)  13.94倍・・・・・・(2)

ですから   (予想EPS)=(1)÷(2)
             =(株価)÷(予想PER)
             =16,654円60銭÷13.94倍
             =1,194円73銭

です。ちなみに書き方を変えれば、 (日経平均)=(予想EPS)×(予想PER) すなわち、
                    16,654円60銭=1,194円73銭×13.94倍

となる訳です。ちなみに、図2示されたように、2013年半ば以降の日経平均株価は予想PER13.5倍〜16.5倍のレンジ内でおおむね推移してきました。少々数字として中途半端に見えますが、予想PER15倍±10%のレンジで推移してきたと考えると理解しやすいかもしれません。

予想PERは「市場心理の強弱」を、予想EPSは「企業業績」を示していると考えられます。
株価は「企業業績と市場心理の掛け算」と言えます。

通常、同一の予想EPSであれば、それにかけ合わせる予想PERが高いほど、高い株価になる計算で、それだけ市場心理が強気な状態になっていると考えられます。5/23現在の予想EPSは1,194円73銭ですが、市場が弱気で予想PER13.5倍が妥当であれば16,128円92銭、強気で予想PER16.5倍が妥当であれば19,713円12銭という日経平均が成立しても不思議ではないと考えることができます。

なお、図2からも理解できるように、「予想PER××倍に相当する日経平均」は、予想EPSの変化により上下します。矢印1のように、予想EPSが上昇するような「企業業績が好調な局面」もあれば、矢印2のように予想EPSが低下するような「企業業績が不調な局面」もあります。前者のような局面では市場心理が強くなり、予想PERが高めになりやすくなります。一方、後者のような局面では、市場心理が弱くなり、予想PERが低めになりやすくなります。昨年6/24に日経平均株価が20,868円03銭の高値を付けた頃、予想EPSも高水準でしたが、その後は予想EPSの低下とともに、市場心理も悪化し、予想PERも低下し、日経平均株価も下落したという推移を辿っています。

日経平均の予想EPSは5/9でボトムを打ち、その後は反発に転じました。業績予想に対する過度の悲観論が解消し、株価は落ち着きを取り戻した形です。とはいえ、外為相場や内外の景気をみると、さらに予想EPSが上昇する確信は抱けず、保守的に予想PERの前提は13.5倍〜15倍と考えるのが妥当ではないでしょうか。

現在の日経平均の予想EPS1,194円73銭(3月決算企業の決算発表時期が終了し、当面は動きにくくなる見込み)に予想PER13.5倍をかけると16,128円、同15倍をかけると17,921円と計算されます。多少の誤差を許容すれば、「日経平均は当面16,000〜18,000円で推移」しても不思議ではないことになります。

図2:日経平均株価と予想PER13.5倍水準・同15倍水準・同16.5倍水準

  • 日経平均公表データをもとにSBI証券が作成。2016/5/23現在のデータで作成。

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