ギリシャ問題で週初から大荒れの東京株式市場。年初からの上昇相場が継続するのか、トレンドが転換して下落相場の始まりとなるのかの分岐点が、一目均衡表の雲です。雲に突入してしまうのか、ギリギリ踏みとどまるのか、注目です。
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先週は急反発も、週明けはギリシャ協議決裂で暴落 |
先々週6月18日に日経平均株価が2万円割れしてから、ギリシャ問題解決に楽観的な見方が広がり、海外株式市場が堅調だったことから、日経平均株価は急上昇。特に22日(月)、23日(火)は、ショート筋の買戻しもあり急騰し、24日(水)には高値20,952円を付けました。ITバブル時の2000年4月の高値20,833円を上抜け、18年ぶりの高値水準となりました。週末にかけては、反落しましたが、高値圏の保ち合いとなっていました。
しかし、ギリシャは欧州連合側の財政改革案を受けるかどうかを7月5日(日)に国民投票で問うことになったことから支援協議は決裂、28日(日)に欧州中央銀行が追加的な資金繰りを見送ることを決めた。この発表から主要マーケットで最初に開く東京株式市場は、一気にリスクオフで大幅下落しました。前引けに掛けて、下げ渋りを見せたものの、後場に入って更に一段安となり、下落率が3%近い急落となってしまいました。
表1:日経平均株価 4本値
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 | 出来高(株) |
---|---|---|---|---|---|---|
6月22日(月) | 20,174 | 20,433 | 20,174 | 20,428 | 254 | 1,404,828 |
6月23日(火) | 20,548 | 20,809 | 20,531 | 20,809 | 381 | 1,833,293 |
6月24日(水) | 20,889 | 20,953 | 20,838 | 20,868 | 59 | 1,666,632 |
6月25日(木) | 20,778 | 20,867 | 20,759 | 20,771 | -97 | 1,282,643 |
6月26日(金) | 20,758 | 20,786 | 20,650 | 20,706 | -65 | 1,401,237 |
6月29日(月) | 20,306 | 20,362 | 20,093 | 20,110 | -596 | 1,652,925 |
- ※Bloombergデータを用いてSBI証券が作成。
図1:日経平均株価(日足 3ヵ月間)

- ※SBI証券WEBサイトより、SBI証券が作成。
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今週の注目ポイントは、本来は米雇用統計だが、5日のギリシャ国民投票が最重要に。 |
今週の注目ポイントは、本来は独立記念日の代休で、2日(木)となった米雇用統計でした。ココで強い数字が出れば、9月からの利上げ開始に弾みがつくところだったからです。逆に極端に弱い数字だった場合は、利上げ開始時期の後ずれの思惑も台頭するからです。しかしながら、週末のギリシャの支援協議決裂で、ギリシャの銀行は6日(月)まで閉鎖、ギリシャ株式市場も休場となるなど、ギリシャ国内は大混乱となっています。5日(日)に予定されているギリシャ政府向け支援の前提となる欧州連合(EU)側の財政改革案を受け入れるかどうかの国民投票が最大の注目ポイントとなります。民衆に任せれば、ムードで反対に流れやすそうですが、銀行閉鎖という荒療治があり、ギリシャ国民がどのような判断を下すのか予断を許しません。また、その前の6月30日のIMFに対する15億ユーロ超の支払いに応じられず、7月1日にデフォルトするリスクが高まっています。
表2:今週の主なスケジュール
日付 | 国 | 内容 |
---|---|---|
6月30日(火) | 日本 | 住宅着工統計(5月) |
欧州 | ユーロ圏失業率(5月) | |
米国 | 消費者信頼感指数 | |
7月1日(水) | 日本 | 日銀短観(6月調査) |
米国 | ADP雇用レポート(6月) | |
米国 | ISM製造業景気指数 | |
7月2日(木) | 日本 | マネタリーベース(6月) |
米国 | 米雇用統計 | |
7月3日(金) | 米国 | 米市場休場(独立記念日代休) |
7月5日(日) | ギリシャ | 国民投票 |
- ※SBI証券WEBサイトより、SBI証券が作成。
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雲の上・下が上昇相場の継続、下落相場の始まりの分岐点 |
一目均衡表は、複雑なテクニカル分析なので、様々な解釈をすることが可能です。しかし、最もわかりやすい解釈は、
株価>雲の上限
株価が雲の上にある状態は、飛行機が雲の上にいる状態とイメージできるように、晴れの状況です。
基本的には、上昇相場が継続していると考えます。
しかし、株価が下落して
雲の上限>株価>雲の下限
株価が雲に突っ込んだ状態は、飛行機が雲に突っ込んだ状態とイメージできるように、不安定な状況です。
上昇相場ではなく、保ち合い相場になったと考えます。
さらに、株価が下落して
雲の下限>株価
株価が雲を下抜けた状態は、飛行機が雲の下を飛んでいる状態とイメージできるように、雨の状況です。
太陽は見えず、雲に上値を抑えられ、下落相場となったと考えます。
1月の半ばに日経平均株価は一目均衡表の雲を上抜け、ずっと雲の上限より上で推移してきました。
しかし、図2の一目均衡表で確認できるように、6月29日現在の雲の上限は19,897円02銭と、29日終値から200円ちょっとの水準まで迫っています。しかも7月10日の20,232.12円まで緩やかに雲の上限が上昇するため、現在の株価水準で横ばいとなっても、雲に突入してしまうのです。
今年、5月7日の安値では、ギリギリ雲への突入を回避して上昇しましたが、さて今回はどうなるのか要注目です。
一目均衡表の雲の上限を、上昇相場と下落相場の分岐点として考えて投資戦略を考えるのも、有効な投資戦略です。
図2:日経平均株価日足 一目均衡表

- ※SBI証券WEBサイトより、SBI証券が作成。
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