先週は、押し目買いが入り堅調相場続く |
先週は、3月期決算企業の決算発表集中週でした。個別銘柄は決算発表によって大きく上下に振れる中、日経平均株価は、5月12日安値19,468円から5月13日高値19,792円の値幅324円の小幅のレンジ相場となっていました。11日(月)は、前週末の米雇用統計、中国の利下げから、大幅高。12日(火)は、欧米市場の下落から売り先行で始まりましたが、押し目買い意欲は強く、結局小幅高で取引を終えています。13日(水)も世界的な金利上昇への警戒感から前日の欧米市場が軟調だったことから、売り先行で始まりましたが、後場から先物に買いが入り、結局大幅高で引けています。14日(木)は、欧米の金利が更に上昇したことから、欧米株は続落しました。東京市場も安く始まり、この日は押し目買いも入らず5日ぶりの反落となりました。15日(金)は、前日の米国市場でS&P500株価指数が過去最高値を更新したことから、前日の下げの過半を取り戻す動きとなりました。週明けの18日(月)も、業績発表が無事終わったことから高値引けの19,890円で取引を終えています。
表1:日経平均株価 4本値
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 | 出来高(株) |
---|---|---|---|---|---|---|
5月11日(月) | 19,638 | 19,680 | 19,587 | 19,621 | 242 | 2,144,466 |
5月12日(火) | 19,608 | 19,627 | 19,468 | 19,625 | 4 | 2,034,636 |
5月13日(水) | 19,569 | 19,792 | 19,495 | 19,765 | 140 | 1,936,067 |
5月14日(木) | 19,662 | 19,718 | 19,547 | 19,570 | -194 | 1,717,298 |
5月15日(金) | 19,693 | 19,751 | 19,634 | 19,733 | 163 | 1,784,471 |
5月16日(月) | 19,766 | 19,890 | 19,741 | 19,890 | 157 | 2,068,062 |
- ※Bloombergデータを用いてSBI証券が作成。
図1:日経平均株価(日足 3ヶ月間)
- ※当社WEBを用いてSBI証券が作成。
今週の注目ポイントは、日銀の追加緩和の有無 |
今週のスケジュールの最大の注目ポイントは、22日(金)日銀の金融政策決定会合と、黒田日銀総裁の記者会見です。一部で噂されている追加緩和の有無で大きく相場が動く可能性があります。20日(水)に発表される国内総生産(1〜3月、一次速報)の数値が、想定以上に悪かった場合、追加緩和の可能性が増したと考える投資家がいそうです。
また、海外では21日(木)の中国の製造業PMI(5月、速報)が注目されそうです。好不況の判断の境目となる50を2ヶ月連続で割り込んでいる状態です。このPMIが下振れするようだと、中国にも追加金融緩和の思惑が広がりそうです。
表2:今週の主なスケジュール
日付 | 国 | 内容 |
---|---|---|
5月19日(火) | 日本 | 百貨店売上高(4月) |
欧州 | 独ZEW景況指数(5月) | |
米国 | 住宅着工件数(4月) | |
5月20日(水) | 日本 | 国内総生産(1−3月期 一次速報) |
日本 | 景気動向指数(3月、改定) | |
日本 | コンビニエンス売上高(4月) | |
5月21日(木) | 米国 | FOMC議事要旨 |
日本 | 鉱工業生産指数(3月) | |
中国 | 製造業PMI(5月、HSBC) | |
米国 | 新規失業保険申請件数 | |
米国 | 中古住宅販売(4月) | |
5月22日(金) | 日本 | 金融政策決定会合 |
日本 | 黒田・日銀総裁定例記者会見 | |
欧州 | 独Ifo景況感指数(5月) | |
米国 | 消費者物価指数(CPI) |
【225ココがポイント!】日経平均の予想EPS急上昇 上値メドはココ!? |
先週でほぼ終了した3月期決算は、全般的に好調でした。19日付けの日本経済新聞では、「上場企業、7年ぶり最高益」の記事が掲載されています。製造業の経常利益は10%増えて全体をけん引しました。特に、自動車・部品は15%増と好調さが目立っています。全体としてみれば、合理化による利益改善から、事業拡大を伴う成長局面に入ったといえそうです。
株価は様々な理由によって決まりますが、その企業の利益の生み出す力、収益力は重要な指標です。その視点で考えるならば、単なるリストラによる縮小均衡での利益増加ではなく、事業拡大を伴う成長局面に入った日本株は、日経平均2万円は通過点と考えても良さそうです。
図2が今年の日経平均が安値を付けた1月16日からの日経平均株価の推移と、1株当たり利益EPSを重ね合わせたものです。5月以降、前期の2015年3月期から今期の2016年3月期予想に変わったことから、EPSが急激に増加していることが判ります。また、図3が、同期間の日経平均株価の予想PERの推移です。1月16日には15.45倍だった予想PERが、4月29日には18.19倍まで上昇していることが判ります。しかし、直近の予想EPSの伸びにより、5月18日には16.18倍まで急低下しています。
5月18日のEPSは、1,229,3円です。このEPSを元に日経平均の上値・下値を考えてみました。
年初からの最安値PER15.28(2/3) |
18,783.70 |
---|---|
予想PER16倍 |
19,668.80 |
1月16日〜5月18日の平均PER16.83倍 |
20,689.10 |
予想PER17倍 |
20,898.10 |
予想PER18倍 |
22,127.40 |
年初からの最高値PER18.19(4/29) |
22,361.00 |
まずは、年初からの平均PER16.83倍 20,689.1が目先の上値メドになりそうです。
図2:年初安値からの日経平均株価と予想EPS
- ※日経平均株価データをもとにSBI証券が作成。
図3:日経平均予想PER
- ※日経平均株価データをもとにSBI証券が作成。
少ない資金で大きな利益が狙える先物・オプション取引って何?
先物・オプションの関連コンテンツ
サキモノのココがPOINT!
日経平均構成銘柄の銀行株に注目!動意付けばTOPIX先物が優勢に!?
国内株式 日経平均レバレッジ・インデックス関連ETF
取引 | チャート | コード | 銘柄名 |
---|---|---|---|
1358 | 上場インデックスファンド日経レバレッジ指数 | ||
1365 | ダイワ上場投信−日経平均レバレッジ・インデックス | ||
1570 | NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 | ||
1579 | 日経平均ブル2倍上場投信 |
国内最高の3.7倍レバレッジを実現した、日本株3.7倍ブル・ベア登場!
日本の株式市場に連動するブル・ベアファンドとしては国内最高(※)である3.7倍レバレッジのブル・ベアファンドが2015/2/6(金)に登場しました!
※2015/1/20時点SBIアセットマネジメント調べ