先週は、大商いで2万円回復も、週明けは2万円割れ |
先々週の10日(金)には、約3分間だけ日経平均が2万円を超えましたが、先週の東京株式市場では22日〜24日終値で続きました。
20日(月)は、ギリシャ債務問題から前週末の欧米市場が大幅下落したことから、売り先行で始まりました。中国株式市場が、持ち直したことから、一時プラス圏になる場面もありましたが、小幅安での引けとなりました。21日(火)は、前日のNY株が大幅反発したこと、中国人民銀行による金融緩和から大幅高で高値引けとなりました。22日(水)は、シカゴCMEが20,005円をつけていたことから、買い先行で始まり、寄り付き直後に2万円の大台を超えました。その後も、利食い売りをこなして、大商いとなりながら、2日連続の大幅高となりました。2000年4月14日以来、15年ぶりに終値ベースで2万円を回復しました。23日(木)も米国市場が続伸したことから、高く始まりました。一時日銀の追加金融緩和が遠のいたとの見方からマイナス圏に沈みましたが、再度持ち直し、2日連続の大商いで小幅高となりました。24日(金)は、週末ということもあり、積極的な買い手が不在な中で、小口の売りで、値を下げ2万円すれすれで取引をおえました。27日(月)も、業績発表などの様子見から、小幅高で始まったものの、利食い売りに押され、4日ぶりに2万円を割り込んでいます。
表1:日経平均株価 4本値
日付 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 | 出来高(株) |
---|---|---|---|---|---|---|
4月20日(月) | 19,501 | 19,726 | 19,474 | 19,634 | -18 | 1,441,058 |
4月21日(火) | 19,732 | 19,909 | 19,678 | 19,909 | 275 | 1,616,133 |
4月22日(水) | 20,000 | 20,145 | 19,983 | 20,134 | 225 | 2,043,851 |
4月23日(木) | 20,227 | 20,252 | 20,116 | 20,188 | 54 | 2,009,498 |
4月24日(金) | 20,142 | 20,142 | 20,014 | 20,020 | -168 | 1,397,049 |
4月27日(月) | 20,064 | 20,069 | 19,910 | 19,983 | -37 | 1,234,983 |
- ※Bloombergデータを用いてSBI証券が作成。
図1:日経平均株価(日足 3ヶ月間)
- ※当社WEBを用いてSBI証券が作成。
今週の注目ポイントは、日銀の追加緩和の有無 |
今週のスケジュールの最大の注目ポイントは、今月2回目の30日(木)日銀の金融政策決定会合と、「展望レポート」公表、また黒田日銀総裁の記者会見です。一部で噂されている追加緩和の有無で大きく相場が動く可能性があります。
4/27の「サキモノのココがPOINT!」日経平均はサプライズ緩和なら21,500円? にもあるように、追加緩和があれば急騰、逆になければ急落の可能性があります。実際には、それほど追加緩和の可能性はないとの見方もあるので、それほど大きな急落にはならないと思われますが、前日の29日(水)は祝日で休場となることもあり、要注意です。
表2:今週の主なスケジュール
日付 | 国 | 内容 |
---|---|---|
4月28日(火) | 米国 | S&P/ケース・シラー住宅価格指数(2月) |
米国 | 消費者信頼感指数(4月) | |
4月29日(水) | 日本 | 祝日(昭和の日) |
米国 | ADP雇用リポート(4月) | |
米国 | ユーロ圏金融政策決定 | |
米国 | 国内総生産(1−3月期) | |
4月30日(木) | 米国 | FOMC |
日本 | 鉱工業生産指数(3月) | |
日本 | 金融政策決定会合 | |
日本 | 日銀「展望レポート」公表&総裁定例会見 | |
欧州 | ユーロ圏消費者物価指数(3月速報) | |
5月1日(金) | 日本 | 有効求人倍率・完全失業率(3月) |
日本 | 消費者物価指数(3月) | |
中国 | 製造業購買担当者景気指数(PMI) | |
米国 | ISM製造業景気指数 |
【日経平均 ココがポイント!】下落時の押し目買いポイントはココ!? |
今回は、日銀の追加緩和がなく、短期的な下落局面となった場合、押し目買いのポイントを考えて見ましょう。
押し目買いのポイントを探るために、一目均衡表でテクニカル分析してみました。図2が日経平均株価の一目均衡表(6ヶ月)です。
1月後半に、雲の上限を上抜けてから、いままでずっと雲の上で推移し、上昇トレンドとなっています。転換線と基準線は、何度かブレイクしていますが、すぐに上抜けており、下値支持線として機能しているようです。
4月27日(月)終値時点で
転換線:19,863円
基準線:19,590円
となっています。
図1に移動平均線では、25日移動平均線が下値支持線として機能しているようです。
25日移動平均線:19,695円
もし、日銀金融政策決定会合で、追加緩和がなく、日経平均株価が短期的な下落局面となった場合、
転換線:19,863円
25日移動平均線:19,695円
基準線:19,590円
上記の3つが、中・長期投資での押し目買いの買いポイントとして、考えられそうです。
逆に短期的な売りポイントとしては、3つの下値支持線をザラ場に割り込んだ水準で、日経平均先物の売りや、日経平均レバ投信の空売りや、日経平均リバースETFの買いポイントとなる可能性があります。
図2:日経平均株価 一目均衡表(6ヶ月)
※当社WEBを用いてSBI証券が作成。
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