前営業日トピックス
東京市場では、序盤からドル円・クロス円は堅調な動きとなったものの、序盤に430円超上昇した日経平均株価が下落に転じたことから、その後は上値の重い動きとなった。午後には日経平均がマイナス圏まで下落したことから、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ただ、米国市場が休場となることから、その後は限定的な動きとなった。その後、欧州時間では、主要株価指数が堅調な動きとなったことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
米国市場では、欧州時間の円売りの流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。米国がLabor Dayで主要市場が休場となり新規材料に乏しく、上昇一服後は上値の重い動きとなった。欧州時間が終了すると市場参加者も少なくなり、ドル円・クロス円は狭いレンジ内の動きが続いた。
米株式市場は、Labor Day(レイバーデー)のため休場
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、前週末の海外市場の動きを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。ドル/円は、序盤の146.06から146.60まで上昇したものの、序盤に前週末比432円高まで上昇した日経平均株価が下落に転じ、22円高まで上げ幅を縮小したことを受けて、ドル/円は145.83まで下落するなど、クロス円も軟調な動きとなった。
(2)午後に入り、日経平均株価が171円安まで下落したことから、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。その後は、米国市場が休場となることから、積極的な売買が手控えられ、限定的な動きとなった。ただ、欧州時間では、主要株価指数が序盤から堅調な動きとなったことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
(3)米国市場では、米国がLabor Dayで主要市場が休場となり新規材料に乏しく、欧州時間の円売りの流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。ドル/円は、序盤の146.91から147.17まで上昇したものの、上昇一服後は上値の重い動きとなり、その後は146.80まで下落した。ただ、欧州時間が終了すると市場参加者も少なくなり、ドル/円は終盤まで上下10銭の狭いレンジ内の動きとなり、クロス円も小動きの展開が続いた。
本日のトピックス
休場明けの米国市場では、8月の米ISM製造業景況指数の発表が予定されている。米雇用統計の年次改定で雇用者数が大幅に下方修正されたことから、雇用関連の指数に注目が集まっている。特に、米雇用統計を控えていることもあり、結果に対してやや過敏に反応する可能性も考えられる。
ISM製造業景況指数では、総合指数だけでなく、雇用指数の結果に注目したい。総合指数はここまで4ヵ月連続の低下となっており、雇用指数も2ヵ月連続の低下で2020年6月以来の低水準まで落ち込んでいる。今回は、改善が予想されているものの、総合指数は依然として景気の判断基準となる50を下回る結果が続くと見られており、雇用指数の結果とともにマーケットの反応に注目したい。また、休場明けの株式市場や米金利の動きにも注目したい。
9/3の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
8月ISM製造業景況指数 ![]()
ISM製造業景気指数は、全米供給管理協会(Institute for Supply Management=ISM)が発表する米国の製造業の景況感指数であり、製造業の購買・供給管理責任者に対するアンケートを集計した指数。50が景気の拡大・後退の判断基準であり、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退と判断する。
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47.5 | 46.8 |
前回は市場予想を下回り、4ヵ月連続の低下となり、昨年11月以来の低水準となった。新規受注と生産が減速、雇用が大幅低下となり、4年ぶりの低水準となったことが影響した。今回は、改善が予想されているが、製造業の拡大・縮小の判断基準となる50は5ヵ月連続で下回りと見られている。 |