2025-07-15 07:01:18

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2024年7月31日

マーケットトピックス 2024年7月31日

前営業日トピックス

東京市場では、日経平均株価が序盤から下落したこともあり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ただ、実需のドル買いが観測されたことから、ドルの下値は限定的となり底固い動きとなった。さらに、390円超下落していた日経平均株価が終盤にプラス圏を回復して60円超まで上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。

米国市場では、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。その後に発表された米経済指標がいずれも市場予想を上回る結果となったことから、ドルは値を戻す動きとなった。しかし、日銀が金融政策決定会合で政策金利を0.25%程度に引き上げる案などを議論との報道を受けて円買いが優勢となり、ドル円・クロス円は軒並み下落した。

米株式市場では、FRBが9月にも利下げを開始するとの期待感から主要株価指数は買いが先行したものの、ナスダックは反落となった。 ダウ平均は、序盤から底固い動きが続き、終盤には一時前日比326ドル高まで上昇した。ただ、引けにかけて上げ幅を縮小し、203.40ドル高(+0.50%)で終了。一方、ハイテク株中心のナスダックは、上昇して始まったものの、IT大手の株価下落などが影響して下落に転じて軟調な動きが続き、222.78ポイント安(-1.28%)で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、序盤から円買いが先行したことや、日経平均株価が220円超下落して始まったことから、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ドル/円は、序盤の154.07から153.62まで下落したものの、下げ一服後は五・十日で仲値公示にかけて実需のドル買いが観測され、ドル/円は154.24まで上昇した。

(2)午後に入り、一時前日比391円安まで下落した日経平均株価が62円高まで上昇したことから、円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。さらに、時間外取引で米長期金利が上昇したことも影響して、ドル/円は154.99まで上昇した。

(3)米国市場では、円買いが先行したことから、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。その後、7月の米消費者信頼感指数が100.3(予想99.7)、JOLT求人件数が818.4万件(予想800.0万件)と、ともに市場予想を上回る結果となったことから、ドルは値を戻す動きとなった。ドル/円は、序盤の155.02から154.30まで下落したものの、指標結果を受けて154.65まで値を戻した。しかし、「日銀が金融政策決定会合で政策金利を0.25%程度に引き上げる案などを議論」との報道を受けて円買いが優勢となり、ドル/円は一時152.89まで下落するなど、クロス円も軒並み下落した。

本日のトピックス

本日は日米の金融政策発表が予定されており、結果を受けて動きが出る可能性が考えられる。ただ、それまでは様子見ムードが強まって限定的な動きが予想されている。

海外時間では、ドイツの雇用統計、ユーロ圏の消費者物価指数、米ADP雇用統計、FOMCの発表が予定されており、結果が注目されている。FOMCでは現状維持が予想されているが、マーケットでは、9月以降年内2回の利下げが織り込まれており、次回9月の利下げに関するヒントがあるのか注目されている。

FRBの利下げ観測が高まる場合には、ドルが一段の下振れとなる可能性も考えられることから、声明やFRB議長の会見での発言をマーケットがどのように受け止めるのか注目されている。

7/31の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
21:15 米国

7月ADP雇用統計

ADP雇用統計は、民間の給与計算代行サービス会社であるADP(Automatic Data Processing)社のデータを用いて、マクロエコノミック・アドバイザーズ社が発表している雇用統計。2200万人の支払い給与の動向に基づき算出、通常米国雇用統計が発表される2営業日前に発表されるため、米国雇用統計の結果を予想する上でよく参考にされる。
15.0万人 15.0万人
前回は市場予想を下回り、労働市場の鈍化が示された。賃金の伸びや労働需要が落ち込んでいるとの指標結果と整合性が取れる内容となった。今回は、変わらずが予想されており、鈍化傾向が続くと見られている。

気まぐれ投資コラム

次回9月の利下げに関するヒントはあるのか

日本時間8/1午前3時にFOMCの結果発表が予定されている。前回(6/12)は、終了後に公表したメンバー予想では、年内の利下げ回数を従来の3回から1回に減少され、慎重な姿勢が示された。ただ、マーケットでは米雇用統計、米消費者物価指数の発表後の結果を受けて年2.6回分の利下げを織り込んでおり、9月の利下げ観測も高まっている。

今回は現状維持が予想されており、利下げに関する言及があるとすれば8月後半の恒例のジャクソンホール・シンポジウムで言及する考えられる。現状では、9月と12月の利下げが有力であるが、8月と9月の米雇用統計と消費者物価指数の結果が注目されている。

また、トランプ氏が利下げについて「11月の大統領選挙前にやってはならないことだ」とし、「正しいことをするならばパウエル米FRB議長には任期を全うさせる」との考えを示した。利下げは早くても12月と示唆したとの見方広がった。ただ、マーケットでは、利下げ開始は9月との見方が優勢となっており、大統領選の直前の11月以外の9月と12月の年内2回の利下げと予想されている。FRBはどうするか?

※出所:データを基にSBILMが作成 

今すぐFX口座を開設
FX取引サイトへ

提供:SBIリクイディティ・マーケット社

ご注意事項

  • お客様は、本レポートに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、 複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることはできません。情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。
  • 本レポートに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。
  • 為替レートは、レポート作成にあたりSBIリクイディティ・マーケット社がBloomberg等のデータを参考に取得したレートであり、当社における実際の取引レートとは異なります。
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

資産運用フェス2025

よくあるお問合せ
・口座開設の流れ
・NISA関連のお問合せ
・パスワード関連のお問合せ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • 資産運用フェス2025

SBI証券はお客様の声を大切にしています