前営業日トピックス
東京市場では、ドル円・クロス円は序盤から底固い動きとなったものの、日経平均株価が下落したことから、上値は限定的だった。午後には、日経平均株価が下げ幅を拡大したことなどから円買いが優勢となり、さらに米金利が低下したことも影響してドル円・クロス円は軟調な動きとなった。
米国市場では、新規材料に乏しい中、ドル円・クロス円は序盤から小動きの展開となった。ただ、欧米の主要株価指数が上昇したことや、米金利が上昇したことも加わり、ドル円・クロス円は小動きながら堅調な動きとなった。
米株式市場では、前日まで下落が続いたことから、値頃感の買いが先行して主要株価指数は序盤から堅調な動きとなった。ただ、米大統領選を巡る先行き不透明感から、序盤はやや上値の重い動きも見られた。しかし、今週から本格化する米企業決算への期待が支援材料となり、終盤に上げ幅を拡大した。ダウ平均は、上昇して始まったものの、序盤に前日比64ドル安まで下落した。ただ、その後は堅調な動きとなり、一時185ドル高まで上昇した。ただ、その後は上値の重い動きが続き、127.91ドル高(+0.32%)で終了。一方、ハイテク株中心のナスダックは280.63ポイント高(+1.58%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、序盤からドル売の動きが先行し、ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなり、ドル/円は序盤の157.49から157.15まで下落した。下げ一服後は、底固い動きとなり、ドル円は157.61まで上昇した。ただ、バイデン米大統領が大統領選から撤退したことを受けて、大統領選への不透明感が影響して日経平均株価が序盤から軟調な動きとなったことから、ドル円・クロス円も上値の重い動きとなった。
(2)午後に入り、日経平均株価が下げ幅を拡大して544円安まで下落したことや、時間外取引で米長期金利が低下したことから円買いが優勢となり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ドル/円は、一時156.29まで下落した。ただ、下げ一服後はやや値を戻す動きとなった。
(3)米国市場では、米国の主要な経済指標の発表がなく手掛かり材料に乏しい中、ドル円・クロス円は序盤から小動きの展開となった。その中で、欧米の主要株価指数が上昇したことや、米金利が上昇したことも加わり、ドル円・クロス円は小動きながら堅調な動きとなった。ドル/円は、序盤の156.69から157.17まで上昇した。
本日のトピックス
昨日は、ドル円・クロス円は東京時間に下落したものの、その後は底固い動きとなった。週明けは新規材料に乏しいこともあり、海外時間では小動きの展開となったが、本日から週末まで主要な経済指標の発表が続くことから、動きが出る可能性も考えられる。また、バイデン大統領が米大統領選を撤退したことで、政治的な思惑や新たな見方が出てくることも予想される。
本日の米国市場では、リッチモンド連銀製造業指数、中古住宅販売件数の発表が予定されており、前者は改善もマイナス継続、後者は4ヵ月連続の減少が予想されており、マーケットの反応に注目したい。さらに、米企業の四半期決算が本格化することから結果が注目されている。前日は決算発表に対する期待感からやや株価が買われる動きが見られたことから、決算発表とマーケットの反応が注目される。
7/23の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
6月中古住宅販売件数
中古住宅販売件数は、所有権が移転した中古住宅の販売件数であり、米国の景気動向を見る上で重要視されている経済指標の一つである。所得やローン金利の動向に影響を受けることから、ローン金利動向やローン申請件数と関係も深い。
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399万件 | 411万件 |
前回は市場予想を下回り、3ヵ月連続の減少となった。住宅ローン金利の高止まりや、販売価格が過去最高を更新したことが影響した。今回は、さらに減少予想されており、予想通りなら4ヵ月連続の減少で、1月以来の低水準となる。 |