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2024-11-11 02:20:07

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2024年7月11日

マーケットトピックス 2024年7月11日

前営業日トピックス

東京市場では、下落して始まった日経平均株価が上昇に転じたことや、米長期金利の上昇を受けて、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。また、NZ中銀の金融政策発表があり、政策金利が予想通り据え置きとなったものの、楽観的な物価見通しを受けて年内の利下げ開始観測が高まり、NZドルは主要通貨に対して軟調な動きとなった。上昇一服後は上値の重い動きとなったものの、午後に入り再び円売りが優勢となった。

米国市場では、低下が続いていた米金利が上昇に転じたことから、ドルは序盤から底固い動きとなった。主要な米経済指標の発表がないことや、翌日に米消費者物価指数の発表を控えて限定的な動きとなった。また、パウエルFRB議長の下院での議会証言は、前日と変わらない内容だったことから、反応は限定的だった。

米株式市場では、パウエルFRB議長が前日に続く議会証言でも、利下げ開始時期に関して具体的な言及をしなかったが、米雇用統計以降9月の利下げ観測が高まったことが引き続き材料視され、主要株価指数は序盤から堅調な動きとなった。 ダウ平均は、下落して始まったものの、その後は堅調な動きとなり、終盤に一時前日比444ドル高まで上昇した。引けにかけて高値圏を維持したまま、429.39ドル高(+1.09%)で終了。一方、ハイテク株中心のナスダックは218.16ポイント高(+1.18%)で終了し、7営業日連続で終値ベースの過去最高値を更新した。また、S&P500も6営業日連続で終値ベースの過去最高値を更新した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、下落して始まった日経平均株価が上昇に転じたこともあり、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。さらに、時間外取引で米長期金利が上昇したこともあり、ドル/円は序盤の161.25から161.59まで上昇した。一方、NZ中銀は、予想通り8会合連続で政策金利の5.50%での据え置きを決定した。声明で「インフレ率は下半期に1%〜3%の目標範囲内に戻ると予想」とし、「インフレに合わせて政策抑制を緩和」との見方を示したことで、年内にも利下げ開始との見方が広がり、ニュージーランドの金利が軒並み低下したことから、NZドルも主要通貨に対して下落した。NZドル/円は、発表直前の99.02から98.13まで下落して7/3以来の安値となった。

(2)午後に入り、米長期金利が低下したことから、ドル円・クロス円はやや上値の重い動きとなった。ただ、その後は日経平均株価が上げ幅を拡大したことから再び円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。

(3)米国市場では、時間外取引で低下していた米金利が上昇に転じたことから、ドルは序盤から底固い動きとなった。ドル/円は序盤の161.43から161.80まで上昇したものの、主要な米経済指標の発表がないことや、翌日に米消費者物価指数の発表を控えて限定的な動きとなった。また、パウエルFRB議長の下院での議会証言は、前日の内容と変わらない内容だったことから、反応は限定的だった。一方、MPC(英中銀金融政策委員会)委員がインフレの上振れリスクに言及したことを受けて、英金利が上昇したことや、8月の利下げ観測が後退したことから、ポンドは主要通貨に対して堅調な動きとなった。

本日のトピックス

パウエルFRB議長の議会証言が終了したが、一部では利下げ時期に関する何らかのヒントがあるとの期待もあったが、利下げに関する具体的な言及はなかった。すでに、米雇用統計の結果を受けてマーケットでは年内2回の利下げを織り込んでいる。ただ、ドルは底固い動きが続いており、利下げ直前までは底固い動きが続く可能性も考えられる。

その中で、本日は米消費者物価指数の発表が予定されており、前年比ベースでは一段の鈍化が予想されており、予想通りなら利下げ観測が高まる可能性も。また、「インフレのさらなる進展を見たい」とのFRB議長の発言があったが、『さらなる進展』とはどの程度なのかが気になるが、結果を受けたマーケットの反応に注目したい。ただ、すでに年内2回の利下げを織り込んでいることから、もう一段の利下げ観測が高まるとは考えにくいことから、反応は一時的となる可能性も考えられる。

7/11の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
21:30 米国

6月消費者物価指数(前年比)

消費者物価指数(CPI = Consumer Price Index)は、消費者を対象とした小売やサービスの価格動向を示した指数である。特に、食品とエネルギーを除いたコア指数が重要視されている。そして、米国の金融政策を決定する上で重要な経済指標であり、為替市場への影響も非常に大きい。
3.1% 3.3%
前回は市場予想を下回る結果となり、コア指数は約3年ぶりの低い伸びとなった。そして、利下げ観測が高まったこともあり、ドルは主要通貨に対して下落した。今回は、さらに鈍化が予想されており、予想通りなら1月以来の低水準となることから、結果を受けてマーケットの反応が注目される。
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