前営業日トピックス
東京市場では、欧州の政局不安や、日経平均株価が序盤から軟調な動きとなったことから、円買いが優勢となり、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。その後は、日経平均株価が堅調な動きとなったことから、ドル円・クロス円も値を戻す動きとなった。さらに、米金利上昇も加わり一段の上昇となった。
米国市場では、米金利の低下を受けてドルは序盤から主要通貨に対して軟調な動きとなった。さらに、先週末に発表された米雇用統計の結果を受けてFRBの利下げ観測が高まったことや、NY連銀の短期のインフレ期待が2ヵ月連続で鈍化したことも材料視された。ただ、下げ一服後は米金利がやや持ち直したこともあり、終盤にかけて値を戻した。
米株式市場では、先週末の米雇用統計の結果を受けて、FRBの9月の利下げ観測が高まったことが材料視され、主要株価指数は序盤から堅調な動きとなった。ただ、11日の米消費者物価指数の結果を見極めたいとの思惑からポジション調整の売りも入り、ダウ平均はマイナス圏に沈んだ。ただ、米金利の低下を受けて金利動向に敏感なナスダックは底固い動きが続いた。 ダウ平均は、序盤から堅調な動きとなり、前週末比279ドル高まで上昇した。その後は下落に転じ、一時97ドル安まで下落したものの、その後は終盤まで上値の重い動きが続き、31.08ドル安(-0.08%)で終了。一方、ハイテク株中心のナスダックは、50.98ポイント安(+0.28%)で終了した。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、欧州の政局不安を背景にユーロ売りが先行し、またリスク回避の動きから円が買われたこともあり、ユーロ/円は先週末の終値の174.29からギャップダウンして173.84で始まった。序盤は値を戻したものの、その後は軟調な動きとなり、173.52まで下落した。さらに、ドル/円や他のクロス円も序盤から軟調な動きとなった。
(2)午後に入り、序盤に126円安まで下落した日経平均株価が上昇となり、一時199円高まで上昇したことから、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。さらに、欧州時間に入り米長期金利が上昇したことから、ドル/円は161.11まで上昇するなど、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
(3)米国市場では、米国の主要な経済指標の発表がなく新規材料に乏しい中、米金利の低下を受けてドルは序盤から主要通貨に対して軟調な動きとなった。さらに、先週末に発表された米雇用統計の結果を受けてFRBの利下げ観測が高まったことや、NY連銀の1年インフレ期待は3.02%と2ヵ月連続の鈍化となったことも材料視された。ドル/円は、序盤の161.02から160.48まで下落したものの、下げ一服後は米金利がやや持ち直したことで、ドルは主要通貨に対して底固い動きとなり、終盤にかけてドル/円は160.83まで値を戻した。終盤にかけて160.83まで値を戻した。
本日のトピックス
本日の海外市場では、主要な経済指標の発表がないことから、限定的な動きが予想されている。ただ、パウエルFRB議長が、上院で金融政策に関する半期に一度の証言が予定されており、発言の内容が注目されている。引き続き利下げに慎重な姿勢を示すとの見方もあるが、発言をマーケットがどう受け止めるのか注目される。