2025-07-06 09:26:36

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マーケットトピックス 2024年7月8日

前営業日トピックス

東京市場では、序盤からドル円・クロス円は底固い動きとなったものの、その後は下落に転じ、米金利の低下や日経平均株価が下落に転じたこともあり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ただ、午後には下げが一服したものの、上値の重い動きが続いた。

米国市場では、序盤に発表された6月の米雇用統計で失業率が2021年11月以来の高水準まで上昇したことから、ドルは主要通貨に対して下振れとなった。ただ、雇用者数の伸びが市場予想を上回ったことが好感されてドル買いが優勢となった。しかし、過去2ヵ月分の修正が11.1万人下方修正されたことや、米長期金利が上昇後に一転して低下となったことから、ドルは終盤まで上値の重い動きとなった。

米株式市場では、米雇用統計の結果を受け、FRBによる早期利下げ開始への期待感が高まり、主要株価指数は買いが優勢となった。さらに、米長期金利が低下したことから、金利動向に敏感なナスダックは上げ幅を拡大した。 ダウ平均は、失業率の悪化を受けて、序盤はやや上値の重い動きとなり、一時139ドル安まで下落した。ただ、その後は底固い動きが続き、終盤に91ドル高まで上昇する場面もあり、67.87ドル高で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは164.46ポイント高で終了し、4営業日連続で終値ベースの最高値を更新した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では日本の消費支出が予想以上の低下となったことから円売りが先行し、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。ドル/円は、序盤の161.17から161.35まで上昇した。ただ、序盤に前日比186円高まで上昇した日経平均株価が下落に転じ、一時96円安まで下落したこともあり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。さらに、時間外取引で米長期金利が低下したこと受けて、ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなり、ドル/円は、序盤の161.17から161.35まで上昇した後に160.52まで下落し、ドル/円の下落に連れてクロス円も軟調な動きとなった。

(2)午後に入り、下げが一服し底固い動きとなったものの、米長期金利の低下が続いたことや、日経平均株価がマイナス圏での推移が続いたことから戻りは限定的となり、また米雇用統計の発表を控えていることもあり、様子見ムードから上値の重い動きが続いた。

(3)米国市場では、序盤に発表された6月の米雇用統計で失業率が市場予想の4.0%を上回る4.1%と2021年11月以来の高水準まで上昇したことから、ドルは主要通貨に対して下振れとなった。ただ、非農業部門雇用者数の伸びが市場予想の+19.0万人を上回る+20.6万人となったことが好感されてドル買いが優勢となった。ドル/円は、発表直後の安値160.33から161.32まで上昇したが、非農業部門雇用者数の伸びが過去2ヵ月分の修正が11.1万人下方修正されたことや、米長期金利が上昇後に一転して低下となり、6/28以来の低水準まで大幅な低下となったことから、ドル/円は160.63まで下落し、終盤まで上値の重い動きとなった。

本日のトピックス

東京時間では、序盤に発表された5月の日本の実質賃金総額が26ヵ月連続のマイナスとなり、過去最長を更新した。一方、現金給与総額は、大手企業などの賃上げを受けて、29ヵ月連続のプラスとなった。ただ、消費者物価指数は3.3%であることから、差し引きで実質賃金はマイナス。実質賃金のプラス改善には、さらなる賃金の上昇か物価上昇率の鈍化となり、前者はやや難しく、後者がポイントと見られる。そのため、日本でも引き続き物価上昇率が注目されそうだ。

先週末の米雇用統計では、失業率の悪化したことや、非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったものの、実質の伸び+9.5万人(速報+20.6万人、過去2ヵ月分の修正?11.1万人)となったことで、労働市場の軟化が浮き彫りになった。これを受けて、FRBの利下げ観測が高まり、マーケットでは年2回の利下げを織り込んでいる。特に、9月の利下げ観測が高まっており、今週11日に発表される米消費者物価指数の結果が決め手になると見られている。そのため、11日までは米国の主要な経済指標の発表がないことから、限定的な動きが続くと見られている。

本日のトレードポイント

※出所:FX総合分析チャート 

ドル/円は、一時161.948まで上昇し、1986年12月以来約37年半ぶりの高値を更新した後はやや上値の重い動きとなっており、一目均衡表の転換線近辺まで下落している。ここから底固い動きとなり、再び高値を更新する動きとなるのか、ここから更に下落が続くのか注目されている。

目先の動きを見る上で注目されているオシレーターのMACDでは、両線がクロスしており、目先の軟調な動きを示唆する形状となっており、ここから両線の乖離幅の拡大が続くのかどうか注目したい。

目先の下値のポイントは、一目均衡表の基準線の158.228となるが、この基準線は来週15日には158.833まで上昇し、それ以降も上昇が続くことから、このタイミングでの下抜けに注目したい。そして、基準線を下抜ける場合には、一段の下げとなる可能性も考えられ、その場合には一目均衡表の雲近辺までの下げも想定される。

一方、上値のポイントは一目均衡表の転換線の160.781となり、ここを上抜ける場合には、161.948がポイントとなる。

上値のポイント
(1)160.781 (2)161.395 (3)161.948

下値のポイント
(1)160.328 (2)159.613 (3)158.228

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