前営業日トピックス
東京市場では、序盤からドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ただ、神田財務官が為替介入に関して24時間いつでも準備しているとしたこともあり、上昇一服後は上値の重い動きとなり、ドル/円は160円台手前近辺で上値の重い動きとなった。欧州時間では、急速に円高方向に動きが出たものの、その後は値を戻す動きとなった。
米国市場では、欧州市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤からやや上値の重い動きとなった。その後は、低下していた米金利が持ち直したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ただ、米国の主要な経済指標の発表もなく新規材料に乏しい中、値動きは限定的だった。
米株式市場では、米経済指標の発表などがなく新規材料に乏しい中、FRBの早期利下げ開始への期待が継続し、序盤から買いが優勢となった。ただ、半導体関連株が売られたことが影響して、ナスダックは1%強の下げとなった。 ダウ平均は、序盤から堅調な動きとなり、一時前週末比420ドル高まで上昇した。その後はやや上値の重い動きが続き、上げ幅を縮小して260.88ドル高(+0.67%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは、192.54ポイント安(-1.09%)で終了した。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)前週末の海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。ドル円は、序盤の159.63から159.93まで上昇したものの、神田財務官が為替介入は24時間いつでも準備していると発言したことで、日本政府・日銀の円買い介入への警戒感から160円台を前にしてやや上値の重い動きとなった。上昇一服後は、159.64まで下落した。
(2)午後に入り、下落して始まった日経平均株価が上げ幅を拡大して一時前週末比309円高まで上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ただ、欧州時間に入ると、欧州勢のドル売りでドルは上値の重い動きとなった。さらに、まとまった売りが入ると一時的に円買いが加速し、ドル/円は159.65から158.75まで下落した。ただ、その後は159.55まで値を戻す動きとなった。
(3)米国市場では、欧州市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤からやや上値の重い動きとなった。その後は、低下していた米金利が持ち直したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ドル円は、序盤の安値の159.32から159.76まで上昇した。ただ、米国の主要な経済指標の発表もなく新規材料に乏しい中、値動きは限定的だった。
本日のトピックス
ドル/円は、160円台手前近辺でやや上値の重い動きが続いているものの、為替介入への警戒感も高まりつつある。日本政府・日銀の円買い介入への警戒感が高まる場合には、マーケットでは神経質な展開となる場面も多くなる。材料が出ていない場合でも、まとまったフローが持ち込まれると過敏に反応するケースもある。特に、ドル円・クロス円の下向きの動きには、為替介入への思惑で売りが加速する可能性もあるため注意が必要だろう。
本日の米国市場では、6月消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数の発表が予定されており、事前予想ではともに低下が予想されており、予想通り冴えない結果となる場合には、ドルの下振れとなる可能性もあり、結果とマーケットの反応に注目したい。
6/25の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
6月消費者信頼感指数 ![]()
消費者信頼感指数は、米国のCB(Conference-Board=コンファレンスボード「全米産業審議委員会」)という民間の調査機関が発表する消費者マインドを指数化したもの。5,000人の消費者にアンケート調査を行い、現在と半年後の景況感、雇用、所得の項目で回答した結果を指数化している。
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100.0 | 102.0 |
前回は市場予想に反して上昇となり、2022年7月以来の低水準となった4月の結果から上昇となった。4ヵ月ぶりの上昇となり、現況指数と期待指数がともに上昇したことが影響した。今回は、やや低下が予想されており、回復は一時的だったとの見方もある。 |