2025-07-04 20:42:13

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2024年6月12日

マーケットトピックス 2024年6月12日

前営業日トピックス

東京市場では、日経平均株価が130円超上昇したことや、実需のドル買いが観測されたこともあり、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。ただ、午後に入るとやや上値の重い動きとなったものの、底固さも見られた。欧州時間ではドル買いとなる場面もあったが、米金利が低下したこともあり、その後は上値の重い動きとなった。

米国市場では、欧州市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。その後、米長期金利が上昇したことや、米主要株価指数が下げ幅を縮小する動きとなったことから、ドル円・クロス円も上昇に転じた。しかし、米10年債入札が好調な結果となり、利回りが急低下したことから、ドルは主要通貨に対して下落となり、クロス円も上値の重い動きとなった。

米株式市場では、米消費者物価指数やFOMCの結果発表を控えてリスク回避姿勢も強まり、ポジション調整の売りが先行した。下げ一服後は買い戻しが優勢となったことや、終盤に米長期金利の急低下を受けてハイテク株中心に買いが入ったこともあり、主要株価指数は下げ幅を縮小する動きとなった。 ダウ平均は、序盤から軟調な動きとなり、一時前日比421ドル安まで下落した。その後は下げ幅を縮小する動きが続き、120.62ドル安(-0.31%)終了。一方、ハイテク株中心のナスダックは、下落して始まったもののその後はプラス圏を回復した。終盤にかけてさらに上げ幅を拡大し、151.02(+0.88%)で終了、S&P500とともに終値ベースの最高値を連日更新した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、前日の海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。また、日経平均株価が序盤から堅調な動きとなり、一時前日比298円高まで上昇したことも押し上げ要因となった。さらに、仲値公示にかけて実需のドル買いが観測されたことも影響し、ドル/円は序盤の156.93から157.33まで上昇した。

(2)午後には上昇が一服し、また日経平均株価が上げ幅を縮小したこともあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。欧州時間ではドル買いが優勢となり、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。ただ、その後米長期金利が低下したことから、上値の重い動きとなった。

(3)米国市場では、米国の経済指標の発表がなく新規材料に乏しい中、円買いとなった欧州市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。その後、低下していた米長期金利が上昇に転じたことや、下落して始まった米主要株価指数が下げ幅を縮小する動きとなったことから、ドル円・クロス円も上昇に転じた。ドル/円は、序盤の157.11から156.80まで下落したものの、その後は157.40まで上昇した。しかし、米10年債入札が好調な結果となり、利回りが急低下したことから、ドルは主要通貨に対して下落となり、ドル/円は再び156.94まで下落、またドル/円の動きに連れてクロス円も上値の重い動きとなった。

本日のトピックス

本日は、5月の米消費者物価指数、FOMCの結果発表を控えて様子見ムードがさらに強まると見られており、発表までは限定的な動きが予想されている。

米消費者物価指数は、前月比と前年比コアが前月から鈍化が予想されているが、前年比は横ばいが予想されており、鈍化が進んだと見るのか、鈍化は緩やかと見るのか、受け止め方で反応に違いが出ると見られる。ただ、FRBの目標とされる2%とは依然として乖離していることから、早期の利下げの思惑には繋がり難いと考えられる。ましてや、先の米雇用統計で雇用者数が予想以上の大幅な伸びとなったことから、利下げは年終盤との見方が強まる可能性も。

今回のFOMCでは、FF金利の誘導目標は据え置きがコンセンサスだが、注目は3ヵ月ごとに発表されるメンバーの予想となる。特に、年末までのメンバーの金利予想が注目されている。前回3月時点の予想の中心は4.6%と、0.25%の利下げ3.6回分に相当していた。現状では、金利先物市場で年末までの利下げの折り込み度合いは1.5回分となっており、最近利下げに慎重な姿勢を示すFRB高官の発言が多くなっていることもあり、3月の4.6%からどの程度変化するのか注目されている。仮に金利先物市場の折り込み度合に合わせて1回から2回との予想ならメンバー予想は5%となる可能性もあり、その場合はドルが底固い動きとなる可能性も考えられる。

6/12の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
21:30 米国

5月消費者物価指数(前年比)

消費者物価指数(CPI = Consumer Price Index)は、消費者を対象とした小売やサービスの価格動向を示した指数である。特に、食品とエネルギーを除いたコア指数が重要視されている。そして、米国の金融政策を決定する上で重要な経済指標であり、為替市場への影響も非常に大きい。
3.4% 3.4%
前回は市場予想を下回り、昨年9月以来の高水準となった前月の結果から低下した。ただ、鈍化は小幅に留まり、依然としてFRBの目標からは乖離している。今回は、前月から横ばいが予想されており、インフレの鈍化が進まないと見られている。ただ、前月比ベースでは鈍化すると予想されており、結果に注目したい。
翌3:00 米国

FOMC

FOMC(Federal Open Market Committee 連邦公開市場委員会)は、米国における金融政策の最高意思決定機関で、公開市場操作の方針を決定する委員会である。メンバーはFRBの議長、副議長を含7名の理事と、ニューヨーク連銀総裁、地区連邦準備銀行の総裁4名の計12名から構成されている。
5.25%-5.50% 5.25%-5.50%
前回は、FF金利の誘導目標が据え置きとなり、声明の内容もほぼ変わらずとなった。今回も、据え置きが予想されているが、今回は、メンバーの予想が公表されることから、年内の金利の予想が注目されている。前回3月は年内の金利予想は4.6%と約3回程度の利下げが予想されていたが、この予想値がどう変化しているのか注目したい。
今すぐFX口座を開設
FX取引サイトへ

提供:SBIリクイディティ・マーケット社

ご注意事項

  • お客様は、本レポートに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、 複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることはできません。情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。
  • 本レポートに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。
  • 為替レートは、レポート作成にあたりSBIリクイディティ・マーケット社がBloomberg等のデータを参考に取得したレートであり、当社における実際の取引レートとは異なります。
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

東京建物株式会社第36回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(サステナビリティボンド)

よくあるお問合せ
・口座開設の流れ
・NISA関連のお問合せ
・パスワード関連のお問合せ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • 資産運用フェス2025

SBI証券はお客様の声を大切にしています