2025-07-13 00:03:49

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2024年6月5日

マーケットトピックス 2024年6月5日

前営業日トピックス

東京市場では、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなったものの、日経平均株価が前日比一時330円超下落したこともあり、上値は限定的となった。その後は、円買いが強まったこともあり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。欧州時間では、米長期金利が低下したことから、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。

米国市場では、「日銀が早ければ今月会合で国債購入の減額を具体的に検討も」との報道を受けて、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。さらに、4月の米JOLT求人件数が2021年2月以来の低水準となったことを受けて、ドルは一段の下落となった。ただ、下落は一時的となり、終盤までは底固い動きが続いた。

米株式市場では、米雇用関連の経済指標の結果を受けて、FRBの利下げ開始の後ずれに対する警戒感が後退して買いが優勢となった。さらに、米長期金利が低下したことも支援材料となったものの、米雇用統計の発表を週末に控えて様子見ムードもあり、値動きは限定的となった。 ダウ平均は、序盤に前日比173ドル安まで下落したものの、その後はプラスに転じて一時215ドル高まで上昇した。ただ、終盤にかけて上げ幅を縮小して140.26ドル高(+0.36%)で終了。一方、ハイテク株中心のナスダックは、序盤から軟調な動きが続いたものの、終盤にプラス圏を回復して28.38ポイント高(+0.17%)で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、ドル円・クロス円は序盤に下振れとなったものの、下値は限定的となりその後は底固い動きとなった。序盤に前日比331円安まで下落した日経平均株価が下げ幅を縮小したことから、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。ドル円は、序盤の156.04から途中155.98まで下げる場面もあったが、その後は堅調な動きが続き156.49まで上昇した。

(2)午後に入り、日経平均株価が下げ幅をさらに縮小して27円安まで縮めたものの、円買いの動きが強まり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。さらに、時間外取引で米長期金利が低下したことや、円買いが優勢となったことから、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。

(3)米国市場では、米金利の低下が続いたことから、ドルは序盤から上値の重い動きとなった。さらに、関係者の話として「日銀が早ければ今月会合で国債購入の減額を具体的に検討も」との報道も影響してドル円・クロス円は軟調な動きとなった。その後、4月の米JOLT求人件数が市場予想の835.0万件を下回る805.9万件となり、2021年2月以来の低水準となったことを受けて、ドルは一段の下落となったものの下落は一時的となり、終盤までは底固い動きが続いた。ドル/円は、指標結果を受けて一時154.54まで下落して5/16以来の安値を更新する場面もあった。

本日のトピックス

昨日の海外時間に、関係者の話として「日銀が早ければ今月会合で国債購入の減額を具体的に検討も」との報道があり、これを受けて若干円買いに振れた。金融政策発表でいきなり発表するより、事前に関係者の話として出しておけば政策発表時のマーケットへのインパクトを和らげることができる。ただ、金利先物市場でも日本の利上げの折り込み度合いは2回以上を織り込んでいることもあり、改めて日本の金利上昇への影響は限定的となっている。

現状では、内外の金融政策の方向性はある程度決まっており、あとは次期の問題である。FRBが何時利下げに踏み切るのか、日銀が利上げを何時何回行うのかが注目されており、これを見極める上で経済指標の結果や当局者の発言に敏感に反応する展開が続いている。

本日の米国市場では、5月の米ADP雇用統計、ISM非製造業景況指数の発表が予定されており、週末の米雇用統計の結果を予想する上で参考にされることから結果が注目されており、また金融政策を占う意味でも良好な結果か、冴えない結果かでドル相場の動きが出ると見られている。

6/5の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
21:15 米国

5月ADP雇用統計

ADP雇用統計は、民間の給与計算代行サービス会社であるADP(Automatic Data Processing)社のデータを用いて、マクロエコノミック・アドバイザーズ社が発表している雇用統計。2200万人の支払い給与の動向に基づき算出、通常米国雇用統計が発表される2営業日前に発表されるため、米国雇用統計の結果を予想する上でよく参考にされる。
17.5万人 19.2万人
前回は市場予想を上回り、各種産業で労働需要が活発だったことが示された。特に、娯楽やホスピタリティー、建設業で雇用が大幅に伸びたが、情報産業では減少した。今回は、前月から伸び幅の縮小が予想されており、求人件数の減少や賃金の伸びが鈍化していることが影響すると見られている。
23:00 米国

5月ISM非製造業景況指数

ISM非製造業景気指数は、全米供給管理協会(Institute for Supply Management=ISM)が発表する米国の非製造業(サービス業)の景況感を示す指数。管理責任者に対するアンケートを集計した指数であり、50が景気の拡大・後退の判断基準であり、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退と判断する。
51.0 49.4
前回は市場予想を下回り、2022年12月以来の低水準となり、16ヵ月ぶりに景気の拡大・縮小の判断基準となる50を割り込んだ。今回は、50を回復すると見られており、特に2022年12月ぶりの水準に落ち込んだ新規受注の改善が見られるのか注目したい。
今すぐFX口座を開設
FX取引サイトへ

提供:SBIリクイディティ・マーケット社

ご注意事項

  • お客様は、本レポートに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、 複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることはできません。情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。
  • 本レポートに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。
  • 為替レートは、レポート作成にあたりSBIリクイディティ・マーケット社がBloomberg等のデータを参考に取得したレートであり、当社における実際の取引レートとは異なります。
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

資産運用フェス2025

よくあるお問合せ
・口座開設の流れ
・NISA関連のお問合せ
・パスワード関連のお問合せ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • 資産運用フェス2025

SBI証券はお客様の声を大切にしています