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2024-11-13 04:01:39

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2024年6月3日

マーケットトピックス 2024年6月3日

前営業日トピックス

東京市場では、日本の利上げ期待が高まらなかったことから、円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ただ、その後は円買いが優勢となったが、日経平均株価が420円超上昇したこともあり、下値は限定的となり、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。さらに、米金利上昇を受けてドル円・クロス円は堅調な動きとなった。

米国市場では、序盤に発表された4月の米PCEコア・デフレーターが前月比で低下したこと受けて、米金利低下とともにドルは主要通貨に対して下落した。さらに、5月のシカゴ購買部協会景気指数が2020年5月以来の低水準となったことも加わり、ドルは下落した。下げ一服後は、月末のロンドンフィキシングに向けてドル買い・円売りが優勢となり、ドルは終盤にかけて上昇した。

米株式市場では、序盤に発表された4月の米個人消費支出 (PCE) 価格指数がほぼ予想通りの結果となったことを受けて、過度なインフレ懸念が後退し、米長期金利が低下したことから主要株価指数は底固い動きとなった。ただ、ナスダックは軟調な動きが続いて小幅安で終了した。 ダウ平均は、序盤から堅調な動きが続き、終盤には一時前日比607ドル高まで上昇した。引けにかけて高値圏を維持したまま、574.84ドル高(+1.51%)で終了。一方、ナスダックは序盤から軟調な動きとなり、一時291ポイント安まで下落した。ただ、終盤にかけて下げ幅を縮小して2.06ポイント安(-0.01%)で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、5月の東京都区部の消費者物価指数が発表されたが、日銀の早期の利上げ期待が高まる内容でなかったことから、円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。上昇一服後は、円買いが優勢となり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ドル/円は、序盤の156.74から157.02まで上昇後、156.57まで下落した。

(2)午後に入り、日経平均株価が上げ幅を拡大し、一時前日比426円高まで上昇したこともあり、ドル円・クロス円は底固い動きとなっ。さらに、時間外取引で米長期金利が上昇したことから円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。

(3)米国市場では、序盤に発表された4月の米PCEコア・デフレーターが前年比で2.8%(前回2.8%)と変わらずとなったものの、前月比で0.2%(前回0.3%)と低下したこと受けて、米金利低下とともにドルは主要通貨に対して下落した。さらに、5月のシカゴ購買部協会景気指数が市場予想の41.6を下回る35.4となり、6ヵ月連続の低下で2020年5月以来の低水準となったことも加わり、ドル/円は序盤の157.14から156.56まで下落した。下げ一服後は、月末のロンドンフィキシングに向けてドル買い・円売りが優勢となり、ドル/円は終盤にかけて157.34まで上昇した。

本日のトピックス

このところ、FRBの高官らが利下げに対して慎重な見方が示されたことから、引き続きドル高・円安の基調が続くと見られている。ただ、157円台後半では日本の政府・日銀による為替介入への警戒感が高まりやすく、上値は限定的と予想されている。

その中で、週末には米国の雇用統計など、今週は主要な米経済指標の発表が続くことから、指標の結果を受けてFRBの年内の利下げ回数の織り込み度合いに変化が見られるのか注目されている。また、日銀の金融政策決定会合を来週に控えており、金融政策に対する思惑が交錯すれば為替相場に影響が出る可能性もあり、方向感の掴み難い展開も予想されている。

本日の海外市場では、ドイツや英国、ユーロ圏の5月の製造業PMIの発表が予定されているが、確報であることから速報から乖離する結果とならなければ反応は限定的と見られている。また、米国時間では、5月の製造業PMI、5月のISM製造業景況指数の発表が予定されており、結果を受けて米金利が敏感に反応する可能性もあり、その場合には為替相場にも影響することも考えられることから、結果とマーケットの反応に注目したい。

6/3の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
23:00 米国

5月ISM製造業景況指数

ISM製造業景気指数は、全米供給管理協会(Institute for Supply Management=ISM)が発表する米国の製造業の景況感指数であり、製造業の購買・供給管理責任者に対するアンケートを集計した指数。50が景気の拡大・後退の判断基準であり、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退と判断する。
49.6 49.2
前回は市場予想を下回り、17ヵ月ぶりに景気の判断基準となる50を前回上回ったものの、再び50割れとなった。仕入価格が2ヵ月連続の上昇となり、インフレ圧力の根強さが示され、需要の減退が影響して再び50割れとなった。今回は、前月から上昇が予想されているものの、引き続き50は回復しないと見られている。
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