前営業日トピックス
東京市場では、序盤から円買いの動きが先行し、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ただ、日経平均株価が序盤から堅調な動きとなり、午後には上げ幅を拡大したことから、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。ただ、米英市場が休場であることから値動きは限定的となった。
米国市場では、メモリアルデーで主要市場が休場となったことから、新規材料に乏しく全般的に限定的な動きとなった。その中で、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなり、ドルも主要通貨に対して下落となった。ただ、その後はクロス円の上昇に連れて底固い動きとなった。
米株式市場はメモリアルデーの祝日のため休場
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、G7に出席している神田財務官が「過度な変動が発生した場合には適切な措置を取る必要があるし、そうすることが許されている」と発言したこともあり、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。ただ、日経平均株価が序盤から上昇したこともあり、下値は限定的となった。また、英国と米国市場が休場となることから東京市場でも閑散な商いとなり、ドル/円は序盤の156.95から156.67まで下落したものの、下値は限定的とあった。
(2)午後に入り、日経平均株価が上げ幅を拡大したこともあり、ドル円・クロス円は値を戻す動きとなった。ただ、157円台を前にして上値の重い動きとなり、押し戻された。
(3)米国市場では、メモリアルデーで主要市場が休場となったことに加え、英国市場もSpring Bank Holidayで休場となったことから、市場参加者も少なく、全般的に限定的な動きとなった。その中で、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなり、特にビルロワドガロー仏中銀総裁が「7月の追加利下げを排除すべきではない」「サプライズがなければ6月の利下げは決定事項」と、連続利下げの可能性を示唆したことに反応し、ユーロは主要通貨に対して下落した。一方、ドルも主要通貨に対して下落となり、ドル/円は序盤の156.90から156.70まで下落したものの、その後はクロス円の上昇に連れて底固い動きとなり、終盤には156.91まで上昇した。
本日のトピックス
休場明けの米国市場では、米消費者信頼感指数の発表が予定されており、前回まで3ヵ月連続の低下で2022年7月以来の低水準となったこともあり、ここから改善となるのか、引き続き低下となるのか注目されている。さらに、現況指数・期待指数の結果により消費者が現状と先行きをどのように見ているのかにも注目したい。一方、複数のFRB高官の発言も予定されており、発言の内容にも注目したい。また、休場明けの株式市場や金利動向にも注目したい。
5/28の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
5月消費者信頼感指数
消費者信頼感指数は、米国のCB(Conference-Board=コンファレンスボード「全米産業審議委員会」)という民間の調査機関が発表する消費者マインドを指数化したもの。5,000人の消費者にアンケート調査を行い、現在と半年後の景況感、雇用、所得の項目で回答した結果を指数化している。
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96.0 | 97.0 |
前回は市場予想を下回り、2022年7月以来の低水準となった。労働市場と経済見通しが悪化したことが影響した。また、食品やガソリン高に対する消費者の懸念も強まった。 今回は、さらに低下が予想されており、消費者の懸念が払拭できていないことが示されると見られている。 |