前営業日トピックス
東京市場では、序盤から堅調な動きとなったものの、日経平均株価が大幅下落となったこともあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きが続いた。
米国市場では、米長期金利が上昇したことを受けて、ドル/円は序盤から堅調な動きとなった。ただ、上昇一服後は上値の重い動きとなり、さらに5月のミシガン大学消費者信頼感指数の期待インフレ率が下方修正されたことを受けて米金利が低下に転じたことから、ドルも主要通貨に対して軟調な動きとなった。終盤にかけて値を戻す動きが見られたものの、全般的に小動きの展開となった。
米株式市場では、前日までの2日間でダウ平均が800ドル超下落したことから、割安感の出た銘柄に買いが入り、主要株価指数は序盤から堅調な動きとなった。さらに、ミシガン大学消費者信頼感指数で期待インフレ率が下方修正されたことも材料視された。ただ、3連休を控えた調整の動きもあり、終盤には上値の重い動きとなった。ダウ平均は、序盤から堅調な動きとなり、一時前日比155ドル高まで上昇した。ただ、その後は軟調な動きとなり44ドル安まで下落したものの、引けにかけて値を戻して4.33ドル高(+0.01%)で終了。一方、スダックは184.76ポイント高(1.10%)で終了し、終値ベースの最高値を更新した。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。週末の五・十日に当たり仲値公示にかけて実需のドル買いが観測された。ただ、買い一巡後は米長期金利の低下もあり、上値の重い動きとなった。ドル/円は、序盤の156.87から157.14まで上昇したものの、その後は上値の重い動きとなった。一方、日経平均株価が序盤に730円超下落したこともあり、クロス円も上値の重い動きとなった。
(2)その後、日経平均株価が下げ幅を縮小したことから底固い動きとなったものの、英国と米国が3連休となることから積極的な売買が手控えられ、ドル円・クロス円は小動きの展開が続いた。
(3)米国場では、米長期金利の指標となる米10年債利回りが5/14以来の4.50%台まで上昇したことを受けて、ドル/円は序盤の157.00から157.13まで上昇した。ただ、上昇一服後は上値の重い動きとなり、さらに5月のミシガン大学消費者信頼感指数の確報値が市場予想の67.7を上回る69.1となったものの、期待インフレ率が3.3%(速報3.5%)と下方修正されたことを受けて米金利が低下に転じたことから、ドルも主要通貨に対して軟調な動きとなり、ドル/円は156.82まで下落した。終盤にかけてドル/円は157.00まで値を戻す動きが見られたものの、米国の3連休を控えて積極的な売買が手控えられ、全般的に小動きの展開となった。
本日のトピックス
本日の海外市場は、英国市場がスプリングバンクホリデー、米国市場がメモリアルデーの祝日ため、それぞれ休場となることから市場参加者が少なく、また経済指標の発表もないことから限定的な動きが予想されている。