前営業日トピックス
東京市場では、期末要因でドル売りが優勢となる場面もあったが、欧米市場が休場となり、市場参加者が少ないことから、ドル円・クロス円は限定的な動きとなった。
米国市場では、序盤に発表されたた2月の米個人消費支出(PCE)デフレーターが予想通りの結果となったものの、一部で上振れを警戒した向きの失望売りが出てドルは主要通貨に対して下落した。下げ一服後は値を戻す動きとなり、ドル/円下落後に値を戻す動きとなった。ただ、グッドフライデーで欧米市場が休場だったことから市場参加者も少なく、値動きは限定的だった。
米株式市場は、Good Fridayのため休場
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、円売りが先行し、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ドル/円は、一時151.50まで上昇したものの、年度末のため仲値公示にかけて実需のドル売り・円買いが優勢となり、ドル円・クロス円は下落に転じた。ただ、欧米市場がグッドフライデーで休場となり、海外勢の市場参加者が少ないことから、その後は限定的な動きが続いた。
(2)米国市場では、序盤に発表されたた2月の米個人消費支出(PCE)デフレーターが市場予想の2.8%と一致し、2021年3月以来、2年11ヵ月ぶりの低水準となった。一部で上振れを警戒した向きの失望売りが出て、ドルは主要通貨に対して下落した。しかし、下げ一服後は値を戻す動きとなり、ドル/円は序盤の151.37から一時151.20まで下落後、151.38まで上昇した。ただ、グッドフライデーで欧米市場が休場だったことから市場参加者も少なく、値動きは限定的だった。
本日のトピックス
本日は、欧州市場などがEaster Mondayのため休場となることから、限定的な動きが予想されている。ただ、米国市場は通常取引に戻るが、欧州市場が休場となる影響で市場参加者が少なく、引き続き小動きの展開が予想されている。その中で米国時間では、3月のISM製造業景況指数の発表が予定されており、市場予想から乖離する結果となる場合には、反応が大きくなる可能性もあり、結果には注目したい。
4/1の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
3月ISM製造業景況指数
ISM製造業景気指数は、全米供給管理協会(Institute for Supply Management=ISM)が発表する米国の製造業の景況感指数であり、製造業の購買・供給管理責任者に対するアンケートを集計した指数。50が景気の拡大・後退の判断基準であり、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退と判断する。
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48.4 | 47.8 |
前回は市場予想を下回り、3ヵ月ぶりに低下した。新規受注と生産、雇用が縮小したことが影響し、16ヵ月連続で製造業の景気の判断基準となる50を下回り、製造業の回復が遅れていることが示された。今回は、前月から改善が予想されているが、50には依然として届かないと見られている。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート
ドル/円は、上昇一服後にレンジ内の動きが続いている。ここから再び上昇となり一段の上昇となるのか、下落に転じるのか注目されている。
目先の動きを見る上で注目されているオシレーターのMACDでは、両線の乖離幅が縮小傾向となり、先行するラインが失速していることから、ここから両線がクロスするようなら、目先の軟調な動きを示唆する形状となることから、両線の動きが注目される。
一方、一目均衡表では、相場の方向性を示すとされる基準線の横ばいが続いており、現状ではこの動きに合わせた展開となっている。この基準線は、現在149.223で横ばいが続いており、月中までは横ばいが続くと予測(151.970を上回らないとの条件)される。一方、転換線は上昇が続いており、本日は151.113に位置しているが、2日は横ばいとなるが3日には151.484,4日には151.492までの上昇が予測されており、このタイミングで転換線を下抜けると、前回同様に下げが加速する可能性もあり、ここからの形状に注目したい。
転換線を下抜けて下げが加速する場合には、一目均衡表の基準線、雲上限ライン近辺までの下げも予想され、それも下抜けるとさらに一段の下落も考えられる。一方、上値のポイントは直近高値の151.970となり、ここを上抜ける場合には一段の上昇も考えられる。
上値のポイント
(1)151.433 (2)151.542 (3)151.970
下値のポイント
(1)151.212 (2)151.014 (3)150.256