前営業日トピックス
東京市場では、序盤から実需のドル買いが優勢となり、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。ただ、日銀のマイナス金利解除への思惑もあり、上値は限定的となった。欧州時間では、米長期金利が上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
米国市場では、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。その後に発表された米経済指標が軒並み冴えない結果となったことを受けて、やや上値の重い動きとなる場面もあったが、米長期金利の上昇が続いたことから、ドル円・クロス円は一段の上昇となった。
米株式市場では、FRBの金融引き締め長期化への懸念が強まったことや、米長期金利が上昇したことから、主要株価指数は序盤から軟調な動きとなった。ダウ平均は、序盤から軟調な動きとなり、一時前日比287ドル安まで下落した。その後は下げ幅を縮小する動きとなり、190.89ドル安(-0.49%)で終了。一方、ハイテク株中心のナスダックは、155.36ポイント安(-0.96%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、五・十日に当たり、仲値公示にかけて実需のドル買い・円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ドル/円は序盤の148.23から148.65まで上昇した。ただ、来週の日銀の金融政策政策決定会合でマイナス金利が解除されるとの見方もあり、上値は限定的となった。
(2)上昇一服後は、米長期金利が低下したことや、来週の日米の金融政策発表を控えた思惑が交錯し、上値の重い動きが続いた。しかし、欧州時間に入り、米長期金利が急速に上昇したことや、欧州主要株価指数が軒並み上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
(3)米国市場では、欧州時間の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。その後に発表された3月のNY連銀製造業景気指数が、市場予想の-7.0を大幅に下回る-20.9となったことや、3月のミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想の77.1を下回る76.5となったことから、やや上値の重い動きとなる場面もあったが、米長期金利の指標となる米10年債利回りの上昇が続いたことから、ドル円・クロス円は一段の上昇となった。ドル/円は、序盤の148.62から149.16まで上昇したが、その後は終盤まで上値の重い動きが続いた。
本日のトピックス
今週は、日米金融政策発表を受けて値動きの荒い展開が予想されている。18-19日には日銀金融政策決定会合が、19-20日にはFOMCが予定されている。日銀は政策変更が予想されており、FOMCでは現状維持が予想されている。注目のイベントを控えている中、本日の海外市場では3月の米NAHB住宅市場指数の発表が予定されているものの、日米の金融政策発表を控えて積極的に動きにくい状況と見られており、限定的な動きが予想されている。
3/18の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
3月NAHB住宅市場指数
NAHB住宅市場指数は、全米住宅建築業者協会(NAHB)が加盟業者を対象にした一戸建て住宅の販売状況調査を基にした指数。50が判断の基準となり、50を下回ると住宅建設業者の多くが現況を「悪い」とみていることを示すことから、住宅市場の先行指標となる。
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48 | 48 |
前回は市場予想を上回り、3ヵ月連続の上昇となり、昨年8月以来の高水準となった。金利の低下が続いた影響が引き続き好感された。今回は、横ばいが予想されており、今年に入って金利の上昇が続いていることから昨年10月から年末にかけて大幅に金利が低下した恩恵が薄れ通津あると見られている。 |