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2024-11-07 15:35:06

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2024年1月31日

マーケットトピックス 2024年1月31日

前営業日トピックス

東京市場では、30日から始まるFOMCを控えて様子見ムードが強まり、ドル円・クロス円は序盤から限定的な動きとなった。午後に入っても小動きの展開が続き、欧州時間で動きが出たものの、値動きは限定的だった。

米国市場では、序盤に発表された1月の米消費者信頼感指数が2021年12月以来の高水準となったことや、JOLT求人件数が市場予想を上回り3ヵ月ぶりの高水準となったことを受けて、米長期金利の上昇とともにドルは堅調な動きとなった。ただ、上昇一服後は、米金利が低下に転じたことや、FOMCの結果発表を控えてポジション調整も出てドル円・クロス円も上値の重い動きとなった。

米株式市場では、米長期金利の上昇を受けて、主要株価指数は序盤からやや上値の重い動きとなった。ただ、その後は金融株が買われたことが押し上げ要因となり、ダウ平均は一時前日比163ドル高まで上昇して史上最高値を更新する場面もあった。引けにかけては、高値圏を維持したまま133.86ドル高(0.35%)で終了した。一方、ナスダックは序盤からの軟調な動きが終盤まで続き、118.14ポイント安(-0.76%)で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、前日の海外市場の軟調な流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から上値の重い動きとなった。ドル/円は、序盤の147.51から147.19まで下落したものの、FOMCを控えて積極的な売買が手控えられ、その後は狭いレンジ内の動きが続き、ドル/円は午後には20銭程度のレンジ内の動きとなった。欧州時間に入り動きが出たものの、値動きは限定的だった。

(2)米国市場では、序盤に米長期金利の低下に伴うドル売り・円買いが先行し、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。ドル/円は、序盤の147.59から147.10まで下落したが、その後に発表された1月の米消費者信頼感指数が市場予想の114.5を上回る114.8となり、2021年12月以来の高水準となったことや、JOLT求人件数が市場予想の875万件を上回る902.6万件で3ヵ月ぶりの高水準となったことを受けて、米長期金利の上昇とともにドル/円は147.92まで反発した。

(3)上昇一服後は、再び米金利が低下に転じたことや、翌日にFOMCの結果発表を控えてポジション調整も出てドル/円は147.63まで下落し、クロス円も上値の重い動きとなった。

本日のトピックス

本日の海外市場では、FOMCの結果発表(日本時間1日午前4時)を控えて様子見ムードが強まっており、発表までは限定的な動きが続くと予想されている。FF金利の誘導目標は、市場の予想通り据え置きとなる公算が大きく、反応は限定的と見られている。ただ、声明やその後のパウエルFRB議長の会見での発言が注目されており、利上げ時期のヒントが示されるのか注目されている。

また、欧州時間ではフランスやドイツの消費者物価指数、米国時間ではADP雇用統計など雇用関連の経済指標の発表が予定されており、特に週末に米雇用統計の発表を控えていることから、結果次第では反応が大きくなる可能性も考えられる。ただ、FOMCの結果発表を控えていることもあり、動きが出た場合でも一時的と見られる。

1/31の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
22:15 米国

1月ADP雇用統計

ADP雇用統計は、民間の給与計算代行サービス会社であるADP(Automatic Data Processing)社のデータを用いて、マクロエコノミック・アドバイザーズ社が発表している雇用統計。2200万人の支払い給与の動向に基づき算出、通常米国雇用統計が発表される2営業日前に発表されるため、米国雇用統計の結果を予想する上でよく参考にされる。
14.8万人 16.4万人
前回は市場予想を上回り、8月以来の高い伸びとなった。サービスセクターで増加となったが、製造業では引き続き減少となるなど、労働市場の鈍化傾向が示される中でやや改善が見られた。今回は、伸び幅の縮小が予想されており、再び鈍化傾向が示されるのか注目されている。
翌4:00 米国

FOMC政策金利

FOMC(Federal Open Market Committee 連邦公開市場委員会)は、米国における金融政策の最高意思決定機関で、公開市場操作の方針を決定する委員会である。メンバーはFRBの議長、副議長を含7名の理事と、ニューヨーク連銀総裁、地区連邦準備銀行の総裁4名の計12名から構成されている。
5.25%-5.50% 5.25%-5.50%
前回はFF金利の誘導目標は予想通り据え置きとなったが、メンバーの金利予想が前回から下方修正された。今回も、FF金利の誘導目標は据え置きが予想されており、特に声明や議長の会見での発言で利下げの時期のヒントがあるのかどうか注目されている。
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