前営業日トピックス
東京市場では、日経平均株価が序盤から軟調な動きとなったことや、米長期金利が低下したことを受けて、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。午後に入り、日経平均株価が一時前日比412円安まで下落したことや、米長期金利も低下幅を拡大したことから、ドル円・クロス円は一段の下落となった。ただ、欧州時間ではドイツやユーロ圏、英国の製造業PMIが良好な結果となったことから、ユーロやポンドはドルや円に対して堅調な動きとなった。
米国市場では、ドルは序盤からやや軟調な動きとなったものの、発表された米製造業・非製造業PMIが良好な結果となったことから、ドルは下げ一服となり底固い動きとなった。さらに、米金利が上昇したことも加わり、ドル/円は堅調な動きとなった。
米株式市場では、序盤から米主要株価指数は堅調な動きとなったが、良好な米経済指標を受けて米金利が上昇したことから、主要株価指数は上げ幅を縮小し、ダウ平均は終盤にマイナス圏まで下落した。一方、ナスダックとS&P500はプラス圏を維持して終了し、ナスダックは2022年1月以来2年ぶりの高値を更新、S&P500は連日の史上最高値更新となった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、前日の海外市場終盤の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。さらに、日経平均株価が序盤から下落したことや、時間外取引で米長期金利が低下したことも加わり、ドル/円は序盤の148.42から147.98まで下落した。その後は、下げが一服となり、ドル/円は148.26まで値を戻した。
(2)午後に入り、日経平均株価が412円安まで下落したことや、米長期金利が下げ幅を拡大したことから、ドル円・クロス円は一段の下落となり、ドル円は147.76まで下落した。その後、欧州時間ではドイツやユーロ圏、英国の製造業PMIが良好な結果となったことから、ユーロやポンドがドルや円に対して堅調な動きとなり、ドルは対円でも軟調な動きとなった。
(3)米国市場では、欧州市場の流れを引き継ぎ、ドルは序盤から主要通貨に対して軟調な動きとなった。しかし、その後に発表された米製造業が市場予想の47.6を上回る50.3となり、3ヵ月ぶりに50を上回るなど良好な結果となったことから、ドルは下げ一服となり底固い動きとなった。さらに、米金利が上昇したことも加わり、ドル/円は序盤の146.66から147.64まで上昇した。
本日のトピックス
昨日の海外市場では、米製造業・非製造業PMIが良好な結果となったことで、FRBの早期利下げ観測が後退するとの思惑から米長期金利の上昇とともにドルは堅調な動きとなった。本日は、米GDPや耐久財受注など、主要な経済指標の発表が予定されていることから、昨日以上に敏感に動きが出る可能性も考えられ、指標結果には注目したい。特に、昨日も金利の動きに敏感に反応していることから、引き続き金利の動きにも注視したい。
1/25の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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22:30 | 米国 |
第4四半期GDP(前期比年率)
GDPは、一定期間内に米国内で生み出された財とサービスの付加価値の額を合計したもので、国内の経済規模を測るための指標の一つ。GDPの伸び率は、経済成長率を表す指標として重要視されている。そして、個人消費はGDPのおよそ7割を占めることから、構成指数の中では特に重要視されている。
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2.0% | 4.9% |
前回の3Q 確報値は改定値から下方修正され、GDPの7割を占める個人消費が下方修正されたことが影響した。ただ、3Qは2021年4Q以来の高い伸びとなった。今回は、伸び幅が大幅に縮小すると見られており、マーケットの反応に注目したい。 | ||||
0:00 | 米国 |
12月新築住宅販売件数
新築住宅販売件数は、米国内で販売された新築住宅件数(売買契約締結時点)を集計した経済指標であり、地域別の販売件数や販売価格、一戸建やコンドミニアム、集合住宅を含めた数字も発表されている。そして、景気動向の先行を見る上で注目されている指標の一つである。
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64.9万件 | 59.0万件 |
前回は、市場予想を大幅に下回り、2022年11月以来の低水準となった。最大市場の南部で大幅に落ち込んだことが影響した。今回は、前月から増加が見込まれており、住宅市場は引き続き好調であり、減少は一時的との見方が多い。 |