前営業日トピックス
東京市場では、前日の海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。その後、米長期金利が上昇したことから円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなったものの、上値は限定的となった。クリスマスや年末に向けて市場参加者が少ないことから、方向感の乏しい動きとなった。東京時間の午後から欧州時間にかけては、米長期金利が低下したことを受けて、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。
米国市場では、序盤に発表された11月の米耐久財受注が良好な結果となり、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。ただ、同時に発表された1月の米PCEデフレーターが鈍化したことを受けて、ドル/円は下落に転じた。ただ、その後は低下していた米長期金利が上昇に転じたことから、ドルも主要通貨に対して堅調な動きとなった。
米株式市場では、序盤から主要株価指数は堅調な動きとなったものの、決算を発表したスポーツ用品大手が業績を下方修正したことが嫌気され、軒並み並みマイナス圏まで下落した。ただ、FRBの利上げ停止観測が根強いこともあり、下値は限定的となった。ナスダックは再びプラス圏を回復して底固い動きとなったものの、ダウは終盤まで上値の重い動きが続いた。ダウ平均株価は、序盤に前日比130ドル高まで上昇したものの、その後は一時135ドル安まで下落した。その後は値を戻したものの上値は重く、18.38ドル安(-0.05%)で終了した。一方、ナスダックは29.10ポイント高(+0.19%)で終了した。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、日経平均株価が堅調な動きとなり、一時前日比234円高まで上昇したものの、その後26円高まで上げ幅を縮小する動きとなったこともあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。ドル/円は、序盤の142.29から141.87まで下落して1週間ぶりの安値となった。下げ一服後は底固い動きとなり、時間外取引で米長期金利が上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなり、ドル/円も142.56まで上昇した。
(2)午後に入り、日経平均株価が軟調な動きとなり、終盤まで上値の重い動きが続いたことや、上昇していた米長期金利が低下したことから、ドル円・クロス円も上値の重い動きとなった。
(3)米国市場では、序盤に発表された11月の米耐久財受注が市場予想の2.3%を大きく上回る5.4%となったことを好感して、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。ただ、同時に発表された1月の米PCEデフレーターが前年比で市場予想の2.8%から2.6%に、コアも3.3%から3.2%となり、共に前月から伸び幅が鈍化したことを受けて、ドル/円は発表後の高値の142.47から141.89まで下落した。ただ、東京時間に付けたこの日の安値の141.87近辺でサポートされ、その後は底固い動きとなった。さらに、低下していた米長期金利が上昇に転じたことから、ドルも主要通貨に対して堅調な動きとなり、ドル/円は一時142.66まで上昇する場面もあった。
本日のトピックス
本日は、アジアでは香港やシンガポール、オセアニアでは豪州、ニュージーランド、さらにユーロ圏諸国や米国、カナダ、南米など、海外市場の大半がクリスマスで休場となることから、市場参加者も少なく、限定的な動きが予想されている。