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2024-11-10 10:39:58

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2023年12月12日

マーケットトピックス 2023年12月12日

前営業日トピックス

東京市場では、前週末の海外市場の流れを受けて、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。日経平均株価が序盤から堅調な動きとなり、一時前日比620円超上昇したことも押し上げ要因となった。さらに、米長期金利の上昇も材料視されたた。その後、欧州時間に「今月の会合ではマイナス金利解除を急ぐ必要がほとんどないとの認識」との日銀関係筋の話しが報じられたことを受けて円売りが強まり、ドル/円は145.32から146.45まで上昇する場面もあった。

米国市場では、12日に米消費者物価指数、14日にFOMCの結果発表を控えて様子見ムードも強く、ドル円・クロス円はレンジ内の動きとなった。終盤には、米3年債入札を受けて米金利が上昇したことから、ドル/円も上昇した。しかし、米金利が低下に転じると、ドル/円も下落に転じて上値の重い動きとなった。

米株式市場では、前週末の11月の米雇用統計の結果を受けて景気後退への懸念が和らいだことが引き続き材料視され、ダウ平均株価は序盤から堅調な動きが続き、157.06ドル高(+0.43%)で終了。終値ベースでは2022年1月以来、約1年11ヵ月ぶりの高値となった。一方、米長期金利の上昇を受けて、金利動向に敏感なナスダックは序盤から上値の重い動きとなった。しかし、米金利が低下に転じると堅調な動きとなり、28.52ポイント高(+0.20%)終了し、終値ベースで昨年4月以来の高値となった。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、前週末の米雇用統計が良好な結果となったことを受けて上昇したの海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。日経平均株価が序盤から先週末比625円高まで上昇したこともあり、リスク選好の円売りが優勢となった。さらに、週末に発表された中国の消費者物価指数が市場予想を下回り、人民元が対ドルで3週間ぶり安値を更新したことも影響し、ドル/円は序盤の144.81から145.57まで上昇した。

(2)午後には、日経平均株価が上げ幅を若干縮小したものの、時間外取引で米長期金利が上昇したことから、ドル円・クロス円は一段の上昇となり、ドル/円は一時145.69まで上昇した。欧州時間に「今月の会合ではマイナス金利解除を急ぐ必要がほとんどないとの認識」との日銀関係筋の話しが報じられたことを受けて円売りが強まり、ドル/円は145.32から146.46まで上昇する場面もあった。

(3)米国市場では、米国の経済指標の発表がなく新規材料に乏しい中、米消費者物価指数、FOMCの結果発表を控えて様子見ムードも強く、ドル円・クロス円はレンジ内の動きとなった。終盤には、低調な米3年債入札を受けて米金利が上昇したことから、ドル/円は この日の高値となる146.59まで上昇した。しかし、米金利が低下に転じると、ドル/円も146.08まで下落する動きとなった。

本日のトピックス

先週7日に、植田日銀総裁が「年末から来年にかけ一段とチャレンジングになる」と発言したことで、早期緩和修正の思惑が高まったことから円買いが優勢となり、ドル/円は一時141円台まで下落した。昨日は「今月会合ではマイナス金利解除を急ぐ必要がほとんどないとの認識」と日銀関係者の話しとして報道されたことを受けて円売りが優勢となり、ドル/円は146.46まで上昇し、先週の植田日銀総裁の発言後の下げ分をほぼ解消したことになった。

これらの発言を受けて、日銀の内部で意見が分かれていることが示されることとなり、今月18ー19日の日銀の金融政策決定会合の結果発表が注目される。反対の見方が示されたことで、日銀の金融政策を材料にした相場の方向性は掴みにくくなっており、日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなっている。

また、米国の方では、本日の消費者物価指数、14日のFOMCの結果待ちの状況であり、様子見ムードも強まっており、全般的に限定的な動きも予想されている。本日の米消費者物価指数では、予想以上に鈍化すればインパクトも大きくなるが、予想の範囲内の結果ならFOMCの結果発表とFRB議長の会見を控えていることもあり、値動きは限定的となる可能性も考えられる。

12/12の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
22:30 米国

11月消費者物価指数(前年比)

消費者物価指数(CPI = Consumer Price Index)は、消費者を対象とした小売やサービスの価格動向を示した指数である。特に、食品とエネルギーを除いたコア指数が重要視されている。そして、米国の金融政策を決定する上で重要な経済指標であり、為替市場への影響も非常に大きい。
3.1% 3.2%
前回は市場予想を下回り、9月の結果から大幅な低下となった。上昇していた原油価格が下落に転じたことも影響し、全般的に鈍化となった。原油価格が前月からさらに下落していることもあり、今回も鈍化が予想されている。予想以上に鈍化する場合には、相場への影響も大きくなると見られている。
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