前営業日トピックス
東京市場では、日経平均株価が上昇したことや、米長期金利の上昇もあり、ドル円・クロス円は序盤から底固い動きとなった。ただ、その後は株価がマイナス圏まで下落して午後には下げ幅を拡大したことや、米長期金利の低下も加わり、ドル円・クロス円も下落に転じて軟調な動きが続いた。欧州時間では、値を戻す動きとなったものの、米金利低下を受けて上値の重い動きとなった。
米国市場では、欧州市場の流れを引き継ぎ、ドルは序盤から上値の重い動きとなった。下げ一服後は値を戻す動きとなり、ドル/円は149.08まで上昇した。しかし、米金利が一段の低下となったことから、ドルは主要通貨に対して再び軟調な動きとなり、ドル/円は148.55まで下落した。
米株式市場では、週明けでポジション調整の売りなどが観測され、主要株価指数は序盤から軟調な動きとなった。しかし、FRBの利上げサイクル終了観測が根強いことから下値は限定的となったものの、今週発表される主要な米経済指標の結果を見極めたいとの思惑もあり、積極的な買いが入らずに戻りは限定的だった。ダウ平均株価は、序盤から軟調な動きとなり、一時前日比109ドル安まで下落した。その後は下げ幅を縮小したものの、56.68ドル安(-0.16%)で終了。一方、ハイテク株中心のナスダックは9.83ポイント安(-0.07%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)週明けの東京市場では、序盤からドル円・クロス円は底固い動きとなった。日経平均株価が序盤から185円高となったことや、時間外取引で米長期金利が上昇したことから、ドル/円は序盤の149.44から149.68まで上昇した。しかし、上昇一服後は、日経平均株価がマイナス圏まで下落したことや、米長期金利が低下に転じたことから、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。
(2)午後に入り、日経平均株価が一時前週末比228円安まで下げ幅を拡大したことや、米長期金利の低下が続いたことから、ドル円・クロス円は軟調な動きが続き、欧州時間序盤にドル/円は一時148.78まで下落した。下げ一服後は、値を戻す動きとなり、ドル/円は149.32まで値を戻したものの米金利が一段の低下となったことから、再び上値の重い動きとなった。
(3)米国市場では、米金利低下を受けてドルが下落した欧州市場の流れを引き継ぎ、ドルは序盤から上値の重い動きとなった。その後、米金利の低下が落ち着いたことからドル値を戻す動きとなり、ドル/円は序盤の安値の148.66から一時149.08まで値を戻す動きとなった。しかし、米5年債入札が良好な結果となり、米金利が一段の低下となったことから、ドルは主要通貨に対して再び軟調な動きとなり、ドル/円は148.55まで下落した。また、ドル/円の下落に連れてクロス円も上値の重い動きとなった。
本日のトピックス
昨日の海外市場では、米金利が低下したことを受けて、ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなった。さらに、米新築住宅販売件数が減少したことも加わり、米経済の鈍化傾向が示されたことで、利上げサイクルの終了観測も強まっている。そのため、東京時間に入っても軟調な動きが続いており、引き続きドルは上値の重い動きが続くと予想されている。
本日の米国市場では、米国の住宅関連指標、消費者信頼感指数、地区連銀製造業指数の発表が予定されており、昨日同様に冴えない結果となる場合には、金利の一段の低下とドルの下落となる可能性も考えられることから、本日の経済指標の結果に注目したい。
11/28の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 | 米国 |
11月消費者信頼感指数
消費者信頼感指数は、米国のCB(Conference-Board=コンファレンスボード「全米産業審議委員会」)という民間の調査機関が発表する消費者マインドを指数化したもの。5,000人の消費者にアンケート調査を行い、現在と半年後の景況感、雇用、所得の項目で回答した結果を指数化している。
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101.0 | 102.6 |
前回は市場予想を上回ったものの、3ヵ月連続の低下となり、5月以来の低水準となった。現況指数は約1年ぶり、期待指数は5ヵ月ぶりの低水準に悪化し、ビジネスに対する見方が悪化したことや、雇用が十分との回答が4ヵ月連続で低下したことが影響した。今回も低下が予想されており、予想通りの結果なら2022年7月以来の低水準となる。 |