前営業日トピックス
東京市場では、前日の海外市場の堅調な動きが一服し、序盤からドル/円は上値の重い動きとなった。一方、日経平均株価が390円超下落したことから、欧州通貨や資源国通貨はドルや円に対して下落した。その後は、日経平均株価が引けにかけて下げ幅を縮小したことから、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。
米国市場では、ドル円・クロス円は序盤から上値の重い動きとなった。序盤に発表されたミシガン大学消費者信頼感指数は市場予想を下回ったが、期待インフレ率が市場予想を上回ったことを受けて、米長期金利の低下幅が縮小したことからドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。ドル/円は、序盤の安値151.33から151.60まで上昇した
米株式市場では、米長期金利の低下を受けて、主要株価指数は序盤から堅調な動きとなった。さらに、週末を控えたポジション調整の買い戻しなどもあり、終盤まで堅調な動きが続いた。ダウ平均株価は、序盤から堅調な動きとなり、終盤に一時前日比418ドル高まで上昇した。引けにかけて上げ幅を縮小し、391.16ドル高(+1.15%)で終了。一方、ハイテク株中心のナスダックは、276.66ポイント高(+2.05%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、前日の海外市場の堅調な動きが一服し、ドル/円は序盤から上値の重い動きとなった。一方、日経平均株価が序盤から大きく下落となり、一時前日比398円安まで下落したこともあり、欧州通貨や資源国通貨はドルや円に対して軟調な動きとなった。
(2)午後に入り、日経平均株価が下げ幅を縮小したことから、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。ドル/円は序盤の安値151.22から151.36まで上昇したものの新規材料に乏しく、やや上値は限定的となった。欧州時間では、時間外取引で米長期金利が上昇したことからドル/円は堅調なり、クロス円も連れ高となった。
(3)米国市場では、上昇していた米長期金利の低下したことから、ドル円・クロス円は序盤から上値の重い動きとなった。その後に発表されたミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想の63.7を下回る60.4となったが、期待インフレ率が市場予想の4.0%を上回る4.4%となったことを受けて、米長期金利の低下幅が縮小したことからドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。ドル/円は、序盤の安値151.33から151.60まで上昇した。なお、米国がベテランズデーの祝日で一部市場が休場となったこともあり、値動きは限定的だった。
本日のトピックス
前週末の海外市場での堅調な流れが一服し、ドル/円は上値の重い動きとなった。一部でFRBの追加利上げ期待が高まったことが米金利を押し上げており、ドルの支援材料となっている。引き続き、米金利の上昇が続くと見られていることから、ドル/円も一段の上昇が予想される。ただ、ここからの上昇局面では、為替介入への警戒感も強まることが予想されることから、上値は限定的との見方もある。本日は、米国の主要な経済指標の発表がないことや、14日に米消費者物価指数の発表を控えていることから様子見ムードも強く、限定的な動きとなる可能性が考えられる。