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2024-11-02 05:49:31

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2023年10月13日

マーケットトピックス 2023年10月13日

前営業日トピックス

東京市場では、日経平均株価が上昇して始まったことや、米長期金利の上昇も加わり、ドル/円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。午後には上昇一服となり、米長期金利が低下したことから、ドルは上値の重い動きとなったものの、日経平均株価が上げ幅を拡大したことから、クロス円は底固い動きとなった。その後は、米消費者物価指数の発表を控えていることもあり、ドルは方向感の乏しい動きとなった。

米国市場では、序盤に発表された9月の米消費者物価指数が市場予想を上回る結果となったことを受けて、米金利上昇とともにドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。ドル/円は、序盤の149.04から149.83まで上昇したものの、上昇一服後は重い動きとなり、終盤までは149.70台から80台でのレンジ内の動きが続いた。

米株式市場では、序盤に発表された米消費者物価指数の上振れを受けて、FRBの追加利上げへの警戒感が再燃し、売りが優勢となった。さらに、米長期金利が上げ幅を拡大する場面では、主要株価指数の下落も加速した。ダウ平均は、序盤から上値の重い動きとなり、一時前日比349ドル安まで下落する場面もあった。引けにかけては下げ幅を縮小し、173.73ドル安(-0.51%)まで下落した。一方、ハイテク株中心のナスダックは85.46ポイント安(-0.63%)で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)前日の海外市場終盤の流れを引き継ぎ、ドル/円は序盤から軟調な動きとなった。ドル/円は、序盤の149.12から148.98まで下落し、ドル/円の下落に連れてクロス円も上値の重い動きとなった。その後、日経平均株価が序盤から400円超上昇したことや、時間外取引で米長期金利が上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなり、ドル/円は仲値公示にかけて実需のドル買い化観測されたことも加わり、149.27まで上昇したものの、海外時間に付けた前日の高値の149.32には届かなかった。

(2)上昇一服後は、上昇していた米長期金利が低下に転じたことから、ドルは主要通貨に対し上値の重い動きとなり、対円でも149.04まで下落する動きとなった。ただ、日経平均株価が午後に入り上げ幅を拡大して前日比558円高まで上げ幅を拡大したこともあり、クロス円は底固い動きとなった。その後は、米消費者物価指数の結果発表を控えて様子見ムードもあり、限定的な動きが続いた。

(3)米国市場では、序盤に発表された9月の米消費者物価指数が前年比ベースで市場予想の3.6%を上回る3.7%となったことを受けて、米金利上昇とともにドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。米長期金利の指標となる米10年債利回りは4.515%から4.726%まで上昇し、ドル/円も序盤の149.04から149.83まで上昇した。ただ、150円に近づくと政府・日銀の為替介入への警戒感が意識されて上値の重い動きとなり、終盤までは149.70台から80台でのレンジ内の動きが続いた。一方、欧州通貨や資源国通貨は、対ドルで下落したことから対円でも軟調な動きが続いた。

本日のトピックス

昨晩発表された米消費者物価指数は、市場予想を上回ったことからFRBの追加利上げへの思惑が高まり、米長期金利の上昇とともにドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。ただ、ドル/円は150円に近づくと、政府・日銀の為替介入が意識されて上値の重い動きとなった。

東京時間に入っても上値の重い動きが続いており、追加利上げの可能性が高まるような材料がなければ引き続き上値の重い動きが続く可能性が考えられる。一方、年内の利上げの可能性が残っているうちは、底固い動きが続く可能性もあり、引き続き148円台から149円台でのレンジ内の動きが続くと見られている。

本日の米国市場では、10月のミシガン大学消費者信頼感指数の発表が予定されており、速報値であることから、結果を受けた反応は敏感になる可能性もある。市場予想では、前月からの低下が予想されており、結果が注目される。

10/13の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
23:00 米国

10月ミシガン大学消費者信頼感指数

ミシガン大消費者信頼感指数は、ミシガン大学が消費者にアンケート調査を行い、現況指数(現在)、期待指数(将来)など消費者マインドを指数化した経済指標である。速報は300人、確報は500人を対象に調査を実施し、1964年の指数を100として算出する。コンファレンス・ボード(CB)が発表する消費者信頼感指数と共に消費者マインドを見る上で重要な経済指標である。
67.1 68.1
前回は市場予想を上回ったものの、前月の結果から低下した。期待指数は改善したものの、現況指数は低下となり、悲観的な見方が強まっていることが示された。今回の速報値は、前月から低下が予想されており、予想通りの結果なら3ヵ月連続の低下となり、楽観的な未殻が後退していることが示されると見られている。
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