前営業日トピックス
アジア市場では、日本市場が休場となる中、ハンセン指数の大幅下落などアジア株が下落したことを受けて、リスク回避の動きからドル円・クロス円は軟調な動きとなった。欧州時間には値を戻す動きが見られたものの、戻りは限定的だった。
米国市場では、日米の金融政策発表を控えていることもあり、ドル/円は序盤から限定的な動きとなった。ただ、米経済指標が冴えない結果となったことを受けてドルが売られる場面もあった。一方、米長期金利の低下などもあり、ユーロは対ドルで堅調な動きとなり、対円でも堅調な動きとなった。
米株式市場では、前週末に大幅下落した反動で買いが入るなど、主要株価指数は序盤から底固い動きとなった。ただ、今週発表されるFOMCの結果を見極めたいとの様子見ムードもあり、積極的な売買が手控えられて限定的な動きが続いた。ダウ平均株価は、一時前週末比106ドル高まで上昇したものの、引けにかけて上げ幅を縮小する動きとなり、6.06ドル高(+0.02%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは、1.91ポイント高(+0.01%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日本市場が休場で薄商いとなる中、米金利の低下でドル売りが優勢となり、ドル/円は序盤の高値147.88から軟調な動きとなった。さらに、香港ハンセン指数が大幅下落するなど、アジア株が下落したことからリスク回避の円買いも加わり、ドル/円は一時147.56まで下落したが、値動きは限定的だった。欧州時間に入り、やや値を戻す動きが見られたものの、上値の重い動きが続いた。
(2)米国市場では、今週日米の金融政策発表を控えていることもあり、積極的な売買が手控えられており、ドル/円は序盤から限定的な動きとなった。その中で、9月の米NAHB住宅市場指数が市場予想の49を下回る45と5ヵ月ぶりの低水準となったことを受けてドルが売られる場面もあった。ドル/円は上下20銭弱の狭いレンジ内の動きが続いた。一方、米長期金利の低下などもあり、ユーロは対ドルで堅調な動きとなり、対円でも堅調な動きとなった。
本日のトピックス
東京市場では、日経平均株価が下落して始まったことから、序盤のドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。ただ、日米の金融政策発表を控えて様子見ムードが強まっていることから、引き続き限定的な動きが予想されている。ドル/円は、147円台で高止まりしているが、148円台を伺う動きとなる場合には、当局者の牽制発言の可能性もあり、発言に対する警戒感もある。ただ、牽制的な発言があったとしても、どこまで効果があるのか懐疑的でもあり、踏み込んだ発言ではない場合には反応は限定的との見方もある。
本日の米国市場では、住宅着工件数・建設許可件数の発表が予定されており、昨日発表された9月のNAHB住宅市場指数が悪化しており、またイエレン米財務長官が昨日「FRBによる引き締めの影響はすでに住宅市場でみられている」と発言していることもあり、本日の指標結果にも注目したい。