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2024-11-07 16:20:51

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2023年8月24日

マーケットトピックス 2023年8月24日

前営業日トピックス

東京市場では、時間外取引で米長期金利の上昇が一服したこともあり、ドルは序盤から軟調な動きとなった。また、人民元が対ドルで上昇したこともドル/円の圧迫要因となった。ただ、ジャクソンホール会議を控えて様子見ムードも広がっており、下値は限定的となった。午後には日経平均株価が上げ幅を拡大したことから、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。ただ、欧州時間では、ドイツや英国の経済指標が悪化したことを受けて、ユーロやポンドが下落となり、ドル/円も影響を受けて上値の重い動きとなった。

米国市場では、序盤に発表された8月の米製造業PMIが市場予想を下回ったことや、米長期金利が低下したことから、ドルは主要通貨に対して下落した。その後、米長期金利の低下幅が拡大したこともあり、ドル/円は一時144.54まで下落した。

米株式市場では、FRBの利上げ長期化への警戒感が後退し、米長期金利が低下したことを好感して主要株価指数は序盤から堅調な動きとなった。特に、発表を控えた半導体大手の決算に対する期待感からハイテク株に買いが入り、ナスダックは上げ幅を拡大した。ダウ平均株価は、序盤から堅調な動きとなり、一時前日比245ドル高まで上昇した。その後は上げ幅を縮小し、184.15ドル高(+0.54%)で終了。一方、ハイテク株中心のナスダックは、215.16ポイント高(+1.59%)で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、新規材料に乏しい中、ドル円・クロス円は序盤から上値の重い動きとなった。さらに、中国人民銀行が人民元の基準値を大幅に元高方向へ設定したこともあり、ドルは人民元に対して下落しており、対円でも軟調な動きとなった。また、時間外取引で米長期金利が低下したこともドルの圧迫要因となった。ドル/円は、序盤の145.88から145.58まで下落し、ドル/円の下落にクロス円も連れ安となった。

(2)その後、下落して始まった日経平均株価がプラス圏を回復し、午後には上げ幅を拡大したことから、クロス円は堅調な動きとなり、ドル/円も底固い動きとなった。欧州時間では、ドイツや英国の製造業PMIが市場予想を下回る結果となったことを受けて、ユーロやポンドがドルや円に対して下落となり、ドル/円もやや上値の重い動きとなった。

(3)米国市場では、序盤に発表された8月の米製造業PMIは市場予想の49.0を下回る47.0となり、非製造業PMIも予想の52.2を下回る51.0となったことや、米長期金利が低下したことから、ドルは主要通貨に対して下落した。その後に発表された7月の米新築住宅販売件数が市場予想の70.3万件を上回る71.4万件となったことから、ドルは値を戻す動きが見られたものの、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.288%から4.182%まで低下したこともあり、ドルの戻りは一時的だった。ドル/円は、序盤の高値145.59から144.54まで下落した。一方、ドイツや英国の製造業・非製造業PMIが悪化したことを受けて欧州時間に大幅下落となったユーロやポンドは、米国時間では対円で底固い動きとなり、対ドルでは堅調な動きが続いて下落前の水準まで値を戻した。

本日のトピックス

25日にジャクソンホール会議でパウエルFRB議長の講演が控えており、発言の内容を見極めたいとの様子見ムードも強まっている。そのため、ポジションを一方向に傾け難くなっており、限定的な動きが続くと見られている。ただ、前日の海外市場では思惑が交錯して米金利が低下したことから、ドルは主要通貨に対して下落しており、本日の東京時間でも序盤からドルは上値の重い動きが続いている。このことから、引き続き金利の動向にも注目したい。

本日の海外時間では、トルコ中銀の金融政策発表が予定されており、マーケットでは政策金利の引き上げが予想されいる。前回同様に、結果を受けてトルコリラの動きが大きくなる可能性もあるため注意が必要だろう。また、米国時間では、7月の米耐久財受注、新規失業保険申請件数の発表が予定されており、前日指標結果を受けて米金利の低下とともにドルが下振れしていることから、こちらの結果にも注目したい。

8/24の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
21:30 米国

7月耐久財受注(前月比)

耐久財受注(Durable Goods Manufacture's Orders)は、米国の耐久財(耐久年数3年以上)の新規受注額を集計した指標であり、設備投資の先行指標として注目されている。特に、変動の大きい輸送用機器などを除いた受注額が民間の設備投資の先行指標として注目されている。
-4.0% 4.6%
前回は市場予想を大幅に上回り、3ヵ月連続のプラスで2020年7月以来の大幅な伸びとなった。景気の先行き不透明感のある中で、企業が投資を続けていることが示された。今回は、前月の反動もあり、大幅なマイナスが予想されており、予想通りの結果なら、2020年4月以来の大幅なマイナスとなる。
21:30 米国

新規失業保険申請件数(8/19までの週)

新規失業保険申請件数は、労働省が失業保険を申請した人(失業者)の数を毎週発表する経済指標。毎週(木曜日)発表されるため、雇用情勢の速報性に優れており、雇用統計の先行指標として注目されている。ただ、米国の祝祭日や天候などの影響を受けやすいという点もある。
24.0万件 23.9万件
前回は市場予想を下回ったものの、前週から減少となり、3週間ぶりの低下となった。良好な経済指標結果を受けて、人員削減を抑えている兆候が指摘されている。ただ、継続受給者数は増加している。今週は、前週から小幅増加が予想されているが、大幅な改善や悪化はないと見られている。
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