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2024-11-04 14:52:48

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2023年2月16日

マーケットトピックス 2023年2月16日

前営業日トピックス

東京市場では、前日の海外市場の堅調な動きが一服し、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。上昇して始まった日経平均株価が下落に転じてマイナス圏まで落ち込んだことや、実需のドル売りが出たことも影響し、ドル/円は132.55まで下落した。ただ、下げ一服後は、米国の利上げ継続観測を材料にドル買い・円売りが優勢となった。

米国時間に発表された米経済指標が市場予想を上回る結果となったことを好感し、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。さらに、米長期金利が上昇したことも加わり、ドル/円は序盤の133.64から134.36まで上昇し、1/6以来の高値を付けた。一方、ユーロは対ドルで序盤から軟調な動きが続いたものの、ラガルドECB総裁のタカ派発言を受けて、終盤には上昇に転じて堅調な動きとなった。

米株式市場では、FRBが金融引き締めを継続するとの懸念が根強く、主要株価指数は序盤から軟調な動きとなった。ただ、米経済指標が軒並み良好な結果となったことで、米景気に対する楽観的な見方も広がり、下げ一服後は買い戻しが入り主要株価指数は堅調な動きとなった。ダウ平均株価は、序盤から軟調な動きとなり、一時前日比256ドル安まで下落したた。ただ、その後は下げ幅を縮小し、終盤にはプラス圏を回復して38.78ドル高(+0.11%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは、110.44ポイント高(+0.92%)で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、前日の海外市場の堅調な動きが一服し、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。序盤に前日比117円高まで上昇した日経平均株価が下落に転じ、119円安まで下落したことから、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。さらに、時間外取引で米長期金利が低下したことも加わり、ドル/円は序盤の高値133.12から132.55まで下落した。

(2)下げ一服後は、円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は値を戻す動きとなった。さらに米国の利上げ継続観測を材料にドル買い・円売りが優勢となった。ただ、英国の消費者物価指数が低下したことから、英国の利上げ観測が後退し、ポンドは主要通通貨に対して下落した。

(3)米国市場では、序盤に発表された米1月小売売上高が3ヵ月ぶりにプラスに転じて2021年3月以来の高水準となったことや、NY連銀製造業景気指数が前月からマイナス幅が大幅に縮小し、6ヵ月先の予想も2022年5月以来の高水準となったことを受けて、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。さらに、米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.745%から3.820%まで上昇したことも加わり、ドル/円は序盤の133.64から134.36まで上昇し、1/6以来の高値を付けた。一方、ユーロは対ドルで序盤から軟調な動きが続いたものの、ラガルドECB総裁が「3月に0.50%の利上げを実施するつもり」、「物価上昇圧力は強く基調インフレ率は依然として高い」と発言したことを受けて、終盤には上昇に転じて堅調な動きとなった。

本日のトピックス

前日発表された米小売売上高、NY連銀製造業景気指数が市場予想を上回ったことから、米景気の楽観的な見方が広がり、ドルが上昇となった。利上げを継続する中でも、米景気の底固さが示されたことで、FRBの利上げ継続への期待感も高まっており、ターミナルレートの予想も徐々に切り上がっている。

本日の米国市場では、新規失業保険申請件数、1月住宅着工件数、2月フィラデルフィア連銀景況指数など、主要な経済指標の発表が予定されており、結果が注目されている。前日同様に良好な結果となる場合には、米長期金利の上昇とともにドルは堅調な動きとなる可能性もあり、結果が注目されている。

2/16の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
22:30 米国

新規失業保険申請件数(2/11までの週)

新規失業保険申請件数は、労働省が失業保険を申請した人(失業者)の数を毎週発表する経済指標。毎週(木曜日)発表されるため、雇用情勢の速報性に優れており、雇用統計の先行指標として注目されている。ただ、米国の祝祭日や天候などの影響を受けやすいという点もある。
20.0万件 19.6万件
前回は市場予想を上回り、2022年4/22までの週以来の低水準となった前週の結果から増加した。ただ、依然として歴史的な低水準が続いており、労働市場の堅調さが示された。テクノロジー業界など大手企業の人員削減が広がっているが、中小企業の人員不足も続いており、求人件数が高水準を維持していることから、申請件数が増加となっても直ちに懸念要因とはならないと見られている。
22:30 米国

1月住宅着工件数

住宅着工件数は、建設が着工された民間住宅の着工件数を集計した経済指標で、家電製品などの個人消費との相関性も高いことから、景気動向を見る上で重要な指標である。また、天候の影響を受けやすいという面もある。
135.3万件 138.2万件
前回は市場予想を下回り、4ヵ月連続の減少となり、2022年7月以来の低水準となった。一戸建て住宅は増加したものの、集合住宅が大幅減少となり、2021年9月以来の低水準となったことが影響した。今回は、さらに減少が予想されており、着工件数の先行指標となる許可件数が前回予想以上の減少となり、2020年5月以来の低水準となったことが影響すると見られており、予想通りの結果なら2020年6月以来の低水準となる。
22:30 米国

2月フィラデルフィア連銀景況指数

フィラデルフィア連銀製造業景況指数は、フィラデルフィア連銀の管轄であるニュージャージー、ペンシルバニア、デラウエアの製造業の景況感などを指数化した経済指標で、最も早く公表される製造業の景況指数の一つである。ISM製造業景気指数の先行指標としても注目されている。製造業に関連した新規受注・雇用・在庫など、指数化された数値が発表される。数値はゼロが景況の判断の基準となる。
-7.4 " -8.9"
前回は市場予想を上回り、2020年5月以来の低水準となった11月の結果から上昇が続いたものの、5ヵ月連続のマイナスとなり、利上げ軽x族に伴う製造業の鈍化傾向が続いていることが示された。今回は、前月からマイナス幅の縮小が予想されているものの、景気拡大縮小の判断基準となるゼロは依然として超えられないと見られている。
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