前営業日トピックス
東京市場では、月末の五・十日に当たり、実需のドル買いが優勢となり、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。しかし、経済界や学識者でつくる令和国民会議が政府・日銀の共同声明の見直しを提言したことを受けて円買いが優勢となり、ドル円・クロス円は急速な下落となった。しかし、下げ一服後は米長期金利が上昇したこともあり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
米国市場では、FOMCの結果発表を控えて様子見ムードが強まっていたものの、FRBの利上げペースの減速が予想される中、一部でFRBはタカ派姿勢を維持するとの見方もあり、ドルは主要通貨に対して緩やかな上昇が続き、ドル/円は終盤まで堅調な動きが続いた。
米株式市場では、米国の経済指標の発表がない中、31日から始まるFOMCの結果を見極めたいとの思惑から、序盤は上値の重い動きとなった。さらに、ダウ平均の上昇が続いたことで利益確定売りも加わり、主要株価指数は軟調な動きが続いた。ダウ平均株価は、序盤に前週末比77ドル高まで上昇する場面もあったが、その後は終盤まで軟調な動きが続き、260.99ドル安(-0.77%)で終了、7営業日ぶりに反落となった。一方、ハイテク株中心のナスダックは、227.89ポイント安(-1.96%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、上昇した日経平均株価や月末の五・十日に当たり、仲値公示にかけて実需のドル買い・円売りが観測されたことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ドル/円は、序盤の129.67から130.29まで上昇する動きとなった。
(2)上昇一服後は上値の重い動きとなり、午後には経済界や学識者でつくる令和国民会議が、政府・日銀に共同声明の見直しを提言したことを受けて政策修正への思惑が高まり、円買いが優勢となり、ドル円・クロス円は急速な下落となった。ドル/円は一時129.20まで下落したものの、下げ一服後は129.75まで値を戻した。
(3)欧州時間に入り下げ一服となり、さらに米長期金利が上昇したことからドル買い・円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
(4)米国市場では、米国の経済指標の発表がないことや、FOMCの結果発表を控えて様子見ムードが強まっていたことから、ドル円・クロス円は小動きの展開が続いた。ただ、FRBの利上げペースの減速が予想される中、一部でFRBはタカ派姿勢を維持するとの見方もあり、ドルは主要通貨に対して緩やかな上昇が続き、ドル/円は序盤の129.98から130.57まで上昇した。
本日のトピックス
東京市場では、ドル円・クロス円は全般小動きの展開となったものの、オーストラリアの小売売上高が予想以上のマイナスとなったことから、豪ドルは主要通貨に対して下落する動きも見られた。ただ、FOMCの結果発表を控えて様子見ムードも強まっており、限定的な動きが続く可能性も考えられる。
本日の海外市場では、ドイツの消費者物価指数、米国の住宅、製造業、消費者関連の経済指標の発表が予定されており、結果に注目したい。ただ、FOMCを控えて反応は限定的と見られており、マーケットでは3月以降の金融政策の行方が注目されている。
1/31の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 | 米国 |
1月消費者信頼感指数
消費者信頼感指数は、米国のCB(Conference-Board=コンファレンスボード「全米産業審議委員会」)という民間の調査機関が発表する消費者マインドを指数化したもの。5,000人の消費者にアンケート調査を行い、現在と半年後の景況感、雇用、所得の項目で回答した結果を指数化している。
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109.0 | 108.3 |
前回は市場予想を上回り、2022年4月以来の高水準となった。現況指数、期待指数ともに上昇となり、インフレが緩和していることや、ガソリン価格が下落したことが影響した。インフレの低下が続いていることから、今回も上昇が予想されている。 |