前営業日トピックス
東京市場では、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。しかし、午後に入ると日銀の5年物の共通担保オペの結果を受けて円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。欧州時間では、米長期金利の上昇も加わり、ドル円・クロス円は堅調な動きが続いた。
米国市場では、欧州市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。ドル/円は序盤の130.24から130.89まで上昇した。その後は、米長期金利の低下に伴いドル/円は130.43まで下落する場面もあったが、終盤までは底固い動きが続いた。一方、ユーロは欧州時間に対ドルで昨年4/21以来の高値を更新したものの、米国時間では下落に転じて上値の重い動きが続いた。
米株式市場では、FRBによる利上げ長期化への警戒感が後退したことや、本格化する米企業の四半期決算に対する期待感も加わり、買いが優勢となった。ダウ平均株価は、序盤にマイナス圏に下落する場面もあったが、その後は堅調な動きが続き一時前週末比407ドル高まで上昇した。終盤に上げ幅を縮小したが、254.07ドル高(+0.76%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは、223.98ポイント高(+2.01%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、前日の海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。さらに、仲値公示にかけて実需のドル売りが観測されたことも加わり、ドル/円は軟調な動きが続いた。
(2)下げ一服後は底固い動きとなり、午後に入り日銀が5年物の共通担保オペを通告し、旺盛な応札だったことで円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ドル/円は、安値の129.04から130.32まで上昇した。その後、129.62まで下落する場面もあったが、米長期金利の上昇に合わせて再び堅調な動きとなり、130.46まで上昇した。
(3)米国市場では、欧州市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。新規材料に乏しい中、米長期金利の上昇を手掛かりにドルは主要通貨に対して上昇となり、ドル/円は序盤の130.24から130.89まで上昇した。一方、クロス円はドル/円の上昇に連れ高となった。その後、米長期金利の低下に伴いドル/円は130.43まで下落する場面もあったが、終盤までは底固い動きが続いた。ユーロは、欧州時間に対ドルで昨年4/21以来の高値を更新したものの、その後は下落に転じて軟調な動きとなった。
本日のトピックス
日銀の金融政策は3月までは修正されず現状維持となるとの見方が広がる中、1/31-2/1の米FOMCでは0.25%の利上げが決定されるとの見方が強まっている。FF金利は前回から利上げ幅が縮小されるとの予想がコンセンサスとなっているが、日米の金利差はさらに拡大することを材料にドル/円は堅調な動きとなっている。この動きは、FOMCの結果発表まで続く可能性も考えられる。
本日の東京市場では、前日の欧州市場から上昇した流れが一服しており、序盤からやや軟調な動きとなっている。ただ、下値は限定的との見方もあり、底固い動きが続くのかどうか注目されている。
海外市場では、ドイツやユーロ圏、米国の製造業・非製造業PMIの発表が予定されており、速報値の発表であることから、結果を受けて動きが出る可能性もあることから注目したい。一方、複数のECB当局者が積極的な金融引き締め姿勢を示したことで、ユーロ買いが続いており、昨日対ドルで昨年4/21以来の高値を更新していることから、ユーロの動きにも注目したい。
1/24の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|
|
||||