前営業日トピックス
東京市場では、週明けで新規材料に乏しい中、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。さらに、実需のドル売りが観測されたことから、ドル/円は一段の下げとなった。一方、クロス円はドル/円の下落に連れて軟調な動きとなった。下げ一服後は底固い動きとなったが、海外の主要市場が軒並み休場となる中、全般的に限定的な動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、新規材料に乏しく薄商いの中、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。さらに、仲値公示にかけて実需のドル売り・円買いが観測されたことから一段の下落となった。ドル/円は、序盤に付けた高値の132.82から132.32まで下落した。
(2)下げ一服後は、底固い動きとなりドル円・クロス円は値を戻す動きとなった。また、注目された黒田日銀総裁の講演では、YCCの今回の措置は出口政策の一歩ではないと発言したことを受けて、若干円が売られた。ただ、英国、欧州諸国、米国、カナダなどが休日となることから、全般的に限定的な動きとなった。
本日のトピックス
主要市場が休場明けとなるものの、新規材料に乏しく年末を控えて市場参加者も積極的な売買を手控えることが予想されることから、限定的な動きが続く可能性も考えられる。その中で、休場明けの海外市場の株価、金利動向をにらみながらの展開となる可能性も考えられる。
本日の米国市場では、10月の米S&Pケース・シラー米住宅価格指数、12月の米ダラス連銀製造業景況指数の発表が予定されているが、市場予想と大きく乖離する結果とならなければ、反応は限定的と見られている。なお、本日はニュージーランド市場、オーストラリア市場、香港、カナダ、英国市場がクリスマスの振替休日のために休場となる。