前営業日トピックス
東京市場では、ドル円・クロス円は序盤から上値の重い動きとなったものの、その後は仲値公示にかけて実需のドル買いが観測されたことに加え、米長期金利が上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ただ、上昇一服後は再び上値の重い動きとなった。欧州市場でも東京時間の流れを引き継ぎ、ドル/円は小動きの展開が続いた。一方、対ドルで上昇したことから、欧州通貨や資源国通貨は対円で堅調な動きとなった。
NY市場では、米耐久財受注が予想以上の落ち込みとなったことでドルが売られたものの、米長期金利が上昇したことからドルは主要通貨に対して上昇に転じた。ドル/円は、一時133.14まで上昇したものの、その後は上値の重い動きとなり、さらにミシガン大学消費者信頼感指数で1年先の期待インフレが2021年6月以来の低水準となったことを受けて米長期金利が低下となり、ドルも主要通貨に対して下げ幅を拡大した。
米株式市場では、序盤に発表された米耐久財受注が予想以上に低下したことや、米長期金利が上昇したことを受けて、主要株価指数は序盤から軟調な動きとなった。ただ、その後は米長期金利が低下したことや、原油価格の上昇に伴うエネルギー関連株の上昇が全体を押し上げた。ダウ平均株価は序盤から軟調な動きとなり、一時前日比213ドル安まで下落した。その後は上昇に転じ、176.44ドル高(+0.53%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは、21.74ポイント高(+0.21%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、前日の海外市場終盤の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から上値の重い動きとなった。また、日経平均株価が序盤から400円超下落したことも圧迫要因となった。ただ、仲値公示にかけては実需のドル買いが観測されたことや、時間外取引で米長期金利が上昇したことから、ドルは対円で堅調な動きとなった。また、クロス円も堅調な動きとなった。
(2)上昇一服後は、週末であることや海外市場のクリスマス休暇を控えて、方向感に乏しい展開となった。欧州時間に入り、ドル/円は小動きの展開が続いたものの、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで堅調な動きとなったことから、対円でも堅調な動きとなった。
(3)米国市場では、序盤に発表された米耐久財受注が予想以上の落ち込みとなったことでドルが売られたものの、 米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.689%から3.745%まで上昇したことから、ドルは主要通貨に対して上昇に転じた。ドル/円は、序盤の安値132.50から133.14まで上昇した。
(4)上昇一服後は上値の重い動きとなり、さらにミシガン大学消費者信頼感指数で、1年先の期待インフレが2021年6月以来の低水準となったことを受けて米長期金利が低下となり、ドルは主要通貨に対して下げ幅を拡大した。ドル/円は、132.73まで下落したものの、終盤までは底固い動きが続いた。
本日のトピックス
本日は、ドイツ市場が第二クリスマス、英国市場がボクシング・デー、米国市場がクリスマスの振替休日のために休場となるなど、大半の国が休日となることから、SBI FXαの取引時間は15時半までの短縮取引となる。