前営業日トピックス
東京市場では、序盤からドル円・クロス円は堅調な動きとなった。さらに、仲値公示にかけては五・十日に伴う実需のドル買いが観測されたこともあり、ドル/円は一時139.05まで上昇した。上昇一服後は上値の重い動きとなり、さらに時間外取引で米長期金利が低下したこともあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。欧州時間に入り、低下していた米長期金利が上昇に転じて上げ幅を拡大したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
米国市場では、新規材料に乏しい中、米長期金利が上昇したことを受けて、序盤からドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。ただ、その後は米長期金利が低下したことに合わせてドルも下落に転じた。ドル/円は、序盤高値の139.57から139.01まで下落した。また、クロス円もドル/円の下落に連れ安となった。
米株式市場では、新規材料に乏しい中、FRBの利上げペースが減速するとの見方が引き続き材料視され、序盤から堅調な動きとなった。さらに、ブラックフライデーから本格化する年末商戦への期待感が広がったことも下支え要因となった。ただ、ナスダックは利益確定などの動きに押され、序盤から前営業日比マイナス圏での動きが続いた。なお、株式市場は感謝祭の翌日で短縮取引となった。ダウ平均株価は、序盤から堅調な動きが続き、一時前営業日比192ドル高まで上昇し、152.97ドル高(+0.45%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは、序盤からマイナス圏での動きが続き、58.96ポイント安(-0.52%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、前日の海外市場終盤の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。また、週末の五・十日であたり、実需のドル買いが観測されたことも加わり、ドル/円は序盤の138.47から139.05まで上昇した。
(2)仲値通過後は上昇一服後となり、さらに時間外取引で米10年債利回りが低下となり、10/4以来の低水準となったことからドル/円は軟調な動きとなった。また、上昇して始まった日経平均株価が午後に入り前日比119円安まで下落したことも加わり、クロス円も軟調な動きとなった。
(3)欧州時間では、米10年債利回りが3.646%から3.751%まで上昇したことを受けて、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。ドル/円は、東京時間の安値138.37から139.59まで上昇し、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで下落したものの、対円ではドル/円の上昇に連れ高となった。
(4)米国市場では、感謝祭の翌日で株式市場や債券市場などが短縮取引となり、米経済指標や要人発言もない中、米長期金利が上昇したことを受けて、序盤からドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。ただ、その後は米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.672%まで低下したことに合わせてドルも下落となり、序盤の高値139.57から139.00まで下落し、クロス円も軟調な動きとなった。
本日のトピックス
東京市場では、前週末の海外市場終盤の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。さらに、月末を意識した内外の活発な売買が予想されている。
本日の米国市場では、米国の主要な経済指標の発表がないものの、感謝祭明けで市場参加者も戻ってくることから、活発な売買が予想されている。特に、ニューヨーク連銀総裁、セントルイス連銀総裁の発言が予定されており、共にFOMCの投票権を有していることから、発言の内容が注目されている。