前営業日トピックス
東京市場では、前日の海外市場で米消費者物価指数が予想を上回る結果となったことを受けて、ドルは序盤から堅調な動きとなった。仲値公示近辺では、円買い介入への警戒感もあり下振れする場面もあったが、下げは一時的となり、その後は再び堅調な動きとなった。欧州時間では、ドルは円以外に欧州通貨や資源国通貨に対して上昇となった。また、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで下落したことから、対円でも上値の重い動きとなった。
米国市場では、前日の9月の米消費者物価指数が上振れたことが引き続き材料視されたことや、10月の米ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことを受けて、米長期金利が上昇したことからドルは一段の上昇となった。ドル/円は、一時148.86まで上昇し、1990年8月以来32年ぶりの高値を付けた。ただ、その後は政府・日銀が再び円買い介入に踏み切るとの警戒感も根強く、終盤まで上値の重い動きが続いた。
米株式市場では、大手金融の四半期決算の良好な結果が好感され、主要株価指数は買いが先行した。しかし、米ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を上回り、期待インフレ率も予想を上回ったことを受けて米長期金利が上昇したことから、主要株価指数は下落に転じて下げ幅を拡大した。 ダウ平均株価は、序盤から堅調な動きとなり、前日比390ドル高まで上昇した。しかし、その後は下落に転じて終盤に一時424ドル安まで下落し、403.89ドル安(-1.34%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは327.76ポイント安で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)前日の9月の米消費者物価指数が市場予想を上回ったことが引き続き材料視され、ドルは序盤から堅調な動きとなった。ただ、政府・日銀の円買い介入への警戒感も根強く、一時下落する場面もあった。一方、欧州通貨や資源国通貨も対円で堅調な動きとなった。欧州時間に入ると、ドル/円は一段の上昇となったものの、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで下落したことから、対円でも軟調な動きとなった。
(2)米国市場では、前日の9月の米消費者物価指数が上振れたことが引き続き材料視され、ドルは序盤から堅調な動きとなった。さらに、10月の米ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を上回り、期待インフレ率も予想を上回ったことを受けて、米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.848%から4.026%まで上昇したことからドルは一段の上昇となった。ドル/円は、大台の148円台乗せとなり一時148.86まで上昇し、1990年8月以来32年ぶりの高値を付けた。
(3)その後は、政府・日銀が再び円買い介入に踏み切るとの警戒感も根強く、終盤まで上値の重い動きが続いた。一方、欧州通貨は対ドルで下落したものの、対円ではドル/円の上昇に連れて堅調な動きとなった。また、資源国通貨はコモディティー価格の下落などもあり、対円でも上値の重い動きが続いた。
本日のトピックス
前週末の海外市場では、ドル/円が148.86まで上昇し、1990年8月以来32年ぶりの高値を付けた。政府・日銀の円買い介入の警戒感が根強いことから、その後は上値の重い動きが続いている。東京時間に入っても上値の重い動きが続いており、引き続き介入を警戒した神経質な展開が続く可能性も考えられる。
本日の米国市場では、10月ニューヨーク連銀製造業景気指数の発表が予定されており、ここまで2ヵ月連続のマイナスとなっており、高インフレの影響が製造業を圧迫していることが示されており、今回もマイナスが予想されており、結果を受けたマーケとの反応が注目される。
10/17の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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21:30 | 米国 |
10月ニューヨーク連銀製造業景気指数
NY連銀製造業景気指数は、NY州の製造業の景況感などを指数化した経済指標である。製造業に関連した新規受注・雇用・在庫など、指数化された数値が発表される。数値はゼロが景況の判断の基準となる
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-0.8 | -1.5 |
前回は市場予想を上回り、2020年5月以来の低水準となった前月の結果から改善した。新規受注と出荷が前月の大幅マイナスからプラス改善となったことが影響した。一方、販売価格、仕入価格は低下が続いており、インフレ圧力の緩和が示された。今回はマイナス幅の縮小が予想されているが、3ヵ月連続のマイナスが予想されている。 |