前営業日トピックス
東京市場では、日経平均株価が序盤から下落したことから、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。しかし、その後は実需のドル買いが観測されたことや、下落した日経平均株価がプラス圏まで改善したことから、ドル円・クロス円も反発となった。午後には上値の重い動きが続いたものの、欧州時間に入り、欧州株が上昇したことや、米長期金利の上昇を受けて、ドル買い・円売りが優勢となり、クロス円も底固い動きとなった。
米国市場では、欧州市場の流れを引き継ぎ、ドル/円は序盤から堅調な動きとなった。対円では、一時134.68まで上昇して8/10以来の高値を付けた。一方、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで堅調な動きが続いたことや、ダウ平均が序盤から堅調な動きとなったことから、対円でも堅調な動きとなった。ただ、上昇一服後は、米長期金利が低下したことに合わせてドル/円も上値の重い動きが続いた。
米株式市場は、小売り大手の四半期決算が市場予想を上回る発表となったことを好感して、米景気後退への懸念が和らぎ、買いが優勢となった。ダウ平均株価は、序盤から堅調な動きとなり、一時前日比368ドル高まで上昇した。ただ、終盤には上げ幅を縮小して、239.57ドル高(+0.71%)で終了した。一方、金利動向に敏感なナスダックは、米長期金利の上昇が影響して25.50ポイント安(-0.19%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、世界的な景気減速懸念を背景に、日経平均株価が序盤から軟調な動きとなり、一時前日比118円安まで下落したことから、ドル円・クロス円も軟調な動きとなった。下げ一服後は、仲値公示にかけて実需のドル買い・円売りが観測されたことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。さらに、日経平均株価がプラス圏まで上昇したことも支援材料となった。
(2)その後は新規材料に乏しく、全般的に小動きの展開が続いた。ただ、欧州時間に入り、欧州主要株価指数が上昇して始まり、上げ幅を拡大したことや、時間外取引で米長期金利が上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。さらに、欧州勢がドル買い・円売りを先行させたことも影響してドル円クロス円は堅調な動きとなった。
(3)米国市場では、序盤に発表された米経済指標がまちまちの結果となったものの、米長期金利の上昇を背景に上昇した欧州市場の流れを引き継ぎ、ドル/円は序盤から堅調な動きとなった。対円では、一時134.68まで上昇して8/10以来の高値を付けた。一方、欧州通貨や資源国通貨は、対ドルで堅調な動きが続いたことや、ダウ平均株価が序盤から堅調な動きとなったことから、対円でも堅調な動きとなった。
(4)上昇一服後は、米長期金利が低下したことに合わせてドル/円も上値の重い動きが続いた。一方、欧州通貨や資源国通貨は対ドルでの上昇が一服着たこともあり、対円でも上値の重い動きとなった。
本日のトピックス
欧州時間では、米長期金利の上昇を受けて、ドル/円は堅調な動きとなったものの、米国時間に入り上昇が一服したことから、やや上値の重い動きが続いた。マーケットでは、本日発表予定の米小売売上高や、FOMCの議事要旨の発表に注目が集まっており、様子見ムードからやや積極的な売買が手控えられている。個人消費の鈍化に加え、FRBの利上げペースの減速の思惑が高まる場合には、ドルの下振れとなる可能性もあり、結果が注目されている。
8/17の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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21:30 | 米国 |
7月小売売上高(前月比)
小売売上高は、米国商務省が百貨店やスーパーの売上調査を基にして発表している指標である。個人消費はGDPの約70%を占めており、小売売上高は個人消費の動向を見る上で重要な経済指標の一つであり、米国経済に与える影響も大きいため注目されている。
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0.1% | 1.0% |
前回は市場予想を上回り、5ヵ月ぶりの伸びとなった。自動車、家具、電気製品などで伸びたことが影響した。購入が増えているわけではなく、物価上昇に伴う支出との見方もあった。今回は、小幅上昇が予想されており、堅調な消費であるのか見極めたい。 |