前営業日トピックス
東京市場では、序盤から円買いが先行し、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。さらに、300円超上昇した日経平均株価が上げ幅を縮小したことも圧迫要因となった。4日の米国市場が休場となることから薄商いとなる中、下げ一服後は堅調な動きとなり、午後には値頃感の買い戻しが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。さらに、欧州市場で欧州主要株価指数が上昇したことも下支え要因となった。
米国市場では、7月のFOMCでも0.75%の利上げが決定されるとの期待が引き続き材料視され、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。その後は、米国の主要市場が独立記念日で休場だったことから市場参加者が少なく、狭いレンジ内の動きが続いた。一方、翌日の豪中銀の金融政策発表で0.50%の利上げが予想されていることから、豪ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、前週末の海外市場終盤の堅調な流れが一服し、ドル円・クロス円は序盤から上値の重い動きとなった。また、日経平均株価が序盤から堅調な動きとなり、一時前週末比323円高まで上昇したものの、その後に10円高まで上げ幅を縮小したことも圧迫要因となった。
(2)下げ一服後は買い戻しの動きが優勢となり、午後には日経平均株価が再び上げ幅を拡大したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。欧州市場では、欧州主要株価指数が上昇して始まったことも下支え要因となった。
(3)7月のFOMCでも0.75%の利上げが決定されるとの期待が引き続きドルの下支え要因となり、欧州時間から堅調な動きが続き、ドル/円は一時135.77まで上昇した。ただ、その後は米主要市場が独立記念日(Independence Day)で休場となり、市場参加者が少ないことから狭いレンジ内の動きが続いた。一方、バイデン米大統領が対中関税の引き下げを今週発表する可能性との報道や、翌日の豪中銀の金融政策発表で0.50%の利上げが予想されていることから、豪ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。
本日のトピックス
マーケットでは、今月26-27のFOMCで0.75%の利上げに対する期待も根強く、ドルは底固い動きが続くと見られている。ただ、米長期金利が約1ヵ月ぶりの低水準まで低下していることから、ドルの上値も抑えられている。さらに、ここまでの利上げに伴う景気減速懸念も出始めており、それを見極めるために今後の経済指標の結果が注目されている。
休場明けの本日の米国市場では、主要な経済指標の発表がないものの、週央から主要な米経済指標の発表が続くことから、結果を見極めたいとの様子見ムードから積極的な売買が手控えられると予想されている。