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2024-11-13 00:48:52

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2022年5月19日

マーケットトピックス 2022年5月19日

前営業日トピックス

東京市場では、上昇して始まった日経平均株価が上げ幅を縮小したことや、米長期金利が低下したことから、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ただ、終盤にかけて株価や米長期金利が持ち直したことからドル円・クロス円も底固い動きとなったものの、上値は限定的だった。一方、英国のインフレ率が1982年以来の高水準となったことが嫌気され、ポンドは主要通貨に対して軟調な動きとなった。

米国市場では、欧米の主要株価指数が軒並み大幅下落となったことから、投資家のリスク回避の動きが強まり、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。米経済指標が冴えない結果となったことや、米長期金利が低下したことから、ドルは対円で128.01まで下落した。一方、英国の4月の消費者物価指数が前年比で1982年以来の高水準となったことが嫌気され、ポンドは欧州市場から主要通貨に対して軟調な動きが続いた。

米株式市場では、前日に続いて小売り大手の四半期決算が冴えない結果となり、インフレ高進が企業業績を圧迫しているとの懸念を背景に、主要株価指数は序盤から軟調な動きとなった。さらに、米10年債利回りが序盤に3%台まで上昇したことも圧迫要因となった。ダウ平均株価は、序盤から軟調な動きとなり、終盤に一時前日比1260ドル安まで下落した。引けにかけて下げ幅を縮小し、1164.52ドル安(-3.57%)で終了、終値ベースで昨年3月以来約1年2ヵ月ぶりの安値となった。一方、ナスダックは566.36ポイント安(-4.73%)で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、日経平均株価が前日比393円高まで上昇したものの、その後に81円高まで上げ幅を縮小したことから、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。さらに、時間外取引で米長期金利が低下したことも加わり、ドル/円は128.95まで下落した。

(2)下げ一服後は底固い動きとなり、終盤に日経平均株価や米長期金利が持ち直したことから、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。一方、英国の4月の消費者物価指数が前年比で1982年以来の高水準となったことが嫌気され、ポンドは主要通貨に対して軟調な動きとなった。

(3)米国市場では、欧米の主要株価指数が軒並み大幅下落となったことから、投資家のリスク回避の動きが強まり、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。一方、序盤に発表された米住宅着工件数が2ヵ月連続の減少となり、住宅市場の鈍化傾向が示されたことがドルの圧迫要因となった。さらに、米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.009%から2.871%まで低下したことも加わり、ドルは対円で序盤の高値の129.13から128.01まで下落した。一方、英国のインフレ率が1982年以来の高水準となったことを受けて欧州時間に下落したポンドは、米国時間でも引き続き主要通貨に対して軟調な動きが続いた。また、トルコ・リラは、トルコ中銀の外貨準備高の枯渇懸念などを背景に、主要通貨に対して下落となり、対円で3/17以来、対ドルでは2021年12/20以来の安値を更新した。

本日のトピックス

前日の海外市場では、欧米の主要株価指数が大幅下落となり、投資家のリスク回避の動きが強まったことから、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。逃避先として円とドルのほか、米国債が買われ(利回りは低下)たことから、ドルは対円で軟調な動きとなった。

東京市場では、海外市場の株安を背景に日経平均株価が序盤から760円超下落となったものの、ドル円・クロス円は値頃感の買い戻しなどもあり、底固い動きが続いており、どの程度値を戻すのか注目されている。

本日の米国市場では、新規失業保険申請件数、4月の中古住宅販売件数など主要な経済指標の発表が予定されており、結果が注目されている。特に住宅関連の指標は、住宅ローン金利の上昇を背景に今週発表された経済指標が軒並み悪化しており、住宅市場の鈍化傾向が示されたことから、本日の中古住宅販売件数の結果が注目されている。

5/19の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
21:30 米国

新規失業保険申請件数(5/14までの週)

新規失業保険申請件数は、労働省が失業保険を申請した人(失業者)の数を毎週発表する経済指標。毎週(木曜日)発表されるため、雇用情勢の速報性に優れており、雇用統計の先行指標として注目されている。ただ、米国の祝祭日や天候などの影響を受けやすいという点もある。
20.0万件 20.3万件
前回は市場予想を上回り、2週連続の増加で2/11までの週以来の高水準となった。一方、発表が1週遅れる失業保険継続受給者数(4/30までの週)は、5週連続の減少で1970年1/3までの週以来、約52年4ヵ月ぶりの低水準となった。今週は、両指数ともに減少が予想されており、労働市場の堅調さが維持されると見られている。
21:30 米国

5月フィラデルフィア連銀景況指数

フィラデルフィア連銀製造業景況指数は、フィラデルフィア連銀の管轄であるニュージャージー、ペンシルバニア、デラウエアの製造業の景況感などを指数化した経済指標で、最も早く公表される製造業の景況指数の一つである。ISM製造業景気指数の先行指標としても注目されている。製造業に関連した新規受注・雇用・在庫など、指数化された数値が発表される。数値はゼロが景況の判断の基準となる。
16.5 17.4
前回は市場予想を下回る結果となり、2021年11月以来の高水準まで回復した3月の結果から低下した。雇用者数が上昇したものの、新規受注、出荷などが低下したことが影響した。今回は前回からさらに低下が予想されており、前月までの6ヵ月平均の23.1を引き続き下回ると予想されており、製造業の鈍化傾向が示されると見られている。
23:00 米国

4月中古住宅販売件数

中古住宅販売件数は、所有権が移転した中古住宅の販売件数であり、米国の景気動向を見る上で重要視されている経済指標の一つである。所得やローン金利の動向に影響を受けることから、ローン金利動向やローン申請件数と関係も深い
563万件 577万件
前回は市場予想と一致したものの、2ヵ月連続の減少で2020年6月以来の低水準となった。在庫不足による住宅価格の上昇と、住宅ローン金利の上昇が影響した。住宅在庫は解消されていない上、金利は今後上昇傾向にあることから、住宅の購買は引き続き抑制されるとの見方も多く、今回はさらに減少が予想されている。
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