前営業日トピックス
東京市場では、大幅下落となった日経平均株価が急速に下げ幅を縮小し、プラス圏を回復したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。さらに、商業決済が集中しやすい五・十日にあたり、仲値公示にかけて実需のドル買い・円売りが観測されたこともドル円・クロス円の押し上げ要因となった。その後は、Good Friday(聖金曜日)のため多くの国が祝日だったことから、限定的な動きとなった。
米国時間では、Good Friday(聖金曜日)のため米国の主要市場が市場となったことから、全般的に小動きの展開となった。一時ポジション調整のドル売り・円買いの動きからドル円・クロスは軟調な動きとなったものの、下値は限定的だった。その後は、終盤まで小動きの展開が続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、前日の海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。さらに、五・十日にあたり、仲値公示にかけてドル買い・円売りが観測されたことから、ドル/円は前日の海外時間の高値126.01を上抜けて一時126.56まで上昇した。一方、ドル/円の上昇や、前日比387円安まで下落した日経平均株価が31円高まで急反発したことから、クロス円も堅調な動きとなった。
(2)上昇一服後は、イースター休暇のためニュージーランド、オーストラリア、香港、インド市場が休場だったほか、欧州、英国、カナダ、米国市場が休場となることから、積極的な売買が手控えられ、小動きの展開が続いた。その後にドル円・クロス円は堅調な動きとなり、ドル/円は一時126.68まで上昇して2002年5月以来の高値を更新した。
(3)米国時間では、序盤に発表された4月NY連銀製造業景気指数が予想外の大幅上昇となったことから、ドルは底固い動きとなった。ただ、Good Friday(聖金曜日)のため米国の主要市場が市場となったことから、全般的に小動きの展開となった。一時ポジション調整のドル売り・円買いの動きからドル/円は序盤の高値126.54から126.31まで下落まで下落する動きとなり、ドル/円の下落にクロス円も連れ安となったものの、下値は限定的だった。その後は、終盤まで再び小動きの展開が続いた。
本日のトピックス
週明けの東京市場では、前週末に続き序盤からドル円・クロス円は堅調な動きとなり、ドル/円は前週末の高値126.68を上抜けて一時126.79まで上昇し、2002年5月以来の高値を更新した。ただ、ニュージーランドやオーストラリア、香港市場、欧州ではドイツ、英国市場が休場であることから、市場参加者も少ないことから、限定的な動きも予想されている。一方、米国市場では、通常取引となることから、株式市場や債券市場の動き、特に金利動向が注目されており、これらの動きにドル円・クロス円も左右される可能性も考えられる。