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2024-11-13 16:45:04

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2022年1月13日

マーケットトピックス 2022年1月13日

前営業日トピックス

東京市場では日経平均株価が序盤から大幅に反発したことから、ドル円・クロス円の下値支援につながったほか、中国の物価指数が予想を下回り、インフレがピークアウトしたとの観測を受け、米株価先物の堅調な値動きとともに、欧州主要株価指数が続伸して始まったことから、ドル円・クロス円は堅調な値動きが続いた。

米国市場では、序盤に発表された12月の米消費者物価指数が、予想通りの結果だったことで、インフレ高進がピークを付けたとの見方が広がったことや、米長期金利が低下したことから、ドルは主要通貨に対して全面安となった。ドル/円は、一時114.38まで下落し、昨年12/27以来の安値を付けた。一方、欧州通貨や資源国通貨は、対ドルで上昇したことから、対円でも堅調な動きとなったが、上昇一服後はドル/円の下落に連れて上値の重い動きとなった。

米株式市場では、12月の米消費者物価指数が予想の範囲内の結果だったことから、FRBが金融引き締めを急ぐとの警戒感が後退し、主要株価指数は堅調な動きとなった。さらに、米長期金利が低下したことも押し上げに寄与した。ダウ平均株価は、一時前日比201ドル高まで上昇したものの、その後はマイナス圏まで下落する動きが見られた。ただ、終盤まで底固い動きが続き、38.30ドル高(+0.11%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは、34.94ポイント高(+0.23%)で終了し、3営業日続伸となった。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、日経平均株価が上昇して始まり、400円超上昇したことから、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。ただ、実需の円買いが観測されたこともあり、仲値公示にかけてドル円・クロス円は軟調な動きとなった。

(2)仲値通過後に日経平均株価が上げ幅を拡大し、一時前日比591円高まで上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。しかし、時間外取引で米長期金利が低下したことから、ドルは欧州通貨などに対して上値の重い動きとなり、対円でも上値の重い動きとなった。その後、欧州主要株価指数が堅調な動きとなったこともあり、クロス円は底固い動きとなった。

(3)米国市場では、序盤に発表された12月の米消費者物価指数が、前年比ベースで約40年ぶりの高水準となったものの、予想通りの結果となり、また前月比では前月から低下した。そして、中国の消費者物価指数も予想を下回っていたことから、インフレ高進がピークを付けたとの見方が広がり、ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなった。さらに、米長期金利が低下したことも加わり、ドル/円は115.46から114.38まで下落し、昨年12/27以来の安値を付けた。一方、欧州通貨や資源国通貨は、対ドルで上昇したことから、対円でも堅調な動きとなったが、上昇一服後はドル/円の下落に連れて上値の重い動きとなった。

本日のトピックス

前日の海外市場でドル/円が115円台を割り込んだことを受けて、ドル買いポジションの手仕舞いも加わり、ドル/円は昨年12/27以来の安値を付けた。下げ一服後は値を戻す動きとなり、東京市場では序盤から底固い動きとなっているが、ここから値を戻す動きとなるのか、さらに一段の下げとなるのか注目されている。

米国時間では、新規失業保険申請件数、12月生産者物価指数の発表が予定されており、前者は感染拡大でも低水準が続いており、これが維持されるのか注目される。一方、前日の消費者物価指数が予想の範囲内の閣下だったものの、インフレ高進がピークを付けたとの見方が広がったことをきっかけにドルが下落したことから、同時に発表される生産者物価指数は重要度がやや低いものの、物価上昇に歯止めがかかるのか注目したい。

1/13の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
22:30 米国

新規失業保険申請件数(1/8までの週)

新規失業保険申請件数は、労働省が失業保険を申請した人(失業者)の数を毎週発表する経済指標。毎週(木曜日)発表されるため、雇用情勢の速報性に優れており、雇用統計の先行指標として注目されている。ただ、米国の祝祭日や天候などの影響を受けやすいという点もある。
20.0万件 20.7万件
前回は市場予想を上回り、昨年11/26までの週以来の高水準となった。依然として歴史的な低水準が続いており、感染拡大のなかでも労働市場の堅調さが維持されていることが示された。今回は、前回から小幅減少が予想されているが、オミクロン株への懸念が後退していることが影響するのか注目されている。
22:30 米国

12月生産者物価指数(前月比)

生産者物価指数(PPI=Producer Price Index)は、米国内の販売業者の販売価格を調査し、算出した物価指数。特に、振れ幅の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数が重要視されており、消費者物価指数(CPI)と同様にインフレ圧力を測る指標として注目されている。
0.4% 0.8%
前回は市場予想に反して上昇となり、7月以来の高い伸びとなった。また、前年比では2010年以来の高い伸びとなり、インフレ圧力が継続していることが示された。今回は、前回から伸び幅の低下が予想されているものの、前年比ではさらに上昇が予想されており、高い伸びが続くと見られている。

本日のトレードポイント

※出所:FX総合分析チャート 

ドル/円は、上値の重い動きが続いており、昨日一目均衡表の基準線を下抜けて昨年12/27以来の安値を付けた。現状では、109.122からのトレンドライン近辺で下げ止まっていることから、基準線を上抜けて値を戻す動きとなるのか、トレンドラインを下抜けて一段の下げとなるのか注目される。

オシレーターのMACDでは、両線がクロスしていることで、目先軟調な動きを示唆する形状となっており、ここから両線の乖離幅が拡大するようなら下げが続く可能性も考えられる。また、来週には転換線の低下、基準線の上昇となることが予測されることから、両線がクロスする場合には、弱気シグナルに向けた流れとなる可能性も考えられる。

上値のポイントは基準線の114.744、ここを上抜ければ一段の上昇も考えられる。一方、下値のポイントは前日安値の114.371,ここを下抜けると、114.000、113.988(61.8%押し)がポイントとなる。

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