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2024-11-07 16:26:35

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2021年10月15日

マーケットトピックス 2021年10月15日

前営業日トピックス

東京市場では、前日の海外市場で米消費者物価コア指数が予想通りに留まったほか、FOMCの議事要旨が新味に欠く内容だったことから米長期金利の低下とともに前日の安値を下回る113.21まで下落。一方、日経平均株価が序盤から堅調な動きとなり、一時前日比430円超上昇したこと、米長期金利の低下とともに欧州通貨が対ドルで上昇したことからクロス円の上昇にサポートされドル/円も堅調な動きとなった。

米国市場では、序盤に発表された米新規失業保険申請件数が新型コロナウイルス感染拡大後初めて30万件を割り込んだことから、米国のテーパリング開始が正当化されるとの見方から、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなり、対円では序盤の113.38から113.72まで上昇した。さらに、米主要株価指数が軒並み大幅高となったことから、リスク選好を背景にクロス円も堅調な動きとなった。

米株式市場では、米金融大手の決算が軒並み好調だったことや、新規失業保険申請件数が新型コロナウイルス感染拡大後初めて30万件を下回ったことが好感され、主要株価指数は序盤から堅調な動きとなり、主要株価指数は大幅上昇となった。ダウ平均株価は、序盤から堅調な動きとなり、一時前日比546円高まで上昇した。終盤まで高値圏を維持し、534.75ドル高(+1.56%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは、251.80ポイント高(+1.73%)で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)日経平均株価が序盤から上昇となり、360円超上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。さらに、前日のFOMC議事要旨で、「テーパリングの開始条件はすでに満たされている」「11月中旬が12月中旬に開始される可能性」との見方が示されていたことが明らかとなったことが引き続き材料視され、ドルは序盤から堅調な動きとなった。

(2)午後に入り、日経平均株価が一時436円高まで上昇したことから、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。さらに、時間外取引で原油価格が上昇したことや、米長期金利が上昇したことから円が売られ、ドル円・クロス円は一段の上昇となった。上昇一服後はやや上値の重い動きとなり、さらに米長期金利の指標となる米10年債利回りが1.564%から1.517%まで低下したことも加わり、ドル/円は113.59から113.29まで下落した。

(3)米国市場では、来月のFOMCでテーパリングが発表されるとの見方が根強い中、序盤に発表された米新規失業保険申請件数が新型コロナウイルス感染拡大後初めて30万件を割り込んだことから、テーパリング開始が正当化されるとの見方広がり、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなり、ドル/円は序盤の113.38から113.72まで上昇した。一方、好調な企業決算を背景に米景気の先行きに楽観的な見方が広がり、米主要株価指数が軒並み大幅上昇となったことから、クロス円も堅調な動きとなった。

(4)上昇一服後、上値の重い動きとなり、米生産者物価指数が前月比で2020年12月以来の低い伸びとなったことで、過度なインフレ警戒感の後退を背景に米長期金利の低下が続いたことから、ドルはやや上値の重い動きとなった。一方、米主要株価指数が終盤まで上昇が続いたことから、クロス円は底固い動きが続いた。

本日のトピックス

東京時間では、序盤に一時113.93まで上昇したものの、114円台を前にして上値の重い動きとなった。目先は、2018年11/28以来の114円台回復となるのかどうかが注目されている。ただ、急ピッチでの上昇が続いたことや、週末であることから利益確定の動きが強まるとの見方もあることから、目先の動きが注目される。

米国時間では、9月の米小売売上高、10月のミシガン大学消費者信頼感指数など、主要な経済指標の発表が予定されている。米小売売上高はマイナスが予想されており、ミシガン大学消費者信頼感指数は引き続き低水準が維持されると見られている。ただ、来月にもテーパリングが発表されるとの期待感を背景にドルは底固い動きが続いており、堅調な動きが続くとの期待も根強い。特に、米長期金利の動向に左右される可能性も考えられることから、長期金利の動きには注目したい。

10/15の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
21:30 米国

9月小売売上高(前月比)

小売売上高は、米国商務省が百貨店やスーパーの売上調査を基にして発表している指標である。個人消費はGDPの約70%を占めており、小売売上高は個人消費の動向を見る上で重要な経済指標の一つであり、米国経済に与える影響も大きいため注目されている。
-0.2% 0.7%
前回は市場予想を上回伸びとなり、2ヵ月ぶりにプラス改善となった。サプライチェーンの混乱の影響で自動車は引き続き弱く、4ヵ月連続のマイナスとなった。今回は、再びマイナスが予想されているが、自動車を除いた指数はプラスを維持すると見られていることから、引き続き自動車が影響している可能性も考えられる。また、自動車は7月以降の改善傾向が示されるのか注目したい。
23:00 米国

10月ミシガン大学消費者信頼感指数

ミシガン大消費者信頼感指数は、ミシガン大学が消費者にアンケート調査を行い、現況指数(現在)、期待指数(将来)など消費者マインドを指数化した経済指標である。速報は300人、確報は500人を対象に調査を実施し、1964年の指数を100として算出する。コンファレンス・ボード(CB)が発表する消費者信頼感指数と共に消費者マインドを見る上で重要な経済指標である。
73.0 72.8
前回の確報は市場予想を上回り、速報から上方修正され、前月からも上昇となった。ただ、依然として低水準となっており、消費者の慎重な姿勢が示された。今回の10月の速報は、前月確報から小幅上昇が予想されているが、依然としてコロナ感染拡大以降の低水準が維持されると見られており、消費者のマインド改善には至らないと見られている。
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