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2024-11-11 04:08:03

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2021年8月25日

マーケットトピックス 2021年8月25日

前営業日トピックス

東京市場では、前日の海外市場の軟調な流れが一服し、ドルは主要通貨に対して底固い動きとなった。日経平均株価が序盤から上昇し、一時300円超上昇したことや、米長期金利が上昇したことから、ドル円・クロス円は底固い動きとなり、ドル/円は一時109.88まで上昇した。その後は、欧州主要株価指数が下落に転じたことなどもあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。

米国市場では、原油価格の上昇とともに豪ドルやNZ、カナダなど資源国通貨が買われた一方、ドルや円、スイスが売られる中、ドル/円は一時109.42まで下落し、8/17以来1週間ぶりの安値となった。しかし、その後は米長期金利が上昇したことからドル/円も持ち直し、109.75まで回復した。ただ、ジャクソンホールシンポジウムでのパウエルFRB議長の講演内容を見極めたいとの思惑から上値は限定的だった。一方、米主要株価指数が序盤から堅調な動きとなったことから、クロス円も底固い動きとなった。

米株式市場では、前日に米ファイザーと独ビオンテック製のワクチンが正式承認されたことで、接種が加速し経済活動の正常化が進展するとの期待感が引き続き材料視され、主要株価指数は序盤から堅調な動きとなった。ただ、ジャクソンホールシンポジウムでのパウエルFRB議長の講演を控えて発言内容を見極めたいとの思惑もあり、上値は限定的だった。ダウ平均株価は、一時前日比109ドル高まで上昇したものの、終盤には上げ幅を縮小し、30.55ドル高(+0.09%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは、77.15ポイント高(+0.52%)で終了し、取引時間中、終値ベースの最高値を連日更新した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、前日の海外市場の軟調な流れが一服し、ドルは主要通貨に対して底固い動きとなった。ドルは対円でも底固い動きとなり、序盤に付けた109.64から仲値公示にかけて109.78まで上昇した。一方、日経平均株価が序盤から堅調な動きとなり、一時前日比323円高まで上昇したことから、クロス円も底固い動きとなった。

(2)新規材料に乏しい中、26日からのジャクソンホールシンポジウムを控えて積極的な売買が手控えられたとの声も聞かれるなど、狭いレンジ内の動きとなった。その後、米長期金利が上昇幅を拡大したことから、ドル/円は序盤に付けた109.78を上抜けて109.88まで上昇した。

(3)上昇して始まった欧州主要株価指数の大半が下落に転じたことや、米長期金利が低下したことから、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。米国市場では、ドル/円は前日安値の109.65を下抜けて一時109.42まで下落し、8/17以来1週間ぶりの安値となった。

(4)NY市場中盤から終盤にかけて米長期金利の指標となる米10年債利回りが1.256%から1.296%まで上昇したことでドル/円が持ち直し、一時109.75まで回復するなど底固い動きとなった。なお、米住宅関連、製造業関連の経済指標が発表されたが、強弱まちまちの結果となり、反応は限定的だった。その後は、ジャクソンホールシンポジウムでのパウエルFRB議長の講演を控えて、発言の内容を見極めたいとの思惑も強く、やや上値は限定的だった。一方、ドル/円の上昇に加え、米主要株価指数が序盤から堅調な動きとなったことから、クロス円も底固い動きとなった。

本日のトピックス

マーケット参加者の関心は、27日のジャクソンホールシンポジウムでのパウエルFRB議長の講演で量的緩和策の縮小時期を表明するのかどうかが注目されている。それまでは、様子見ムードが強まる可能性も考えられるが、関連する報道や当局者の発言により思惑が交錯する可能性も指摘されている。そのため、引き続き株式市場や米長期金利の動きが相場を左右する要因となる可能性も考えられる。

一方、本日の米国時間では、7月の米耐久財受注の発表が予定されており、2ヵ月ぶりのマイナスが予想されており、景気の先行きに対する懸念が高まるようなら、一時的にドル相場に影響する可能性もあるだろう。

8/25の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
21:30 米国

7月耐久財受注(前月比)

耐久財受注(Durable Goods Manufacture's Orders)は、米国の耐久財(耐久年数3年以上)の新規受注額を集計した指標であり、設備投資の先行指標として注目されている。特に、変動の大きい輸送用機器などを除いた受注額が民間の設備投資の先行指標として注目されている。
-0.3% 0.9%
前回は市場予想を上回ったものの、2020年7月以来の高い伸びとなった5月の結果からのビア幅は縮小した。変動の大きい輸送機器の伸びが低下し、特に民間航空機が大幅低下したことが影響した。輸送機器を除いた受注は小幅低下に留まった。今回は、マイナスが予想されているが、輸送機器を除いた受注は前月並みの伸びが予想されている。
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