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2024-03-29 16:57:53

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2021年6月16日

マーケットトピックス 2021年6月16日

前営業日トピックス

東京市場では、日経平均株価が序盤から280円超上昇したことや、五・十日で実需のドル買い・円売りが観測されたことも加わり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ドル/円は、前日の海外市場で付けた109.09を上回り、一時110.15まで上昇し、6/4以来の高値を更新した。ただ、上昇一服後、ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなり、対円でも上値の重い動きとなった。一方、対ドルでの上昇もあり、クロス円は堅調な動きとなった。一方、先週末に英国でロックダウン措置の解除が延期されたことが嫌気され、ポンドは主要通貨に対して大きく下落した。

米国市場では、序盤に発表された米経済指標がまちまちの結果となったことから、ドルは序盤から小動きの展開となった。さらに、FOMCの結果発表を翌日に控えて様子見ムードが強まっていることも影響した。ドル/円は上下16銭と狭いレンジ内の動きが続いた。一方、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで堅調な動きとなったことから、対円でも底固い動きとなった。

米株式市場では、序盤に発表された5月の米生産者物価指数が市場予想を上回る結果となり、インフレ加速への警戒が高まったことが嫌気され、主要株価指数は軟調な動きとなった。さらに、米FOMCの結果発表を翌日に控えて様子見ムードも強まったことや、ポジション調整の売りも圧迫要因となった。ダウ平均株価は、序盤に前日比26ドル高まで上昇したものの、その後は下落に転じて一時194ドル安まで下落した。引けにかけて下げ幅を縮小し、94.42ドル安(-0.27%)で終了したはか、金利動向に敏感なナスダックも、米長期金利の上昇を背景に序盤から軟調な動きが続き、101.28ポイント安(-0.71%)で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、日経平均株価が序盤から堅調な動きとなり、前日比284円高まで上昇したことを受けて、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。さらに、五・十日で仲値公示にかけて実需のドル買い・円売りが観測されたことも加わり、ドル/円は一時110.15まで上昇し、6/4以来の高値を更新した。一方、豪中銀の議事要旨では、債券買い入れプログラムの停止検討は時期尚早、完全雇用の達成には緩和的な政策の維持が必要と、ハト派的姿勢が確認されたことから、豪ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなった。

(2)前日の海外市場で米10年債利回りが1.50%台を回復したものの、東京時間の時間外取引で再び1.48%台まで低下したこともあり、ドルは主要通貨に対して上値の重い動きとなった。一方、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで上昇したことから、対円でも堅調な動きとなった。ただ、FOMCを控え様子見姿勢も強まったことから、ドルは狭いレンジ内の動きに留まった。その後、ドルは小動きとなったものの、英国でロックダウン措置の解除が延期された影響がポンドの圧迫要因となり、ドルや円に対して大きく下落した。対円では155.48から154.54まで下落した。

(3)米国市場では、序盤に発表された5月の米小売売上高や6月のNY連銀製造業景気指数が市場予想を下回ったものの、5月の米生産者物価指数が市場予想を上回るなど、まちまちの結果となったことから、ドルの反応は限定的だった。さらに、FOMCの結果発表を翌日に控えて様子見ムードが強まっていることも影響し、ドル/円は上下16銭と狭いレンジ内の動きが続いた。一方、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで堅調な動きとなり、対円でも底固い動きとなった。

本日のトピックス

米国時間では、住宅着工件数の発表が予定されているが、その後に米FOMCの結果発表、パウエルFRB議長の会見を控えて様子見ムードが強まっていることから、指標結果に対する反応は限定的と見られている。また、欧州市場からFOMCの結果発表までは、昨日の海外市場と同様に狭いレンジ内の動きが続くと予想されている。FOMCでは、量的緩和の縮小について議論されるのかどうか、成長率やインフレ見通し、さらに政策金利見通しが3月時点からどの程度上方修正されるかが注目されいるほか、声明やパウエルFRB議長の会見での発言の内容に注目したい。また、結果を受けてドルが急な動きとなる可能性もあり、注意も必要だろう。

6/16の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
21:30 米国

5月住宅着工件数

住宅着工件数は、建設が着工された民間住宅の着工件数を集計した経済指標で、家電製品などの個人消費との相関性も高いことから、景気動向を見る上で重要な指標である。また、天候の影響を受けやすいという面もある。
164.0万件 156.9万件
前回は市場予想を下回り、2006年7月以来の高水準となった3月の結果から減少となった。サプライチェーンの混乱の影響で材料価格が上昇したことが圧迫要因となった。今回は、前回から増加が予想されているが、住宅需要は依然として旺盛と見られているが、価格が上昇していることもあり、やや手控える動きが影響するとの見方もある。
翌3:00 米国

FOMC結果発表

FOMC(Federal Open Market Committee 連邦公開市場委員会)は、米国における金融政策の最高意思決定機関で、公開市場操作の方針を決定する委員会である。メンバーはFRBの議長、副議長を含7名の理事と、ニューヨーク連銀総裁、地区連邦準備銀行の総裁4名の計12名から構成されている。
政策金利等は現状維持がコンセンサスとなっているが、今回は、量的緩和の縮小に関する議論が行われるのかどうかが注目されており、その場合の結果、FRB議長の会見の内容も注目されている。

本日のトレードポイント

※出所:FX総合分析チャート 

ドル/円は、底固い動きが続いているものの、110円台ではやや上値の重い動きとなっている。目先の上値のポイントは直近高値の110.329、ここを上抜ける場合には一段の上昇となり、110.958を目指す展開も予想される。さらに、111円台乗せへの期待が膨らむ可能性も考えられる。

しかし、5月中旬以降サポートポイントとなっている一目均衡表の基準線や、107.476からのトレンドラインを下抜ける展開となる場合には一段の下げとなる可能性も考えられる。特に、週末の18日は、これまでの流れが反転又は加速する可能性が高まる日柄であることから、相場の方向性にも注目したい。

気まぐれ投資コラム

量的緩和策の縮小時期に関する議論の行方は?

今回のFOMCでは、量的緩和策の縮小時期に関する議論が開始されるのか、その場合に何かしらの結論が出されるのか注目されている。4月のFOMCでは、金融政策の現状維持が決定され、パウエルFRB議長は会見で「テーパリング(量的緩和策の縮小)について話す時期ではない。目標達成まで長い道のりが残されている」とした。

その後、米国では新型コロナウイルスのワクチン接種が拡大しており、経済活動の再開も進んでいた。さらに経済指標の良好な結果が続いたこともあり、6月のFOMCで量的緩和策の縮小に関する議論が開始されるとの見方が強まった。

しかし、4月の米雇用統計(5/7発表)では期待ほど雇用の改善が見られず、雇用者数の伸びは市場予想を大幅に下回る結果となった。4月の非農業部門雇用者数は、3月の+77.0万人(修正前は+91.6万人)、市場予想の+100.0万人に対して+26.6万人と予想外の伸び幅となった。さらに、5月の雇用統計でも、非農業部門雇用者数は市場予想の+67.5万人を下回る+55.9万人となった。

要因として、感染への懸念が残っている中で、政府の直接給付や失業保険給付金の上乗せなどの影響で、就業を急がない傾向が指摘された。特に、求人件数は過去最高を記録しているものの、雇用者数の伸びが加速していないことから見て取れる。企業は採用を増やそうとしているものの、労働者を確保できない状態が続く。さらに、労働者不足のため、賃金を上げざるを得ない状況となり、賃金インフレに対する警戒感も出ており、ベージュブック(地区連銀経済報告)でも報告されており、FOMCで懸念を示すメンバーがいる可能性も考えられる。

先行き不透明感が残る中で、量的緩和の縮小時期を明確にする可能性はそれほど高くないと見ており、パウエルFRB議長は結論を急がないと考えられる。そのため、量的緩和縮小に関する議論はしたが、今後の経済指標データを見極めてからと、結論を先送りする可能性もあるだろう。そのため、声明や、パウエルFRB議長の会見での発言がタカ派的と受け取られるのか、ハト派的と受け取られるのかで、ドルの動きが出る可能性もあり、急な動きに対する注意も必要だろう。

※出所:データを基にSBILMが作成

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