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2024-11-07 16:07:07

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2021年2月16日

マーケットトピックス 2021年2月16日

前営業日トピックス

週明けの東京市場では、日経平均株価が序盤から堅調な動きとなり、約30年6ヵ月ぶりの3万円台回復となったことから、投資家のリスク選好の動きが意識され、ドルと円が売られる動きとなった。ドルは先週末に米長期金利が上昇したこともあり、対円では堅調な動きとなった。欧州市場では、日経平均株価の大幅高などを受けて、欧州主要株価指数も大幅上昇となったことから、ドル円・クロス円は一段高となった。

米国市場は、President's Day(プレジデンツ・デー)の祝日のため、株式市場や債券市場など主要市場が休場だったことから、ドル円・クロス円は高値圏で狭いレンジ内の動きが続いた。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、日経平均株価が上昇して始まり、1990年8/3以来の3万円台回復となったことを受けて、投資家のリスク選好の動きから安全資産とされるドルと円が売られる動きとなった。ドルは、前週末の海外市場で長期金利が上昇したこともあり、対円では堅調な動きとなり、一時105.14まで上昇した。

(2)ただ、105円台ではドル売りの動きも見られ、ドル/円は上値の重い動きとなった。一方、午後に入り、日経平均株価が上げ幅を拡大する動きとなったこともあり、クロス円は堅調な動きとなった。なお、日経平均株価は500円超上昇で終了し、終値ベースで1990年8/2以来の3万円台回復となった。

(3)欧州時間では、日経平均株価の大幅高を受けて、欧州主要株価指数が序盤から堅調な動きとなったことから、投資家のリスク選好の動きが強まり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ドル/円は105.42まで上昇して2/8以来の高値、ユーロ/円は127.98まで上昇して2018年12/21以来の高値を更新した。特に、英国のワクチン接種が進んでいることが好感され、ポンド/円は146.64まで上昇して2019年12/17以来の高値を更新。また、豪州の10年債利回りが上げ幅拡大して1.32%まで上昇、2020年3/19以来の高水準となったこともあり、豪ドルは対米ドルで1/15以来の高値、対円では2018年12/14以来の高値を更新した。米国市場は、President's Day(プレジデンツ・デー)の祝日で株式市場や債券市場など主要市場が休場だったことから、ドル円・クロス円は高値圏で狭いレンジ内の動きが続いた。

本日のトピックス

欧州市場では、ドイツと欧州のZEW景気期待指数の発表が予定されており、3ヵ月ぶりに前月からの低下が予想されており、結果が注目されている。さらに、欧州の第4四半期GDP速報値の発表が予定されており、2期連続のマイナスが予想されており、こちらの結果も注目される。

休場明けの米国市場では、各市場の動きが注目される。株式市場では、先週末にダウ平均株価が一時取引時間中の最高値を更新、一方ナスダックとS&P500がともに終値ベースの最高値を更新しており、堅調な動きが続くのか注目されている。また、米債券市場では、米長期金利の指標となる10年債利回りが一時昨年3月以来約11ヵ月ぶりの高水準となっており、金利高が継続してドルの下支えとなるのか注目されている。

米経済指標では、2月のニューヨーク連銀製造業景気指数の発表が予定されており、ここまで4ヵ月連続の低下となっているものの、5ヵ月ぶりに上昇となるのか注目される。また、予想に反する結果となる場合には、景気の拡大縮小の判断基準となるゼロを下回るようなら、反応が大きくなる可能性も考えられる。

2/16の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
22:30 米国

2月ニューヨーク連銀製造業景気指数

NY連銀製造業景気指数は、NY州の製造業の景況感などを指数化した経済指標である。製造業に関連した新規受注・雇用・在庫など、指数化された数値が発表される。数値はゼロが景況の判断の基準となる。
6.0 3.5
前回は市場予想を下回り、昨年6月以来の低水準となった。4ヵ月連続の低下となり、拡大ペースの鈍化傾向が示されたものの、製造業の景気の拡大・縮小の判断基準となるゼロを7ヵ月連続で上回っている。今回は、前月から上昇が予想されており、6ヵ月ぶりに前月から上昇となるのか注目される。また、6ヵ月先の景況感見通しは前回8ヵ月ぶりの低水準まで低下しており、こちらの改善が見られるのかにも注目したい。

本日のトレードポイント

豪ドル/円は、堅調な動きが続いており、昨日82円台まで上昇して2018年12/14以来の高値を更新しました。ここからさらに上昇が続くのか注目されています。

オシレーターのMACDでは、両線がクロスして乖離幅が続いており、この動きに合わせて豪ドル/円も堅調な動きとなっています。両線の乖離幅の拡大が続く場合には、堅調な動きも続くと予測できます。ただ、乖離幅が縮小し始めた場合には一旦上昇が一服となる可能性も考えられるので、両線の動きに注目です。

上値のポイントとなっていた80.93近辺でもみ合いが続きましたが、完全に上抜けて一段の上昇となっています。ここを上抜けたことによる目先の上値目標の計算値は82.638と計算できます。

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