前営業日トピックス
東京市場では、英国とEUが通商協議で合意したことを材料に、ポンドは主要通貨に対して序盤から堅調な動きとなった。しかし、上昇一服後は利益確定の動きなどもあり、上値の重い動きとなった。一方、日経平均株価が序盤から上値の重い動きとなったことから、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなったものの、海外市場のクリスマス休暇を控えて市場参加者も少なく、限定的な動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート5分足
(1)東京市場では、クリスマスの休場を控えて新規材料に乏しい中、日経平均株価が序盤から上値の重い動きが続いたことから、ドル円・クロス円もやや上値の重い動きとなった。一方、英国とEUがFTA(自由貿易協定)を巡る交渉で合意に達したことを受けて、ポンドはドルや円に対してギャップアップして始まった。しかし、上昇一服後は、利益確定の動きや、海外市場の休場を控えたポジション調整の売りに押されて反落となった。
(2)午後に入り、ドル円・クロス円は底固い動きとなったが、クリスマスでアジアや欧米など多くの国が休場となることから市場参加者も少なくなり、主要通貨は終盤まで限定的な動きが続いた。
本日のトピックス
本日、米国市場などは休場明けとなるものの、ニュージーランド、豪州、英国、カナダ市場はボクシングデーで休場となることから、引き続き限定的な動きが予想される。米国市場では、主要な経済指標の発表がなく新規材料に乏しいことが予想されていることから、休場明けの株式市場の動きが注目される。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート
ドル/円は、持ち合いレンジを下抜けで一段の下げとなりましたが、その後は下げ一服となり値を戻す動きとなりました。ただ、持ち合いの下限だったラインの延長線近辺で上値の重い動きとなっており、ここから一段の上昇となるのか、再び軟調な動きとなるのか注目されています。
目先の上値のポイントは、レジスタンスとなる103.651、ここを上抜けると一目均衡表の基準線の103.821が次のポイントとなり、ここも上抜ける場合には一段の上昇も考えられます。
一方、下値のポイントは直近安値の102.880となり、ここを下抜ける場合には一段の下げも考えられます。なお、102.880を下抜ける場合の下値目標の計算値は102.190となります。
相場の方向性を示すとされる一目均衡表の基準線は、103.821での横ばいが続いており、これに合わせてドル/円も横ばいとなっていますが、30日に103.812に低下することから、このタイミングのドル/円の値動きに注目です。さらに、オシレーターのMACD(上段)では、狭いレンジの動きのため、有効なシグナルが出難いため、より短期のストキャスティクス(下段)では、両線クロス間近となっていることから、クロスとなり両線が下向きとなる場合のドル/円の動きにも注目です。