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2024-04-16 14:15:15

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2020年10月30日

マーケットトピックス 2020年10月30日

前営業日トピックス

前日の海外市場終盤の流れを受けて、ドル円・クロス円は序盤から底固い動きとなった。日経平均株価が下落して始まったものの、下げ幅を縮小する動きとなったことや、仲値公示にかけて実需のドル買いが観測されたこともあり、ドルは底固い動きとなった。さらに、米株価先物市場でダウ先物が大きく上昇したことも加わり、ドル円・クロス円底固い動きとなった。しかし、欧州時間に入ると、ダウ先物が下落に転じて下げ幅を拡大したことから、リスク回避の動きが意識され、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。

米国市場では、序盤に発表された第3四半期米GDP速報値が市場予想を上回る伸びとなったことや、新規失業保険申請件数が予想以上の減少となったことを受けて、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。さらに、米長期債利回りが上昇したことも加わり、ドル/円は104.73まで上昇した。その後、米主要株価指数が上げ幅を拡大する動きとなったことから、投資家心理も改善し、ドルは欧州通貨などに対して上値の重い動きとなった。一方、ラガルドECB総裁が理事会後の会見で12月に追加緩和の可能性を示唆したことを受けて、ユーロは上値の重い動きが続いた。

米株式市場では、コロナ感染が再び拡大したことで米国の景気回復の遅れが引き続き懸念され、主要株価指数は序盤こそ軟調な動きとなったものの、第3四半期の米GDP速報値が予想以上の伸びとなったことや、米新規失業保険申請件数が2週連続で減少したことで投資家心理を改善し、ダウ平均株価は一時前日比371ドル高まで上昇するなど、主要株価指数は反発となった。ただ、ダウ平均株価は終盤にやや上げ幅を縮小し、139.16ドル高(+0.52%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは、180.72ポイント高(+1.64%)で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)前日の海外市場終盤の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から底固い展開で始まった。前日の海外市場で、ドル/円が9/21以来、ユーロ/円が7/17以来、豪ドル/円が6/29以来、ポンド/円が9/28以来の安値をそれぞれ更新しており、その反動から東京市場では、底固い動きとなった。さらに、247円安で始まった日経平均株価が徐々に下げ幅を縮小する動きとなったこともドル円・クロス円の下支え要因となった。仲値公示にかけては実需のドル買いも観測され、ドル/円は堅調な動きとなったが、仲値通過後は実需のドル売りの動きから反落する場面もあった。

(2)午後に入っても、日経平均株価が下げ幅を縮小する動きが続いたことや、米株価先物市場で、ダウ先物が前日の米国市場の株価下落の反動で300ドル以上の上昇となったこともあり、ドル円・クロス円は底固い動きが続いた。欧州時間に入り、ダウ先物が高値水準から500ドル強の下落となったことや、欧州主要株価指数が上値の重い動きとなったこともあり、投資家のリスク回避の動きも意識され、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ドル/円は一時104.03まで下落し、9/21以来の安値を更新した。一方、欧州で新型コロナウイルスの感染再拡大を背景に、ユーロ圏経済への懸念が高まったとの見方が広がり、ユーロは軟調な動きが続いた。

(3)米国市場では、序盤に発表された米国の第3四半期GDP速報値が市場予想を上回る過去最大の伸びとなったことや、新規失業保険申請件数が予想以上の減少となったことを受けて、ドルは主要に対して底固い動きが続いた。さらに、長期債の指標となる米10年債利回りが0.767%から0.839%まで上昇したことも加わり、対円で104.73まで上昇した。一方、ラガルドECB総裁が理事会後の会見で12月に追加緩和の可能性を示唆したことを受けて、ユーロはドルや円に対して上値の重い動きが続いた。終盤にかけては、米主要株価指数が上げ幅を拡大する動きとなり、投資家心理が改善したことからドルは欧州通貨などに対して上値の重い動きとなり、対円でも上値の重い動きとなった。

本日のトピックス

欧州市場では、ドイツやユーロ圏などの第3四半期GDP(速報値)の発表が予定されている。昨晩発表された米国の第3四半期GDPの速報値では、市場予想を上回る記録的な上昇となったことから、ドイツやユーロ圏のGDPがどの程度改善するのか注目されている。コロナ感染が再び拡大し、ユーロ圏の景気回復の先行き懸念が高まっていることや、昨晩の会見でECB総裁が12月に緩和策の可能性を示唆したこともあり、冴えない結果となるようなら一段のユーロ下落となる可能性も考えられる。

米国市場では、10月シカゴ購買部協会景気指数、10月ミシガン大学消費者信頼感指数の発表が予定されているものの、米大統領選前の最後の週末を控えていることもあり、マーケットの注目はさらに大統領選に移る可能性も考えら、関連する世論調査や報道などで思惑が相場を左右する可能性も考えられる。

ドル/円は、昨日の欧州時間に104.03まで下落したものの、底固い動きとなり反発した。今後、104円台を維持できるのかどうかが重要なポイントとなると考えられる。そのため、来週の大統領選の結果を含め、今後のドルの動きが注目される。

10/30の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
21:30 米国

9月個人支出(前月比)

1ヶ月間に、耐久財(自動車や家電製品など)や、非耐久財(食品や衣料など)、サービス支出(外食・旅行など)において、実際に個人が消費支出した金額について集計した経済指標。
1.0% 1.0%
前回は市場予想を上回る伸びとなったものの、統計開始以来の高水準となった5月から3ヵ月連続で伸び幅が低下した。一方、個人所得は失業保険の上乗せ給付が終了したことも影響し、2ヵ月ぶりのマイナスとなった。今回は、支出は前回と変わらずの伸びが維持され、所得はプラスの伸びが予想されている。
22:45 米国

10月シカゴ購買部協会景気指数

シカゴ購買部協会景気指数は、シカゴ地区の製造業の景況感を指数化したものであり、50が景気の拡大・後退の判断基準となり、50を上回れば景気拡大傾向、50を下回れば景気後退傾向と判断される。
58.0 62.4
前回は市場予想を上回り、2018年12月以来の高水準となった。8月にやや伸び幅が失速したものの、再び大幅な伸びとなり、製造業の改善が続いていることが示された。今回は前回から若干の低下が予想されているが、景気の判断基準となる50以上を維持するとみられており、引き続き製造業の堅調さが維持されると見込まれている。
23:00 米国

10月ミシガン大学消費者信頼感指数

ミシガン大消費者信頼感指数は、ミシガン大学が消費者にアンケート調査を行い、現況指数(現在)、期待指数(将来)など消費者マインドを指数化した経済指標である。速報は300人、確報は500人を対象に調査を実施し、1964年の指数を100として算出する。コンファレンス・ボード(CB)が発表する消費者信頼感指数と共に消費者マインドを見る上で重要な経済指標である。
81.2 81.2
前回の速報値は市場予想と一致し、3ヵ月連続の上昇となった。現在の景況感が低下したものの、先行の景況感は上昇したことが影響した。ただ、依然として新型コロナウイルスの感染拡大前の水準(2月 101.0)を大きく下回っている。今回の確報値は、速報値から変わらずと予想されている。

本日のトレードポイント

※出所:FX総合分析チャート 

ドル/円は、重要な下値のポイントとなる104.00を維持できるのかどうかが注目されています。今年3月に、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で一時的に101.214まで下落していますが、急速な下落となり、ストップロスを巻き込んで下げが加速したことが過剰な動きとなった要因と言えます。そして、101.214まで下落した後は、102.30まで反発し、翌日には105.917まで値を戻していることからも下げが一時的だったことが伺えます。

101円台まで下落した動きを除けば、2017年から2020年までの下値は104円台となっています。このことから、今回も104円台で底固い動きが続くのか、104円台を下抜けてしまうのか注目されています。さらに、3月に101円台まで下落して以降は、104円台前半で底固い動きが続いており、7月に104.188、9月に104.004、10月に104.028(10/30 10時時点)まで下落していますが、いずれも104円台にとどまっています。

これらの動きから、104円台割れとなって下げが加速する場合にはインパクトも大きく、前回同様にストップロスを巻き込んで前回安値の101円台が意識される可能性も考えられます。

短期オシレーターのストキャスティクスでは、両線下向きとなっています。ただ、月足であることから、週明けに新しい足が出現することから、本日30日の終値よりも高く推移すれば、前回同様に%Dラインが上向きに転換し、転換のシグナル(30日の終値を下回らないことが条件)となることも考えられます。

気まぐれ投資コラム

米大統領選後のドル/円の動きは?

前回まで過去8回の大統領選の投票日を基準(=100)とした場合のドル/円の動きをグラフ化しています。このグラフから、基準日(投票日)から翌年の6月末まで見た場合、8回のうち6回が基準日(投票日)より円安になる傾向が見られます。

ただ、その中で基準日と比べて円高となったのは、1992年と2008年の2回です。この2回の年は、ともに共和党候補から民主党候補に大統領が交代した年という共通点があります。

このデータから、トランプ大統領(共和党候補)が勝利した場合、翌年の6月末の時点で基準日と比べて円安に、逆にバイデン前副大統領(民主党候補)が勝利して共和党候補の大統領から民主党候補の大統領に交代する場合には、基準日と比べて円高になるのか? 注目しています。

※出所:データを基にSBILMが作成

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