前営業日トピックス
前日の米国市場の株安を受けて、日経平均株価が下落して始まったものの、実需のドル買い・円売りなども観測され、仲値公示近辺にかけてドル円・クロス円は底固い動きとなった。ドル/円は、前日の高値を超えられなかったことから、その後上値の重い動きとなった。午後には、日経平均株価が下げ幅を拡大したことや、米株価先物市場でダウ先物が下落したこともあり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。さらに、欧州主要株価指数が下落したことも加わり、クロス円は上値の重い動きとなった。一方、ドルは欧州通貨に対して上昇し、対円でも105.53まで上昇した。
米国市場では、序盤に発表された米新規失業保険申請件数が冴えない結果となったものの、その後に発表された米新築住宅販売件数が予想に反して増加となったことが好感されて米主要株価指数が上昇に転じて上げ幅を拡大したこともあり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ただ、ドル/円は欧州時間に付けた高値の105.53を超えられなかったこともあり、その後は上値の重い動きとなった。ユーロやポンドは対ドルで堅調な動きとなったことから、対円でも底固い動きとなった。
米株式市場では、ダウ平均株価が下落して始まり、一時前日比226ドル安まで下落した。その後、上昇に転じて331ドル高まで上昇したものの、終盤にはマイナス圏まで下落する場面もあり、52.31ドル高(+0.20%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは、39.28ポイント高(+0.37%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)前日の米国市場で主要株価指数が大幅下落となったことを受けて、日経平均株価が序盤から軟調な動きとなったものの、その後下げ幅を縮小したこともあり、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。ドル/円は、一時105.48まで上昇したものの、前日高値の105.49を超えられなかったことから、上値の重い動きとなった。
(2)午後に入り、日経平均株価が下げ幅を拡大し、一時307円安まで下落したことや、米国債利回りが低下したことも影響し、ドルは上値の重い動きとなった。さらに、米株価先物市場でダウ先物が下落したことも加わり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。
(3)欧州時間には、ユーロや豪ドルが対ドルで下落したこともあり、ドルは対円で堅調な動きとなった。ドル/円は一時105.53まで上昇し、9/15以来の高値を付けた。一方、ユーロ/円などのクロス円は、欧州主要株価指数が下落して始まったことや、米株価先物が軟調な動きとなったことから、やや上値の重い動きとなった。
(4)米国市場では、序盤に発表された米新規失業保険申請件数が冴えない結果となったものの、その後に発表された米新築住宅販売件数が予想に反して増加となったことを受けて、下落して始まった米主要株価指数が上昇に転じて上げ幅を拡大したこともあり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ただ、ドル/円は105.53まで上昇したが、欧州時間に付けた高値の105.53を超えられなかったことから、上値の重い動きとなった。その後、複数の米金融当局者の発言を受けて、米経済の先行きに対する見方が交錯したこともあり、ドルは上値の重い動きとなった。一方、ユーロやポンドは対ドルで堅調な動きとなったことから、対円でも底固い動きとなった。
本日のトピックス
ドル/円やポンド/円は下げが一服して上昇に転じており、ユーロ/円も底固い動きとなっていることから、引き続き堅調な動きが続くのか注目される。一方、豪ドル/円は、豪州の金融当局者のハト派的な発言が材料視されて軟調な動きが続いており、さらに軟調な動きが続くのか、一旦下げ止まるのか注目されている。
米国市場では、耐久財受注の発表が予定されており、上昇幅の縮小が予想されているものの、製造業の回復が続いていることが示されると予想されている。ただ、反応は限定的と見られており、むしろ米追加経済対策の与野党協議の進展があるのかどうかが注目されている。
9/25の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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21:30 | 米国 |
8月耐久財受注(前月比)
耐久財受注(Durable Goods Manufacture's Orders)は、米国の耐久財(耐久年数3年以上)の新規受注額を集計した指標であり、設備投資の先行指標として注目されている。特に、変動の大きい輸送用機器などを除いた受注額が民間の設備投資の先行指標として注目されている。
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1.3% | 11.4% |
前回は市場予想を上回り、前月の結果から伸び幅が拡大した。自動車の需要が引き続き大きく伸びていることが影響した。一方、輸送機器を除いた受注の伸びは前月から低下したものの、予想を上回り、大きな伸びが続いていることが示された。今回は、伸び幅の縮小が予想されているものの、米国の景気回復が続いていることが示されるだろう。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート
豪ドル/円は、日足の一目均衡表で三役逆転(基準線・転換線のクロス、遅行スパンの価格帯の下抜け、雲の下抜け)となっており、軟調を示唆するチャーチ形状となっています。一方、オシレーターのMACDでは、先行するラインがゼロポイントを下抜けており、遅行するラインもゼロポイントを下抜ける場合には、下げ継続を示唆する形状となることから、ここからの動きが注目されます。
また、週足でもMACDで両線がクロスしており、中期的スパンでも軟調な動きを示唆する形状となっていることからも、今後の豪ドル/円の動きには注目です。特に、週足ではここから上昇が続く基準線を下抜ける場合には、一段の下げ下げとなる可能性もあることから注目です。