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2024-11-07 14:44:26

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2020年9月24日

マーケットトピックス 2020年9月24日

前営業日トピックス

連休明けの東京市場では、日経平均株価が下落して始まったこともあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。ただ、連休明けの実需のドル買い観測もあり、仲値公示にかけてドル/円は一時105.20まで上昇したが、その後は上げ一服となり、上値の重い動きとなった。一方、豪中銀当局者が低めの為替レートはメリットがあると前日に発言したことを受けて、大手銀行が利下げ予想を出したことに反応し、豪ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなった。さらに、ユーロやポンドは引き続きドルや円に対して軟調な動きが続いた。

米国市場では、米主要株価が大幅下落となったことや、資源国通貨が対ドルで下落したことなどが影響し、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。さらに、米国債利回りが上昇したことも加わり、ドルは対円で欧州時間に付けた104.95から105.49まで上昇した。ポンドは、欧州時間に対ドルで7/23以来の安値を更新したものの、その後は買い戻しもあり、ドルや円に対して堅調な動きとなった。ただ、米主要株価指数が下げ幅を拡大したことを受けて円が買われたこともあり、引けにかけてポンドは対円で上値の重い動きとなった。

米株式市場では、ダウ平均株価が上昇して始まり、一時前日比176ドル高となったものの、その後は下落に転じて終盤には572ドル安まで下落した。安値圏のまま525.05ドル安(-1.92%)で終了し、8/4以来約1ヵ月半ぶりに27000ドル割れとなった。一方、ハイテク株中心のナスダックは、330.65ポイント安(-3.02%)で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)連休明けの東京市場では、日経平均株価が下落して始まり、一時前日比205円安まで下落したことから、ユーロ/円やポンド/円などのクロス円は上値の重い動きとなった。その中で、豪中銀の副総裁が「低めの為替レートは確実にメリットがある」と前日に発言したことを受けて、豪大手銀行が利下げの予想を出したことから、豪ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなり、クロス円にも影響した。ドルは、連休明けの実需のドル買い観測を背景に、仲値公示にかけて底固い動きとなった。

(2)上昇一服後は上値の重い動きとなった。さらに、ニュージーランド中銀が予想通り政策金利、資産買い入れ規模の据え置きを発表したことを好感し、NZドルは主要通貨に対して上昇した。しかし、追加措置が必要になる可能性があるとするなど、ハト派的な姿勢が示されたこともあり、その後は上値の重い動きとなり、対円では8/25以来の安値となった。一方、豪ドル/円も軟調な動きが続き、一時74.77まで下落し、7/17以来の安値となった。また、ユーロやポンドは週明けからの軟調な動きを引き継ぎ、ドルや円に対して上値の重い動きが続いた。

(3)米国市場では、米主要株価指数が大幅下落となったことや、金価格など貴金属価格の下落を受けて資源国通貨が対ドルで下落したことなどが影響し、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。さらに、米長期金利の指標となる米10年債利回りが0.654%から0.690%まで上昇し、3日ぶりの高水準となったことから、ドル/円では欧州時間に付けた104.95から105.49まで上昇した。ポンドは、EUとの通商問題や、新型コロナウイルスの感染再拡大で経済活動が抑制されていることなどが懸念され、欧州時間に対ドルで7/23以来の安値を更新した。しかし、その後は買い戻しが強まり、ドルや円に対して堅調な動きとなった。一方、円が対ドルで下落したことから、ユーロ/円も堅調な動きとなる場面もあったが、米主要株価指数が下げ幅を拡大したことを受けて円が買われ、ユーロやポンドは対円で終盤にかけて上値の重い動きとなった。

本日のトピックス

欧州時間には、ドイツの9月IFO企業景況感指数の発表が予定されており、昨日のドイツやユーロ圏のPMIでは、製造業が改善したものの、サービス業が悪化するなどまちまちの結果となり、マーケットの反応も限定的だった。そのため、当該指標の結果が注目されている。さらに、トルコの政策金利発表が予定されており、金利据え置きがコンセンサスとなっているが、一部で利上げを予想する向きもあり、結果が注目される。

米国市場では、新規失業保険申請件数、8月新築住宅販売件数の発表が予定されており、前者は前週減少したが、レーバーデーの祝日が含まれていたことから、申請件数が通常より少なかったことが指摘されており、その分が今週発表分に含まれるのか注目したい。さらに、本日もパウエルFRB議長、ムニューシン財務長官の議会証言、セントルイス連銀総裁、シカゴ連銀総裁、NY連銀総裁の講演での発言が予定されており、金融政策に関する発言が注目されている。

9/24の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
20:00 トルコ

 政策金利発表

8.25% 8.25%
前回は市場予想通り3ヵ月連続で政策金利を8.25%での据え置きを決定した。中銀は新型コロナウイルス対策のために導入した流動性措置を継続すると表明した。今回も、政策金利の据え置きが予想されているものの、一部ではトルコ・リラがドルや円などに対して最安値を更新していることから、中銀はリラ安に歯止めをかけるために利上げを行うとの見方もある。
21:30 米国

新規失業保険申請件数(9/19までの週)

新規失業保険申請件数は、労働省が失業保険を申請した人(失業者)の数を毎週発表する経済指標。毎週(木曜日)発表されるため、雇用情勢の速報性に優れており、雇用統計の先行指標として注目されている。ただ、米国の祝祭日や天候などの影響を受けやすいという点もある。
84.0万件 86.0万件
前回は市場予想を上回ったものの、前週の結果からは減少した。一方、継続受給者数は予想を下回る減少となり、労働市場の緩やかな回復が示唆された。ただ、申請件数の減少はレーバーデーの祝日が含まれていたことが影響したとの見方もある。今回は、引き続き緩やかな減少が予想されている。
23:00 米国

8月新築住宅販売件数

新築住宅販売件数は、米国内で販売された新築住宅件数(売買契約締結時点)を集計した経済指標であり、地域別の販売件数や販売価格、一戸建やコンドミニアム、集合住宅を含めた数字も発表されている。そして、景気動向の先行を見る上で注目されている指標の一つである。
89.0万件 90.1万件
前回は市場予想を大幅に上回る結果となり、2006年12月以来の高水準となった。最低水準の住宅ローン金利を背景に、住宅市場の堅調さが続いていることが示された。北東部で減少したものの、そのほかの3地域全てで前月を大きく上回る結果となったことが影響した。今回は、前回から若干の減少が予想されているものの、依然として住宅市場の堅調さが維持されると見られている。
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