前営業日トピックス
東京市場では、前日の海外市場の流れを受けて、ドル円・クロス円は序盤から上値の重い動きとなった。イースター休暇入りで、オーストラリアやニュージーランド、香港、シンガポール市場が休場となったことから、市場参加者も少なく、限定的な動きが続いた。
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海外市場では、欧州の主要市場や米国の一部市場が復活祭前のグッドフライデーの休場により、市場参加者が少ないことから全般的に小動きの展開が続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)FRBが新型コロナウイルスの悪影響を和らげるために、企業への融資など資金供給策を発表したことでドル需給の逼迫懸念が後退し、ドルを売って円を買う動きが優勢となった海外市場の流れを引き継ぎ、ドルは序盤からや上値の重い動きとなった。日経平均株価が上昇して始まり、一時前日比154円高まで上昇したものの、その後は下落に転じて109円安まで下落したことから、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。
(2)午後に入ると日経平均株価が再びプラス圏まで上昇したものの、アジア市場では、オセアニアや香港、シンガポール市場などがグッドフライデーで休場となっており、市場参加者が少なく薄商いであることから、限定的な動きが続いた。ドル/円は108.33まで下落したものの、欧米市場が休場であることもあり、小動きの展開が続いた。
(3)欧州の主要市場や米国の一部市場が復活祭前のグッドフライデーで休場となり、市場参加者が少ない中、ドル・円クロス円は全般的に小動きの展開が続いた。なお、3月の消費者物価指数の発表があり、前月比ベースで2015年1月以来5年2ヵ月ぶりの大幅な低下となったものの、反応は限定的だった。
本日のトピックス
本日、ドイツや英国市場はEaster Mondayの祝日のため休場となっている。さらに、欧米の主要な経済指標の発表がないことから、先週末同様に限定的な動きが予想されている。ただ、新型コロナウイルスに関する報道などには敏感に反応する可能性もあり、報道を受けた株価などの動きには注目したい。
ドル/円は、先週末まで4営業日連続で前日高値を下回る結果が続いており、下振れを警戒する見方も出ている。このところ108円台前半では底固い動きが見られるものの、ここから108円台割れとなり下値を切り下げるかどうかが注目される。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート
ドル/円は、やや上値の重い動きが続いているものの、一目均衡表の雲が大きく低下していることから、雲を上抜ける形となっています。ここから一段の上昇となるのか、雲に沿って軟調な動きとなるのか注目されています。
目先の上値のポイントは直近高値の109.380となり、ここを上抜ければ一段の上昇も考えられます。その場合の上値目標の計算値は110.667となります。
一方、下値のポイントは、ここ数日下支えのポイントとなっている一目均衡表の転換線の108.15、ここを下抜ける場合には、直近安値の106.921が次のポイントとなります。106.921を下抜ける場合には、104.591が下値目標の計算値となります。
なお、現在106.46で横ばいの一目均衡表の基準線は、13日は横ばいですが、14日には106.85、15日には107.40まで上昇することから、基準線も今後の下値のポイントとなることから注目です。