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2024-11-13 04:54:54

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2020年3月3日

マーケットトピックス 2020年3月3日

前営業日トピックス

先週土曜日に発表された中国の経済指標が大きく低下したことが影響し、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。ただ、300円超の下落となった日経平均株価がプラス圏まで改善し、さらに450円超まで上げ幅を拡大したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。その後、株価の上昇が一服したこともあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。欧州市場では、主要株価が上昇して始まり、底固い動きが続いたものの、その後に株価が下落に転じて下げ幅を拡大したことや、OECDが1-3月期の世界経済はマイナス成長の可能性との予測を発表したことも加わり、ドル円クロス円は軟調な動きとなった。

米国市場では、序盤に発表された米製造業関連の経済指標が冴えない結果となったことが嫌気され、序盤のドルは上値の重い動きとなった。さらに、米国債利回りの低下も加わり、ドル/円は107.40まで下落した。その後、G7財務相、中央銀行総裁が3日にウイルス対策で電話会議をする予定との報道を好感して、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。さらに、米主要株価指数が軒並み上げ幅を拡大したことも加わり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。

米株式市場では、ダウ平均株価が序盤から堅調な動きとなり、終盤には一時前週末比1296ドル高まで上昇した。8営業日ぶりの反発となる1293ドル高で終了し、上げ幅は2018年12/26日の1086ドルを上回り過去最大となった。一方、ハイテク株中心のナスダックは、384ポイント高で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)先週末に発表された中国の製造業PMIが大幅に悪化したことが影響し、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなり、ドル/円は一時107.35まで下落し昨年10/10以来の安値となった。その後、日経平均株価が序盤に308円安となったものの、その後はプラス圏まで反発し、上げ幅を拡大して前週末比450円高まで上昇、一方中国株も3%以上の上昇となったことも加わり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。さらに、時間外取引での米10年債利回りが、1.028%と過去最低を更新したものの、その後1.127%まで上昇したことから、ドル/円は108.37まで上昇した。

(2)日経平均株価の上昇が一服したこともあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。しかし、欧州主要株価が大きく上昇して始まったことや、米株価先物市場において、ダウ先物が580ポイント超の上昇となったこともあり、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。しかし、その後欧州主要株価が下落に転じて下げ幅を拡大したことや、OECDが、世界の経済成長率予測を2.4%(従来2.9%)に下方修正し、1-3月期はマイナス成長の可能性との予測を発表したことを受けて、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。

(3)米国市場では、序盤に発表された2月製造業PMIが2019年8月以来6ヵ月ぶりの低水準となったことや、2月の米ISM製造業景況指数が市場予想を下回るなど、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で冴えない結果となったことが嫌気され、序盤のドルは上値の重い動きとなった。さらに、米国債利回りの低下も加わり、ドル/円は107.40まで下落した。ただ、アジア時間序盤に付けた昨年10/10以来の安値となる107.38は下回らなかった。その後、G7財務相、中央銀行総裁が3日にウイルス対策で電話会議をする予定との報道を好感して、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。

(4)ダウ平均株価が過去最大幅の上昇となるなど、米主要株価指数が軒並み上げ幅を拡大したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。

本日のトピックス

本日、G7財務相、中央銀行総裁がウイルス対策で電話会議を実施予定となっており、G7が協調した景気刺激策や金融緩和への期待もあり、ドル円・クロス円は前日の海外市場で堅調な動きとなった。東京市場では、日経平均株価も上昇して始まっており、株価の堅調な動きが維持(欧米市場でも)されればドル円・クロス円は底固い動き続くと予想されている。

ドル/円は大幅な下げの後の戻り過程であり、心理的には戻り2日目や4日目の動きが注目される(再び下落に転じる可能性も)。上記の刺激策などが実施されるようなら期待感も高まる可能性もあるが、新方コロナウイルスの感染拡大が続いている状況下では、依然として不安定な動きも予想されることから、ウイルス関連の報道などには注意が必要だろう。

本日の米国市場では、主要な米国の経済指標の発表がないものの、米大統領選を控えたスーパー・チューズデーであることから、結果が注目される。

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