前営業日トピックス
日本市場では、日経平均株価が序盤から前週末比300円超の下落となったこともあり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。しかし、その後上海総合指数が2%以上の上昇となり、それを受けて日経平均株価も下げ幅を縮小したことから、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。さらに、欧州主要株価指数が上昇して始まったことも下支え要因となった。
米国市場がPresident's Day(プレジデンツ・デー)の祝日のため休場となる中、ドル円・クロス円は小動きの展開となった。ドル/円は、一時109.96まで上昇する場面もあったが、110円台を前に上値の重い動きが続いた。終盤には、アップルが1-3月の売上高がガイダンスを達成できないとの見通しを示したことが嫌気され、ドル/円は109.86まで下落した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日本市場では、日本の第4四半期GDP速報値が5四半期ぶりのマイナス成長となったことが影響し、日経平均株価が軟調な展開で始まり、一時前週末比351円安まで下落したことから、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ドル/円は一時109.72まで下落した。
(2)新型コロナウイルスの感染拡大観測への警戒感が根強いものの、中国の景気刺激策に対する期待感から上海総合指数や香港ハンセン指数が堅調な動きとなり、また大きく下落した日経平均株価が下げ幅を縮小して終了したこともあり、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。
(3)欧州主要株価指数が軒並み堅調な展開で始まり、特にドイツのDAX指数が史上最高値を更新する動きとなったこともあり、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。米国市場ではPresident's Day(プレジデンツ・デー)の祝日のため主要市場が休場となる中、ドル円・クロス円は序盤から小動きの展開となった。ただ、ロンドンフィキシングにかけてドル買いが進み、ドル/円は一時109.96まで上昇した。
4)110円台を前に上値の重い動きが続く中、終盤に米アップルが中国の新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、1-3月の売上高がガイダンスを達成できないとの見通しを示したことが嫌気され、ドル/円は109.86まで下落した。
本日のトピックス
欧州市場では、ドイツやユーロ圏の景気鈍化懸念がある中、ドイツとユーロ圏の2月のZEW景況感調査の発表が予定されている。ドイツの期待指数は、前回2015年7月以来の高水準まで、期待指数は2019年7月以来の水準まで改善しており、引き続き改善となるのか、低下となるのか結果が注目される。依然としてユーロはドルや円に対して上値の重い動きが続いていることもあり、冴えない結果となるようなら、一段の下げの可能性も考えられることから注目したい。
一方、米国市場は休場明けとなり、2月のニューヨーク連銀製造業景気指数、2月のNAHB住宅市場指数の発表が予定されている。米国の製造業の低迷を示唆する結果が続いていることから、結果が注目される。
2/18の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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22:30 | 米国 |
2月ニューヨーク連銀製造業景気指数
NY連銀製造業景気指数は、NY州の製造業の景況感などを指数化した経済指標である。製造業に関連した新規受注・雇用・在庫など、指数化された数値が発表される。数値はゼロが景況の判断の基準となる。
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5.0 | 4.8 |
前回は市場予想を上回り、2019年5月以来の高水準となった。ただ、2017年の平均が16.1、2018年が19.7であり、2019年は4.8となっており、直近6ヵ月の平均でも3.4と低迷が続いている。今回は、前回から小幅上昇が予想されているが、製造業の改善の兆しが見られるのか注目したい。 | ||||
0:00 | 米国 |
2月NAHB住宅市場指数
NAHB住宅市場指数は、全米住宅建築業者協会(NAHB)が加盟業者を対象にした一戸建て住宅の販売状況調査を基にした指数。50が判断の基準となり、50を下回ると住宅建設業者の多くが現況を「悪い」とみていることを示すことから、住宅市場の先行指標となる。
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75 | 75 |
前回は、市場予想を上回ったものの、1999年以来の高水準となった12月の結果からは若干低下した。現在の販売指数が低下したものの、見通し指数が横ばい、見込み客足指数が上昇となった。今回は、横ばいが予想されており、依然として高水準を維持すると見られる。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート
豪ドル/円は、72.379の安値を付けた後に値を戻したものの、一目均衡表の基準線や200日移動平均線近辺で上値の重い動きとなっています。ここから基準線や200日線を上抜けて一段の上昇となるのか、再び軟調な動きとなるのか注目されます。
現状では、小休止の持ち合いパターンと見ることもできます。そして、72.379からの持ち合い下限ラインを5波動目で抜けていることから、下振れの可能性を示唆する形状となっています。
オシレーターのMACDでは、両線上向き継続中ですが、両線の乖離幅の縮小傾向が続く場合には、両線が失速となり下振れにつながる可能性も考えられることから形状の変化に注目です。
上値のポイントは基準線の74.310、下値のポイントは(1)73.605 (2)73.044 (3)72.379がポイントとなります。